シニア向け広告メディア5選!Web媒体と紙媒体の組み合わせ事例も紹介
少子高齢化が著しい日本においてシニアと呼ばれる層の人口は、増加の一途をたどっています。そのため、シニア層をターゲットにしたサービスや商品が続々と生まれており、シニアビジネスはますますレッドオーシャン化していきます。
競争が激しい中、自社のビジネスを多くのシニアに注目してもらうためには、広告やプロモーション方法の選択が重要となります。
そこで本記事では、シニアに効果的にアプローチするための広告やプロモーション方法をご紹介してきます。
目次
- シニアにアプローチできる広告媒体の種類と特徴
- シニア向け広告の組み合わせ事例紹介【商品・サービスジャンル別】
- シニア向けのオススメ媒体5選【Web媒体と紙媒体】
- シニア向け広告の出稿時のポイント2つ
- 広告媒体を組み合わせて、効果的にシニアにアプローチしましょう
1.シニアにアプローチできる広告媒体の種類と特徴
一般的に広告媒体には大きく分けて以下の3つがありますが、これら全てシニア向けにも活用することが可能です。それぞれ詳しく見ていきましょう。
- マスメディア広告
- セールスプロモーション広告
- インターネット広告
1. マスメディア広告
シニア向けの広告といってまず想起されるのは、テレビCMや新聞広告などのマスメディア広告ではないでしょうか。
マスは大衆という意味である通り、マスメディアの強みは年代問わず広くアプローチができることです。一方でその裏返しではありますが、届けたいターゲットを絞って効率良くアプローチすることができないという弱みもあります。また広告出稿費用が非常に高額であるため、潤沢な広告予算がない限りなかなか手が出にくい広告媒体でもあります。
とはいえ昔からあるテレビや新聞はシニアにとってやはり馴染みやすく、効果的な広告媒体と言えるでしょう。
2. セールスプロモーション(SP)広告
セールスプロモーション(SP)広告は、電車広告などの交通広告や、折込チラシや会報誌などの紙媒体を含む、商品・サービスの販売促進用の広告媒体です。
マスメディアよりも少し予算を抑えることができ、また適切な媒体を選ぶことができればターゲティング精度をある程度高めることができます。例えば、会報誌ではどのような特性の会員が多いか、電車広告でも駅・路線によってどのような層がよく利用するかなど、利用者のデータが蓄積されています。
特に、定期的な外出の機会が減少する傾向にあるシニアは、折込チラシや会報誌など紙媒体のSP広告と相性が良いとされます。
3. インターネット広告
インターネット上で、検索エンジンやSNSなどに表示されるものがインターネット広告です。一見するとシニアとの相性は良くないと思われるインターネット広告ですが、60歳〜69歳のインターネット利用率は82.7%で、50~59歳を見ると94.7%まで上がり、ほとんどのシニアの方がインターネットを利用していることがわかります(出典:令和2年通信利用動向調査の結果)。よって、インターネット広告も十分シニア層にアプローチできる広告媒体だと言えます。
インターネット広告はマスメディアやSP広告よりも低予算で、数万円からのミニマムで始めることもできます。また個人情報のデータ蓄積が豊富にあるため、高精度のターゲティングを実現し、効率よく狙った層にアプローチできることも魅力です。
とはいえ、やはり機械に抵抗があるシニアも一定数いるため、自社の商品・サービスの特性に応じて使い分ける必要があります。
以上が、シニアにもアプローチできる代表的な広告媒体の特徴です。それぞれの特徴をまとめると、このような図になります。
広告媒体 | ターゲティングの精度 | 広告出稿の予算 | アプローチできる範囲の広さ |
---|---|---|---|
マスメディア広告 | △ | △ | ◎ |
セールスプロモーション広告 | ◯ | ◯ | △ |
インターネット広告 | ◎ | ◎ | ◯ |
広告予算やアプローチしたいターゲットによって、適切な広告媒体は変わってくることと思います。シニアに効果的にアプローチするためにおすすめなのは、複数の広告媒体を組み合わせて使用することです。組み合わせの事例は、次章でご紹介します。
また、自社の商品・サービスの特性を踏まえてどのような層のシニアにアプローチしていくか?が非常に重要になるため、広告戦略やターゲット設定については以下の記事をご参考ください。
2.シニア向け広告の組み合わせ事例紹介【商品・サービスジャンル別】
ここからは、具体的な商品・サービス別に、どのように広告媒体を組み合わせて活用しているのか、事例を紹介していきます。
「健康食品の販売企業」の広告組み合わせ事例【マス広告×SP広告】
健康食品を扱っているある企業は、テレビCMと折込チラシを長年併用し、集客を行っています。具体的にはテレビCMでブランド認知を行い、折込チラシでシニア・ファミリー・主婦層にターゲットを絞って広告を届けるというものです。
折込チラシは新聞と一緒に直接ターゲットの手もとに届くため、ポスティングやフリーペーパーよりも注目率が高く、新聞折込による信頼度も高いです。
テレビCMで流しきれない情報を折込チラシがカバーし、専用ダイヤルや通販サイトを活用するユーザーを増やすという「マス」と「パーソナル」が補い合う形の広告手法です。
「介護用品・福祉用具の販売企業」の広告組み合わせ事例【マス広告×インターネット広告】
シニア向けの介護用品や福祉用具をPRしたい場合は本人が必要性を感じていない場合も想定し、シニア層に直接訴求するよりも同居人や高齢者の介護をしている人に訴求したほうが効果的です。
つまり、アプローチするターゲットはシニア層と同居している人や介護している人ということになります。
ある介護福祉の企業では、まずはテレビCMなどのマスメディアで広く認知を広め、そこから興味を持ったターゲットが検索したときに目に触れるよう、Yahoo!やGoogleで検索上位に表示されるリスティング広告を出稿しました。
また、マス広告で認知したサービスを想起させるためInstagramやTwitterなどのSNS広告出稿も行い、有効に届けたいターゲットにアプローチできたといいます。マスとインターネットの組み合わせで、非常に訴求力が高いPRを行うことが可能となります。
「高齢者見守りサービスを提供する企業」の広告組み合わせ事例【インターネット広告×マス広告】
遠隔からシニアを見守るという考え方は2001年当時まだ珍しかったため、サービス開始当初は新聞やテレビといったマスメディア広告を活用。最近ではスマートフォン対応のWeb広告と漫画形式の新聞広告を出稿しています。
その結果、シニアだけでなく、その家族にも広く商品が認知されるようになりました。
まさに、Web媒体とマスメディア広告の両方を活用したプロモーション事例です。
これらのように商品やサービスのもつ特性と、アプローチしたいシニアがどのような特性を持っているのかを把握することはとても重要です。媒体の特性を理解し、時に組み合わせることで効果的なアプローチを可能にします。
3.シニア向けのオススメ媒体5選【オンライン媒体とオフライン媒体】
一昔前であればシニア層へのプロモーションといえば、テレビCMや新聞広告といったマスメディア広告に出稿することが効果的でしたが、最近ではシニア層のインターネット利用率やスマートフォンの普及率が上がっているため、オンラインのインターネット広告も有効ということは、冒頭お伝えしました。
また前章の事例で紹介したように、広告媒体はそれぞれ特徴が異なるため、組み合わせることでより強力なアプローチができます。
広告媒体を組み合わせる際は、オンラインとオフラインの媒体を併用することも効果的です。ここでは、オンライン・オフラインのシニア向けオススメ媒体をご紹介します。
オンラインの広告媒体
オンラインのおすすめの広告媒体を2つご紹介します。
1.50歳以上限定のSNS「おしるこ」
「おしるこ」は、本人確認実施済の50歳以上だけが利用できる会員数4万人以上のコミュニティアプリです。悩みを誰かに相談したり、自分の趣味を発信したり、日記投稿で貯めたポイントで商品・サービスをお試しすることが可能なSNSアプリです。
商品・サービスを試せるため、自分で納得してから購入したいシニアの心理にマッチした広告方法といえます。お試し後は日記に感想を投稿するシニアも多いため、これから試そうと思っていた方も正確性の高い情報を得ることができます。
また、健康・美容商品の記事広告は薬機法に精通したライターが代筆するサービスもあるので、法律を遵守した訴求力の高い広告作成も可能です。
「おしるこ」はシニア向けのSNSというだけでなく、シニアの不安や疑問を予め解消できている広告媒体でもあります。
2.行動力のあるアクティブシニア向けSNS「趣味人倶楽部」
趣味人倶楽部のコンテンツには「日記」「フォト」「コミュニティ」「イベント」の4つがあります。知見を活かした長文での投稿が多く、投稿に対するコメントや拍手が会員間で活発に行われており、「いいね!」で交流を楽しむ若者と活用方法は一緒です。
また、実際にユーザ同士で対面する「イベント」が多く開催されているのも特徴の一つで、コロナ渦においても「オンラインカラオケ」や「オンライン朗読会」といったインターネット上でのイベント活動が行われています。
オフラインの広告媒体
オフラインの広告媒体は3つご紹介します。
1.シニア世代に向けた生活実用誌「サライ」
小学館から発刊されている月刊誌。シニア世代の男性を対象に、旅・食・人物・歴史・文化・趣味・健康・モノ情報などをテーマとして扱っています。時間とお金にゆとりのあるアクティブシニアに対し上質な情報を発信しています。
2.創刊105周年「婦人公論」
健康・料理・おしゃれ・お金・著名人のインタビューなど、幅広い情報を網羅。
2019 年4月からは最新号の読みどころやバックナンバーを発信している「婦人公論.jp」がスタートしています。
3.元気で長生きのための情報誌「きょうの健康」
NHK出版物ということで読者へ与える信頼性はとても高いメディアです。シニア向けの健康商材や生活習慣などを専門家がわかりやすく解説していることが特徴です。読者は60代以上が約80%で、そのうち女性が約60%、定期購読率は50%となっています。
シニア向けの雑誌については、こちらの記事もご参考ください。
4. シニア向け広告の出稿時のポイント2つ
最後に、シニア向けの広告を出す際の2つのポイントをお伝えします。
1. アクティブシニア層向けに広告を打つ
アクティブシニアとは、購買意欲・経済力が高く、活動的で健康なシニア層のことです。
総務省によると以下のように2020年以降、アクティブシニアの割合が約8割との予測もあります。
そのため、アクティブシニア層の趣味嗜好を理解したペルソナの設定や、訴求の仕方が、広告を打つ上で重要になります。
つまり「自社の商品・サービスを知ってほしいのはどのような人なのか?」を明確にすることが大切になります。
2. わかりやすく見やすいレイアウト
「わかりやすく見やすいレイアウト」では、以下の3点が最も重要です。
- 行間をとる
- 読みやすいフォント
- 大きな文字
せっかく広告をクリックされても、遷移先のLPのレイアウトが見づらいと、「見にくくて、なにを言ってるかわからない」「見るのをやめよう」となりかねません。
そうならないためにも、通常のLPよりも、見やすさ・わかりやすさには特に注意を払いましょう。
必要に応じて、事前に自社の商品を手に取ってほしい年代のひとに広告を見てもらい、フィードバックを頂くなど、生の声をもらえるようにすると良いでしょう。
シニア向けの広告デザインについては、以下の記事で詳しく解説しています。
4.広告媒体を組み合わせて、効果的にシニアにアプローチしましょう
シニア向けの広告媒体の特徴や事例をご紹介してきましたが、実際にどの広告媒体を活用すると良いかのイメージはつきましたでしょうか?
広告媒体ごとに特徴が異なるため、1媒体だけに絞って広告出稿するよりも、オンラインとオフラインどちらも組み合わせて活用すると良いでしょう。
とはいえ、まだ広告出稿をしたことがない場合は、まずは低予算で効率よくターゲティングできるインターネット広告から初めてみるのがおすすめです。
弊社では、50代以上のシニア限定のSNS「おしるこ」を運用しております。インターネット広告の一つであるSNS広告は、コミュニティや口コミを重視するシニアと非常に相性が良い媒体です。
もしご興味があればこちらの記事も確認してみてください。