シニアに向けた効果的なSNS広告出稿をご紹介
SNSと聞くと「若者が利用するもの」というイメージをする方は多いでしょう。
しかし、近年はシニアのSNS利用者が増加し、デジタルシニアという言葉が生まれるほどになっています。
シニア向けスマートフォンも普及したことにより、シニアにとってのインターネットやSNS利用のハードルは下がり、日常生活に欠かせないツールのひとつ。
そこで今回の記事では、SNSの特徴や有効性に着目し、シニア向けのSNS広告について解説していきます。
シニアマーケティングのひとつとしてSNS広告を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
目次
1. SNS広告の効果
さまざまなWeb広告がある中で、SNS広告を活用するとどんな効果があるのでしょうか。ここでは、SNS広告の特徴を踏まえて2つ解説していきます。
潜在層へのアプローチが可能
近年、注目を浴びているのが、SNSを使って自社の商品やブランドを宣伝するSNS広告です。
もともとWeb広告では、GoogleやYahoo!といった検索窓にキーワードを入力して広告を表示させるリスティング広告が一般的でした。
この手法は特定のキーワードを検索した人に向けて広告を表示するため、ユーザーが解決したい課題や探しているサービスが明確です。
一方で、SNS広告は登録されたユーザーのプロフィール情報や興味関心などをもとに広告を表示する手法です。
SNS上で受動的に目にする広告なので、まだユーザー自身が認識していない課題や潜在的に求めているサービスにも訴求できる特徴があります。
まだ自社商品やサービスを知らない潜在層に向けて広告配信を行うことは、認知拡大をはかることができるだけでなく、顕在層レベルまで育成する効果も期待できます。
このように、リスティング広告などでリーチしづらい潜在層にアプローチできるのがSNS広告の強みといえます。
SNS広告をきっかけに購入する行為が増えている
20〜30代の男女を対象にした調査結果によると、約7割がSNS広告がきっかけで商品を購入した経験があることがわかっています。
たとえば、「ECで購入したことがある」と回答したのは男性で35.9%、女性で49.2%、「店頭で購入したことがある」と回答した人は29.9%、女性で32.4%。
つまり、SNSきっかけでの購入経験者は多数派ということになります。
参考:〈20〜30代男女〉約7割がSNS広告きっかけで商品ページ/ブランドサイトを見た経験があると回答!ECとSNSに関する調査
2. シニアにもSNS広告は有効
総務省が2022年5月27日に発表した2021年の「通信利用動向調査」
によると、60〜70歳代でSNSを利用する人の割合が前年からそれぞれ10ポイント以上増加し、60代では71%、70代では60%となっています。
その背景には、スマホの普及だけでなくコロナ禍における外出自粛が続き、家族や知人と連絡を取るためにSNSの利用を始めた人が増えたことがあげられるでしょう。
このように、インターネットを通じて他者とコミュニケーションを取ることへの抵抗が比較的小さく、情報収集やネットショッピングなど積極的にデジタル機器を活用するシニアを「デジタルシニア」と呼びます。
彼らも若者同様に、SNS上で得た口コミ情報などを参考に、購買活動を行う機会が増えるでしょう。
詳しくは以下のリンク先を御参照ください。
3. シニア向けSNS広告のポイント
ひとくちにSNSといっても、LINEやFacebookなどその種類は多種多様で、利用ユーザーの年齢層も幅広いです。
ここでは、シニア向けにSNS広告を出稿する際に気をつけるべきポイントを2つお伝えしていきます。
1. 自社の商材と相性の良いSNSを選ぶこと
1つ目は、売り出したい商品と届けたいターゲットと相性のよいSNSを選ぶことです。
なぜなら、SNSもユーザーも使用目的も異なるからです。
若者向けならInstagramやTikTokなどのように、SNSの利用ユーザーを把握し、親和性の高いSNS広告のプラットフォームを選択することが重要になります。
日本国内で利用シェアを拡大しているSNSの特徴など、詳細は以下の記事で解説しているので、ご参照くださいね。
2. シニア向けのデザインや文字の大きさであること
2つ目に大切なのは、広告のデザインがシニア向けであるということです。
どんなに優れた商品やサービスであっても、届けたい情報がシニアの目に触れてくれなければ意味がありません。
高齢になると視力が衰えやすく、色覚も低下するといわれています。
そのため、シニア世代のための広告、配色や文字そのものの見やすさも重要です。
誤認を防ぎ、分かりやすい情報デザインの基本として「UCD(ユニバーサルコミュニケーションデザイン)」を意識するとよいでしょう。
シニア向け広告のデザインについては、以下の記事で詳しく説明しているので、目を通してみてくださいね。
4. おすすめSNS3選
ここからは実際にシニアとの相性がよいとされる3つのSNSについて、解説していきます。
おすすめ1:Facebook
1つ目はFacebookです。
Facebookの60代の利用率は21.9%、70代の利用率は20.3%です。
これは、LINEに次ぐ2位でTwitterやInstagramを上回っており、若者よりシニアの方が利用率が高いことがわかります。
Facebookは実名登録が必須であることから、交流相手がどこの誰であるかわかるため、安心感があります。
また、Facebookは自分の情報発信だけでなく、友人が発信した情報の収集や人とのコミュニケーションの手段としても有効です。
第二の人生に意欲的なアクティブシニアの方々にとっては、新たな人間関係を構築する手段としても効果的といえます。
おすすめ2:YouTube
2つ目は動画配信サイトのYouTubeです。
コロナ禍で外出自粛が呼びかけられるなか、家で動画配信サイトYouTubeを見て過ごす方も多くなり、60代以上の「シニアユーチューバー」として活動する方も増えてきているとか。NTTドコモ モバイル社会研究所は、スマホ・ケータイ所有者の動画サービス利用とYouTube利用動向についての調査によると、シニアでも男性60~70代で50%以上、女性60~70代もおおよそ50%がYouTubeを視聴していると報告されています。
利用率としては申し分ない高さですし、今後も拡大が見込まれます。
また、動画広告はストーリー性があり、文字や静止画像よりも興味を引きやすい特徴があります。そのため、一見難解な商品やサービスでもシニアにも受け入れやすい広告作成が可能です。
おすすめ3:おしるこ
3つ目は、50歳以上限定のSNSである「おしるこ」です。「おしるこ」は、日記投稿やグループチャットなどを通して同世代の仲間と交流することができます。
スマホを日常的に利用するアクティブシニアに対してアプローチをすることが可能なだけでなく、信用できる仲間の意見を聞けるので、ユーザーが興味を持ちやすいというメリットもあります。
詳しい事例などは以下のリンク先からご確認ください。
5. シニア向けSNS広告の事例
ここまで、シニア向けのSNS広告の選び方やおすすめのプラットフォームをご紹介してきました。
最後に事例をまとめましたので、参考にしてくださいね。
電子機器メーカーNECの見守りロボット
電子機器メーカーNECは見守りロボット「パペロ」をシニア及びシニアの家族へ向けた広告をTwitter上で配信しました。
実際にシニアが活用している様子を公開することで、一緒に暮らしていない家族とのコミュニケーションの取り方がイメージしやすいのが特徴です。
新型コロナウイルスの影響もあり、高齢者との接触を極力控えなければならなくなった昨今の状況に寄り添ったサービスであることも文面からわかります。
このように、Twitter広告はテキストと画像の両方で企業のメッセージとサービス内容を端的に伝える配信方法といえるでしょう。
ホームメイト・シニアのFacebookページ
日本全国の老人ホームや高齢者向けの住まいを検索できる国内最大級の情報サイト「ホームメイト・シニア」のFacebookページです。
シニア向けの広告はシニアだけでなく、シニアの家族を対象とすることもあります。
その場合には、家族の視点に立って広告配信する必要があります。
ホームメイト・シニアのFacebookでは、各投稿ページに、ホームメイト・シニアの公式サイトのリンクが貼られていて、知りたい物件の外観が大きな写真でまとめられています。
Facebookには文字数制限がないため、住所も正確に掲載することが可能。
質の高いシニア向けの物件や施設を探している人たちは全国に大勢いますので、更新頻度が高いページでは、今後も閲覧ユーザーは増えてゆくでしょう。
6. まとめ
「おしるこ」ではシニア層向けターゲット・商材に合わせたSNSマーケティング戦略を実施しています。
SNS運用だけでなく、「おしるこ」でのコンテンツ企画やSNSキャンペーン設計など、提供するサービスは多岐にわたります。
シニア向けの広告を含めたSNSマーケティングをはじめとする広告戦略の策定から運用までご提案させて頂きますので、お気軽にお問い合わせください。
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