アクティブエイジングとは?具体的な意味や関連ワードを解説!
アクティブエイジングとは、高齢者の生き方に関する取り組み・考え方です。高齢化社会が進み、多種多様な高齢者が生活している現代日本において、注目されている取り組みです。
この記事では、「アクティブエイジング」の概要や具体的な取り組みについて解説しています。似ている言葉「プロダクティブエイジング」や、関連ワードである「アクティブシニア」についても解説しているので、シニアの生き方についてより理解を深めたいという方はぜひ参考にしてください。
目次
- アクティブエイジングとは
- プロダクティブエイジングとは
- アクティブシニアとは
- アクティブエイジングが注目される理由・背景
- アクティブエイジングの取り組み例
- アクティブエイジング「健康」
- アクティブエイジング「参加」
- アクティブエイジング「安全」
- アクティブエイジングを知ってシニアへの理解を深めよう
1. アクティブエイジングとは
アクティブエイジングとは、“人々が歳を重ねても生活の質が向上するように、健康、参加、安全の機会を最適化するプロセス”です。WHO(世界保健機構)が提唱・定義している取り組みです。
自身の生活の質を向上させるためにさまざまなことにチャレンジする・行動を最適化するといった取り組みで、個人または集団に対して使われます。
なお、アクティブエイジングを解説するブックレットでは、高齢者を国際連合の基準である「60歳以上」と定義しています。
参考:WHO「アクティブ・エイジング」の提唱 ――その政策的枠組みとまちづくりチェックポイント――
プロダクティブエイジングとは
「アクティブエイジング」に似ている言葉に、「プロダクティブエイジング」があります。プロダクティブエイジングとは、老年学を研究している米国の精神科医、故ロバート・N・バトラー博士が提唱した、高齢者の生き方を指す概念のひとつです。
高齢者が身体・精神どちらも健康な状態を保ちつつ、人生の中で培った経験を生かして社会に役立つ行動や生産性の高い行動を取り、年齢を重ねていくという生き方を、「プロダクティブエイジング」と呼びます。
個人または集団の取り組みに対して使われるアクティブエイジングと異なり、プロダクティブエイジングは一個人の生き方を指す場合が多いです。
プロダクティブエイジングに関しては、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
アクティブシニアとは
アクティブエイジングに関連する言葉として、アクティブシニアという言葉が挙げられます。アクティブシニアとは、その言葉の通り、アクティブに行動しているシニア層のことを指す言葉です。
年齢にとらわれず、さまざまなことに興味や意欲を持って行動しており、金銭的にも比較的余裕があるシニアのことを指します。アクティブシニアは、マーケティング市場において用いられるシニアの4分類のうちのひとつです。
アクティブシニアについては以下の記事で詳しく解説しているので、気になった方はぜひ参考にしてください。
2. アクティブエイジングが注目される理由・背景
アクティブエイジングは、現代の日本において注目されている人生についての考え方です。現在、日本では少子高齢化が進んでいます。総務省統計局の調査によると、2022年9月の時点で、総人口は2021年に比べて減少しているものの、65歳以上の高齢者の人口は2021年比で約6万人増加しています。総人口に占める割合は29.1%と、約3割にもなるのです。
また、医療技術の進歩や、医療体制の整備が進んだことなどにより平均寿命も伸びています。統計を取り始めた1955年では男性63.6歳、女性67.75歳だったのに対し、2019年では男性81.41歳、女性87.45歳と20年近くも平均寿命が延びているのです。
「人生100年時代」という言葉も生まれ、長生きする人が多くなった現代日本において、「高齢者として生きる時間をどう過ごしていくか」ということに興味・関心が集まることは必然と言えるでしょう。より充実した老後を過ごすために、アクティブエイジングという考え方・取り組みに注目が集まっているのです。
3. アクティブエイジングの取り組み例
実際にアクティブエイジングと呼べる具体的な取り組みについて紹介します。
冒頭で、アクティブエイジングとは“人々が歳を重ねても生活の質が向上するように、健康、参加、安全の機会を最適化するプロセス”であるということをお伝えしました。この「健康、参加、安全」というキーワードを中心に確認していきましょう。
アクティブエイジング「健康」
WHOは、アクティブエイジングの取り組みのひとつとして、「健康」を挙げています。高齢者が健康な状態を維持できるような体制を整えることや、高齢化によって引き起こされる疾患や障がいを減少させるための取り組みが、アクティブエイジングのひとつです。
定期的な健康診断を国や自治体で実施(高齢者はそれらに参加)することや、介護をはじめとするケアが必要な高齢者にはしっかりとサービスを受けてもらう(受ける)ことなどが挙げられます。
アクティブエイジング「参加」
アクティブエイジングにおける「参加」は、高齢者が自身の能力や希望に合わせて、さまざまな活動に参加することを指します。ボランティア活動や再雇用による有償労働などがその一例です。
また、生涯にわたって学習する機会を設けるということもアクティブエイジングにおける
「参加」に含まれます。さまざまな場で主催されている生涯学習教室や、義務教育が終了した後にひとりひとりが必要なタイミングで教育を受ける「リカレント教育」などがその一例です。
リカレント教育については以下の記事で詳しく解説しているので、興味のある方はぜひ参考にしてください。
アクティブエイジング「安全」
アクティブエイジングにおける「安全」とは、いわゆるセーフティー・ネットのことを指します。さまざまな理由から自立した生活が難しくなってしまった高齢者に向けたサポートやサービスを充実させること、またはそれらのサービスに問題なくアクセスできることなどが、アクティブエイジングにおける「安全」にあたります。
このほか、高齢者をサポートする家族やコミュニティに対しても、適切な支援が受けられる体制を整えること、それらの支援を受けることなど、高齢者とその周りの人たちが問題なく生きていくための取り組みが、アクティブエイジングにおける「安全」です。
参考:WHO「アクティブ・エイジング」の提唱 ――その政策的枠組みとまちづくりチェックポイント――
4. アクティブエイジングを知ってシニアへの理解を深めよう
アクティブエイジングは、高齢者が健全かつ活動的に生きるための取り組みや考え方を指す言葉だといえます。アクティブエイジングを意識して生きている高齢者は、アクティブシニアと呼ばれる層が多いでしょう。
アクティブシニアの中には、いわゆる「デジタルシニア」と呼ばれるシニアも多くいます。デジタルツールやインターネットを使いこなすシニアのことで、SNSを楽しむシニアも多くいます。SNSを楽しむシニアもいるアクティブシニアへのマーケティングを行う際には、シニア向けコミュニティアプリ「おしるこ」での広告出稿がおすすめです。
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