アクティビティケアとは?具体的な種類や効果を解説!
アクティビティケアとは、介護を必要とする高齢者の生活の質(QOL)向上を目的とした活動のひとつです。
この記事では、「アクティビティケア」の概要や関連する言葉、具体的な種類について解説しています。要介護者へのケアやアプローチ方法についてより理解を深めたいという方はぜひ参考にしてください。
目次
- アクティビティケアとは
- アクティビティケアが必要なシニア
- 多様化するシニアの生き方
- アクティビティケアの種類
- 身体機能をサポートするアクティビティケア
- 脳に刺激を与えるアクティビティケア
- 体への伝達力をサポートするアクティビティケア
- アクティビティケアでケアシニアのQOL向上を図ろう
1. アクティビティケアとは
アクティビティケアとは、介護を必要とする高齢者をケアする方法のひとつを指します。手や体を動かす遊びや外出体験などを通じて、要介護高齢者のQOL(Quality of life/クオリティ・オブ・ライフ=生活の質)の向上を図ることができる手法です。
体を動かしにくい要介護者だとしても、生活に必要な最低限の行為だけを行っている場合QOLが高いとは言えません。そのような状態を防ぐため、現在アクティビティケアが注目されています。アクティビティケアを実行していくことで、要介護者の脳の活性化や精神の安定が期待でき、QOLの向上を図ることができます。
アクティビティケアが必要なシニア
シニアマーケティングの分野では、アクティビティケアが必要なシニア≒介護を必要とするシニアのことを「ケアシニア」と呼びます。シニアマーケティングにおいて一般的にシニアは4つのカテゴリに分類されますが、そのうちのひとつがケアシニアです。
ケアシニアやシニアを分類する4つのカテゴリについては、以下の記事で詳しく解説しているので、こちらもぜひ参考にしてください。
多様化するシニアの生き方
現代社会において、シニアと呼ばれる層は年々増加しています。先ほどお伝えしたとおり、シニアマーケティングにおいてもシニア層が4つに分類されるように、「シニア」の特徴や生き方はシニア人口の増加・社会の変化にともない多様化しているのです。
多様化するシニアの生き方の中でも、近年「プロダクティブエイジング」と「アクティブエイジング」という考え方が注目されています。
プロダクティブエイジングは、高齢者が身体的・精神的ともに健康な状態を維持しながら、人生経験を生かして生産性を維持しつつ社会貢献を行いながら年齢を重ねていく生き方を指す言葉です。
また、アクティブエイジングとは、歳を重ねていく中でも、健康・参加・ 安全といった生活の質を向上させるための機会を最適化するプロセスのことを指します。
シニアの生き方、特にプロダクティブエイジングに関しては、以下の記事でも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
2. アクティビティケアの種類
ここからは、アクティビティケアの具体的な種類を紹介します。アクティビティケアは、主に3つの目的に沿って分類されています。
身体機能をサポートするアクティビティケア
主に体を使うアクティビティケアで、ある程度体の筋肉を動かすことで日常生活における動作を行いやすくします。歩く・座る・しゃがむといった動作を行うための筋肉を動かし、これらの動作を行う際に起こりがちな転倒事故などを防止する効果が期待できるでしょう。
- 体操
- 軽いウォーキング(散歩)
- ボウリング
- 玉入れ
- 風船バレー
- バトンつなぎ
- サッカー(球蹴り)
どれも、器具や特別な施設に出向いて行うような本格的なものではなくとも構いません。
例えばボウリングであれば、ペットボトルを並べてボウリングのピンに見立て、柔らかいボールを転がして倒すといった具合です。このような形であれば、ある程度の広さがある場所と簡単な道具だけで実践できます。
脳に刺激を与えるアクティビティケア
主に頭を使うアクティビティケアです。脳機能の向上・維持が目的とされています。認知症の方向けに実施される場合も多いです。
- 間違い探し
- 伝言ゲーム
- イントロクイズ
- 連想ゲーム
- そろばん
- なぞなぞ
- クロスワード
- 数独
- ひらがな穴埋めクイズ
- アメリカ式算数
上に挙げた例は比較的簡単にできるものが多いですが、たとえば囲碁・将棋や花札など、昔楽しんでいた遊びをアクティビティケアとして実施することも有効です。特に認知症の症状がある方に対しては、昔の記憶を呼び起こす効果が期待でき、脳への刺激だけでなく気持ちの面でも充実感を与えることができるでしょう。
このほか、歌詞を見ながら歌うという2つのタスクをこなすカラオケも有効です。脳への刺激はもちろん、大きな声を出すことでストレスの解消、口や喉の筋肉を動かすことによる誤嚥防止なども期待できるでしょう。
体への伝達力をサポートするアクティビティケア
身体機能をサポートするアクティビティケアと比べてより細かな動作を行うアクティビティケアです。手先を使うものが多く、脳から体を動かすための伝達力の維持が図れます。食事や小さいものを掴むといった日常の細かな動作の安定が期待できるでしょう。
- 指遊び・手遊び
- 折り紙
- 塗り絵
- あやとり
- おはじき
- 料理・お菓子作り
- テレビゲーム
- ボールダーツ
料理は「切って和えるだけ」「混ぜるだけ」といった簡単なものでも構いません。作る・食べるという2つの行為が生まれることもあり、充実感や達成感につながります。
なお、体への伝達力をサポートするアクティビティケアに関しても、昔楽しんでいた趣味や遊び、たとえば裁縫や編み物といった手芸やベーゴマ・めんこ遊びなどを実施することもおすすめです。
3. アクティビティケアでケアシニアのQOL向上を図ろう
アクティビティケアは、ケアシニアのQOL向上に有効なケアです。要介護者の状態や症状に合わせて、楽しく行えるものを選んで都度実施していきましょう。
なお、現在シニア層が年々増加しているとお伝えしましたが、それにともない要介護者の数も増加しており、シニアがシニアを介護する、いわゆる「老老介護」も増加しています。そして、シニアの中にはデジタルツールやインターネットを使いこなす「デジタルシニア」も増加しており、介護についての情報をスマートフォンやPCなどのデジタルツールを通して収集するシニアも増えていると考えられます。
このため、マーケティングにおける介護者へのアプローチ経路として、インターネットという経路も無視できない存在となっているのです。
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