エイジテックとは?基礎知識や具体的なサービスをご紹介
少子高齢化社会の拡大とともに、シニア市場はビジネスチャンスの可能性も急速に広がっています。
その中でも、高齢者向けのテクノロジー、そのテクノロジーを使ったサービスであるエイジテックへの進出を検討している事業担当者も増えてきているでしょう。
ただ一方で、「エイジテックって具体的にはどのようなもの?」「どんなサービス事例があるのか知りたい」という方も多いと思います。
そこで今回の記事では、エイジテックとは何か、具体的にどんなサービスがあるのか知りたいというマーケティング担当者に向けて、エイジテックの基本的知識やジャンル、事例をお伝えしていきます。
ぜひ参考にし、自社のマーケティング戦略に活かしてくださいね。
目次
1. エイジテックとは
エイジテックとは、シニアの自立した生活に関する課題を解決したり支援したりするテクノロジーやサービスを意味します。
語源は「高齢者(AGE)× テクノロジー(TECH)」の造語で、経済誌Forbesによると、エイジテックの市場規模は2025年までに約300兆円まで成長するとされています。
詳しくは「エイジテック 市場規模」記事をご参照ください。
また、デジタルシニアという言葉が生まれているように、インターネットやIT技術がシニアの生活に欠かせないものになっています。具体的な内容は以下の記事でご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
このように、エイジテックへの理解・導入・活用、そしてデジタルシニアについての認識は、シニア市場参入には必要不可欠といえます。
2. エイジテックのサービス事例
1. シニアが自分で使用するサービス
初めてエイジテックを検討する事業者にとって、想像しやすいのはシニア自身が利用するエイジテックサービスです。
具体的には次のようなサービスがあげられます。
- スマートフォン
- パソコン
- タブレット
- 健康管理アプリ
- 食事管理アプリ
- リハビリテーションアプリ
- 見守りロボット
- オンライン診療アプリ
主にシニアのコミュニケーションや健康維持・管理をサポートするサービスが多いです。
2. 行政や企業が使用するサービス
シニア層をサポートするために医療施設や企業、行政が利用するエイジテックもあります。
医師や看護師、介護士不足の問題を背景に、エイジテックサービスは今後も増加していくのは想像に難くありません。
- 介護支援ロボット
- 遠隔オンライン診療サービス
- 遠隔見守りシステム
- 徘徊防止のためのモニタリングシステム
- 電子カルテ
- 電子版お薬手帳
- マイナンバーカード
これらは医療技術の進歩によって、長生きと病気を共生するシニアが増えている今、非常に大きな役目を果たしています。
3. これから年を重ねるプレシニア層が使用するサービス
エイジテックは日本のみならず、世界でも注目されています。
アメリカのETHOSでは、スマホを活用してこれからシニアになるプレシニアをターゲットに生前に不動産を整理・売却できるようなサービスを提供しています。
この背景には、シニアが不動産の整理・売却を生前スムーズに終えることができず、相続がうまくいかないことがあげられます。
日本も例外ではないでしょう。
そのため、終活をサポートするサービスとして日本でも導入が見込まれます。
ほかにも、日本国内では若年層が高齢化していくことを想定して、次のようなサービスが提供されています。
- 健康管理アプリ
- 食事管理アプリ
- 遺伝子検査
- 将来の健康リスクに備えたウェアラブルデバイス
ウェアラブルデバイスとは、手首や腕などに装着するコンピューターデバイスのことです。
たとえば、腕時計のように手首に装着するスマートウォッチ、メガネのように装着するスマートグラスが代表的です。
最近の若年層はデジタルツールに慣れ親しんでいるため、デジタルによる健康管理への高いニーズが期待できます。
3. エイジテックのサービス事例
シニアの生活や健康支援とテクノロジーを結びつけるエイジテック。
ここでは具体的なサービス事例を深堀していきます。
自社の商品やサービスではどのようにエイジテックにアプローチできるか、ぜひ参考にしてください。
シニアを見守るセンサー
日立システムズやパナソニックホールディングスが展開している見守りセンサーもエイジテックのサービスです。
参考:パナソニックホールディングス 介護施設向け介護業務支援の新サービス「ライフレンズ」
病院や介護施設などでシニアは常に転倒リスクを抱えています。転んでしまうと骨折で寝たきりになるといった重大な問題になりかねません。
スタッフはシニアの転倒や徘徊を防ぎたいのですが、人材不足により四六時中見守ることはできません。
そこで、ベッドサイドにセンサーマットを設置し、シニアの方が踏むと職員に伝わるという仕組みが活用されています。転倒の予防だけでなく、自宅だと徘徊リスク防止にも効果的です。
オンライン診療サービス
メディパルホールディングスやエムスリーが開発・導入しているオンライン診療サービスも、代表的なエイジテックのサービスです。
オンライン診療システムで、医師は既往歴や受診歴などの患者情報を確認することができます。
その結果、病院に通うことが難しいシニアの方々をオンライン上で診察を行うことが可能になりました。
さらに、患者の近隣にあるクリニックに紹介するといった連携強化も実現できます。
ほかには、株式会社メドレーが提供している「CLINICS(クリニクス)」というアプリは、オンライン診療だけでなく服薬指導まで対応可能です。
その結果、オンライン上で診療から服薬指導、薬の配送といった一元フローを実現しています。
病院へ行かずとも、医師の診察を直接受けられるメリットは大きいでしょう。
家族とのコミュニケーションサービス
株式会社チカクが提供する「まごチャンネル」は、その名の通り離れて暮らす孫の動画をアプリで送信し、テレビ電話のように視聴できるサービスです。
作りが非常にシンプルなため、デジタル機器に慣れていないシニア世代でも簡単に使いこなすことができます。
家族間コミュニケーションが活発になることで、シニアの孤独解消にも効果的なエイジテックサービスです。
4. まとめ|エイジテックのマーケティングにおいてはシニア向けSNSがおすすめ
シニア層の増加による健康管理の課題や孤独という問題が、今後ますます顕著になっていきます。
その中でもオンライン上で同世代の仲間を作り、知恵や悩みを分け合い、支え合っていくコミュニティとしてSNSサービスである「おしるこ」もおすすめです。
「おしるこ」は50歳以上限定のSNSサービスであることから、自社のシニア向けのテクノロジーサービスを利用してもらい、商品の感想や評判が拡散されます。
それらの声はサービスのPDCAを回すのに非常に重要な材料です。
「自社のサービスをエイジテックとして導入を検討している方」「シニア市場に参入したいマーケティング担当者」には最適なSNSです。
お気軽に「おしるこ」まで、お問い合わせください。