アラカン世代とは?特徴や効果的なアプローチ方法をご紹介
アラカンとは「アラウンド還暦」を略した造語で、還暦前後の年齢の人々を「アラカン世代」と呼びます。
この記事では、アラカン世代の特徴や、アラカン世代への効果的なアプローチ方法をご紹介します。
アラカン世代に向けたマーケティングを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
目次
1. アラカン世代とは?
アラカンは「アラウンド還暦」を略した造語ですが、年齢の定義はあいまいで、
- 60歳の1~3歳前後の人々
- 四捨五入して60歳になる55~64歳人々
上記のような人々を指すのが一般的です。
30歳前後の年齢を指す「アラサー」、40歳前後の年齢を指す「アラフォー」といった言葉が広まり、その流れで60歳前後の人々を「アラカン」と呼ぶようになったようです。
日本国内の54歳〜64歳までの人口は、2024年1月時点で約1,585万人となっており、全人口の12.8%を占めています。
アラカン世代は、退職や子供の独立などで生活スタイルに大きな転換を迎え、セカンドライフを考え始める人々が多いようです。
参考:総務省統計局|令和6年1月報(令和5年8月確定値、令和6月1月概算値)
2. アラカン世代の特徴
アラカン世代にはどのような特徴があるのでしょうか。
2024年現在すでにアラカンを迎えている世代と、今後アラカンを迎える世代は、歩んできた時代背景により、異なった特徴があるようです。
それぞれの世代の特徴を詳しくご紹介します。
全ての人が同じ特徴を持つわけではありませんが、傾向として認識しておくことで、アラカン世代への理解が深まるでしょう。
現在すでにアラカンを迎えている世代の特徴
2024年現在すでにアラカンを迎えている世代は、マーケティング上の世代区分では「新人類世代」と呼ばれます。
新人類とは、経済学者の栗本慎一郎氏が作り出した造語です。
従来とは異なった感性や価値観・行動規範を持っていることから名付けられました。
新人類世代は、商品・サービスに「楽しさ」や「遊び心」を求める傾向があり、いかに楽しめるかを提案するマーケティングが効果的と考えられます。
「バブル経済」の真っ只中に若手〜中堅の社会人として働いていたため、収入に恵まれていたことから、派手な消費に対する罪悪感が低いという特徴もあります。
よって、ブランド物や高級品の訴求に対し、良好な反応を示す傾向があります。
新人類世代について、さらに詳しく知りたい方は以下の記事をご参照ください。
今後アラカンを迎える世代の特徴
今後アラカンを迎える世代は、マーケティング上の世代区分では「団塊ジュニア世代」と呼ばれます。
「団塊世代」の子供として、第二次ベビーブームに生まれた世代です。
バブル崩壊の影響で、国内の企業は新しい人材を育成する余裕がなく採用に消極的でした。
その結果団塊ジュニア世代は、非正規労働による収入低下やリストラで職を失うなど、過酷な経験をした人も多く存在します。
よって、団塊ジュニア世代は消費に対して非常に堅実です。
高い物は良い物という発想はなく、価格が商品に対して妥当かどうかをシビアに見る傾向があります。
マーケティングにおいては、ブランド訴求を行うより、価格に見合った価値のある商品・サービスであることを伝えるほうが響く可能性が高いでしょう。
団塊ジュニア世代について、さらに詳しく知りたい方は以下の記事をご参照ください。
3. 今のアラカン世代はセカンドライフを楽しむ意欲旺盛
アラカンになると、仕事を定年退職する・子供が独立する・年金暮らしになるといった変化があり、セカンドライフを考え始める時期になります。
PGF生命保険株式会社が、2023年に還暦を迎える人々に「還暦を迎えることに対しての意識」などについて調査を行っています。
調査では、還暦を迎える人々は、自身の精神年齢を平均46歳、肉体年齢を平均54歳と感じていることがわかりました。
心と身体の実感年齢を、実年齢よりも若く感じている人が多いようです。
また同調査で「これからの人生でやりたいこと」の回答1位はダントツで「旅行をする(日本一周・世界一周除く)」となっており「穏やかに過ごす」といった保守的な回答は少なくなっています。
アラカンを迎えても、若々しく、セカンドライフを楽しむ意欲がある人が多いということがわかります。
参考:2023年の還暦人(かんれきびと)に関する調査(プルデンシャル ジブラルタ ファイナンシャル生命保険株式会社)
4. アラカン世代にアプローチするには?
今後、アラカン世代へアプローチするには、インターネットでの発信が有効と考えられます。
アラカン世代は、インターネットの普及とともに社会人生活を送ってきたため、ITへの抵抗感が薄い傾向があるようです。
総務省の「令和4年通信利用動向調査」によると、50〜59歳の95.4%、60〜69歳の86.8%がインターネットを利用しています。
前年に比べインターネット利用率は増えており、今後もアラカン世代のインターネットの利用は増加すると考えられるでしょう。
CCCMKホールディングス株式会社が行った調査結果によると、50歳以上の人々の情報源はインターネットが多いことがわかります。
下図の通り、よく見ている情報源の上位10位までの中の4つがインターネットメディアです。
そして「折込チラシ」よりも「インターネットの広告・SNS上の広告」が1.4ポイント上回っています。
引用:性年代別意識調査(2022年6月)(CCCMKホールディングス株式会社)
アラカン世代へ効果的にアプローチするには、インターネットをうまく活用する必要があると考えられます。
5. アラカン世代の特徴をつかみ効果的なアプローチをしよう
アラカン世代はインターネットの利用率が高く、今後も利用率は増えていくと考えられます。
アラカン世代の情報源はすでに「折込チラシ」よりも「インターネット広告・SNS広告」が多いという調査結果もあります。
アラカン世代へ効果的にアプローチするためには、インターネット広告・SNS広告の利用が年々重要になっていくでしょう。
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