団塊ジュニアってどんな人?世代の特徴や消費の傾向などを探る
z世代やバブル世代、団塊世代など、世代によってさまざまな名称が付けられています。
団塊ジュニア世代は、現在50歳前後の今や社会の中堅となっている世代です。そんな彼らはバブル崩壊や就職氷河期などの影響を受け、メンタルは強くても自分に自信のない人が多い傾向にあります。
団塊ジュニア世代の特徴や消費の傾向を知り、マーケティング活動に活かしてみてはいかがでしょうか?
目次
- 団塊ジュニアの特徴とは?メンタル「強」自信「弱」
- 団塊ジュニアは女性と男性で特徴が異なる?
- 団塊ジュニアの高齢化に伴う「2040年問題」
- 団塊ジュニアの消費傾向は?口コミなどを重視
- 団塊ジュニアはSNSに弱い?閲覧に使う人が多い
- 団塊ジュニアに有効!シニアコミュニティ「おしるこ」
- 団塊ジュニアの消費を促すならレビュー必須!!
1.団塊ジュニアの特徴とは?メンタル「強」自信「弱」
団塊ジュニア世代の特徴は、ズバリ「メンタルが強いわりに、自信がない」です。
なぜそのような特徴がみられるようになったのか、団塊ジュニア世代の歩んできた時代背景と共に解説していきます。
・団塊ジュニア世代とは?
団塊ジュニア世代とは、1971年~1974年に生まれた人のことを指します。
参照:平成20年版厚生労働省白書 第2章近年の社会経済の変化と家計の動向 より
2023年時点の年齢は、49歳~52歳のまさに「中堅」と呼ばれる年代の人達です。
いわゆる「第二次ベビーブーム」で生まれた世代でもあり、人口が多いのも特徴の一つです。
「団塊ジュニア世代」という名前は、「団塊の世代」の子ども世代であることに由来しています。団塊の世代は第一次ベビーブームにあたり、同じく人口が多い特徴があります。
団塊の世代については以下の記事で詳しく解説しています。
また、団塊ジュニアの後の1975〜1979年に生まれた世代は、ポスト団塊ジュニア世代と呼ばれています。団塊ジュニア同様に就職氷河期を経験した世代であり、氷河期世代の後半に該当します。
バブル崩壊と共に訪れた就職氷河期
団塊ジュニア世代が10代のころは、まさにバブル真っ只中。この頃は、男女共に大学卒業の後に会社に就職、という流れができつつありました。
ところが、就職時期を前にバブルが崩壊し、多くの人が就職難民となる「就職氷河期」を経験しています。
非正規雇用を余儀なくされた人が多かったり、正規雇用されたとしてもリストラなどで職を失う人がいたりと、過酷な経験を積んでいます。
危機意識からの自己啓発
団塊ジュニア世代の多くが、就職での激しい競争を経験しています。
「頑張らなければリストラ」という危機が迫っていたため、仕事では真面目な一面を持っているのも、団塊ジュニア世代の特徴です。
また、「どうすれば競争に勝てるのか?」と考え、自己啓発などの自分磨きに費やす人も少なくありません。
不景気からの現実的・保守的思考
仕事での真面目な一面とは裏腹に、中々結果に結びつかなかったのも団塊ジュニア世代の特徴です。努力が結果に結びつくという成功体験が少ないがために、中々自信を持てずにいる人が多いと言われています。
また、不景気の中で賃金が上がらず、貯金や節約などより現実的で保守的な思考に陥りがちな面も持ち合わせています。
就職氷河期という不遇な経験からくるメンタルの強さはあるものの、バブル崩壊による成功体験の少なさで自信がつけられない。
これが、団塊ジュニア世代の大きな特徴です。
2.団塊ジュニアは女性と男性で特徴が異なる?
団塊ジュニア世代の特徴は、女性と男性とで大きな違いはありません。基本は真面目で、現実的・保守的な思考を持ち合わせています。
ただ、団塊ジュニア世代の女性は働くことを選ぶ人が多かったこともあり、これまでの「女性は家を守る」という考えを持たない人が増えました。
いわゆる「バリキャリ」や「ライフスタイリスト」などと言われる人が多くいるため、仕事の面では多少男性と異なる特徴があると言えます。
3.団塊ジュニアの高齢化に伴う「2040年問題」
団塊ジュニア世代が65歳を超える2040年には、3人に1人が65歳以上の高齢者になると予想されています。
これは「2040年問題」と言われ、労働人口の低下や社会保険費用の増加など、さまざまな問題が危惧されています。また、2025年は「団塊の世代」全員が75歳以上になる年であり、「2025年問題」と呼ばれます。
人口が多い団塊ジュニア世代が日本社会に与えるインパクトは大きく、世代特徴や消費動向を抑えておくことは重要です。
4.団塊ジュニアの消費傾向は?口コミなどを重視
それでは、団塊ジュニア世代の具体的な消費の傾向はどうなっているのでしょうか?
バブル崩壊に伴う不景気を経験しており、現実的・保守的な思考をもつ団塊ジュニア世代は、上の世代よりも消費に消極的であるとも言われています。
団塊ジュニア世代を対象としたマーケティングでは、以下のポイントを抑えて効果的にアプローチする必要があります。
・仲間内の口コミを重視
団塊ジュニア世代の消費傾向で注視すべきは、「口コミ」に対する信頼度です。
団塊ジュニア世代の場合、CMや店員の接客などよりも、仲間内や第三者などの口コミを重視する傾向にあります。主観的な意見よりも、口コミやランキングなどの客観的な意見を、購入の指標にする人が多いようです。
ただ、CMや接客が無意味というわけではなく、購入を促す最後の一押しには有効です。自信のない団塊ジュニア世代だからこそ、第三者の口コミだけでなく、プロの意見が購入を促す一押しになります。
口コミがよく、プロの一押しがある場合、衝動買いをしてしまいがちなのも、団塊ジュニア世代の特徴です。
シニア世代の口コミマーケティングについては、以下の記事もご参照ください。
・「自分のライフスタイルにあった商品を選ぶ」こだわりが強い
自己啓発も含め、他人よりも自分を大切にする傾向の強い団塊ジュニア世代。その特徴は、消費傾向にも表れています。
他の世代と比べても、「自分のライフスタイルにあった商品を選ぶ」という傾向が特に強く表れています。こだわりが強い分、より良いものを求める傾向にあるのも、団塊ジュニア世代の特徴といえるでしょう。
「良いもの=高い」と認識している人が多く、「国産だから」や「信頼できるメーカーが作っているから」などを理由に、購入を決める例も少なくありません。
現実的・保守的な一面を持つ団塊ジュニア世代の特徴であると言えるでしょう。
・子供の教育費は惜しまない
団塊ジュニア世代の「子供への投資」に対する考え方は、団塊世代などに比べて高い傾向にあります。特に、子供の教育に関する出費には、かなり前向きです。
自身が就職関係で不遇な経験をしたからこそ、より有名な大学などへ進学し、就職を有利に進めて欲しいという思いが強いのです。
もちろん、教育費だけにとどまらず、子供のしたいことは積極的にさせてあげたいと考える人も多数。
その分、自身への投資を制限するという傾向があります。
ただ、自身への投資もある程度達成するため、日々の節約や貯金を堅実に行う人も多数いるのが団塊ジュニア世代の消費傾向です。
シニア世代の購買行動については、以下の記事で詳しく解説しています。
5.団塊ジュニアはSNSに弱い?閲覧に使う人が多い
現代で通信の主流となったSNSですが、団塊ジュニア世代はSNSとの出会いが20代後半~と、少々遅めでした。団塊ジュニア世代はアカウントをもっていない場合が多く、若い世代に比べて積極的に使用する人が多くありません。
SNSの使い方も、自ら情報を発信するというよりは、閲覧に使用するなど受け身な使い方が主です。
とはいえ、団塊ジュニア世代は第三者の口コミなどを重視する特徴があるため、情報収集の手段としてSNSは十分に活用されています。
団塊ジュニアに近い50代のSNS利用率については、以下の記事もご覧ください。
6.団塊ジュニアに有効!シニアコミュニティ「おしるこ」
SNSに消極的な団塊ジュニア世代ですが、アプローチ次第ではSNSが団塊ジュニア世代の消費を促すきっかけになります。
そこで有効なのが、シニア層だけを集めたSNS「おしるこ」です。
・シニア限定SNS「おしるこ」とは?
「おしるこ」は、50歳以上のみが使用できるシニア限定のSNSのため、団塊ジュニア世代と同世代の意見が多く寄せられます。
匿名利用ができるため、SNSの利用に消極的な団塊ジュニア世代でも、手軽に利用することができるのも魅力の一つです。また、会員登録には本人確認が必要なため、会員同士も安心してコミュニケーションを取ることができます。
仲間内の口コミを重視する団塊ジュニア世代に、まさにぴったりのSNSというわけです。
・企業が感じる「おしるこ」の魅力
シニア層向けSNS「おしるこ」は、企業にとっても嬉しい点が多数あります。
- ターゲット層が「50歳以上」と明確
- 商品/オンラインサービスの掲載
- 商品の動画PRが可能
- 専属ライターによる、コラム作成サービス など
「おしるこ」に出稿すると、自社製品のアピールから、消費まで直結した案内が可能です。
本人確認された会員だけが閲覧するため、ネットリテラシーが高い人が多く集まっており、ECサイトでの集客などが見込めます。
また、同世代のコミュニティとしても充実しているため、会員同士の口コミも広がりやすく、団塊ジュニア世代の消費をさらに促進してくれることが期待できます。
出稿サポート体制も整っているため、初めてでも安心して利用できる点も、「おしるこ」の魅力です。
他社サービスに比べて、コストパフォーマンスがよく、プランも豊富に用意されていることからも、利用する企業が増えています。
団塊ジュニア世代へのサービスアピールに、ぜひ「おしるこ」を検討してみてはいかがでしょうか?
7.団塊ジュニアの消費を促すならレビュー必須!!
団塊ジュニア世代は、「メンタルが強くても、自信がない」という特徴から、第三者の口コミを重視した消費傾向にあります。
そのため、団塊ジュニア世代の消費を促すためには、特に同世代からのレビューが有効です。
また、SNSの使用に消極的ではありますが、シニア層に限定した利用しやすいSNSなどを上手く活用すれば、SNSでのアプローチも効果的です。
団塊ジュニア世代の特徴を知り、賢く自社製品やサービスをアピールしましょう。