シニアへのアプローチにメール広告は有効!特徴やメリット・料金相場を教えます
昨今は、シニアへのアプローチとしてオンラインによる広告手段が増えてきました。その中でも、最もシニアにアプローチしやすい手段の一つがメール広告です。
本記事では、メール広告の特徴やメリット、料金相場などを中心に、近年シニア層にも広がっている広告媒体「SNS」についてもあわせて解説します。
なお、シニア集客方法を知りたい方向けに、以下の記事で高齢者を集客する手法一覧を紹介していますので、こちらもぜひ参考にしてください。
目次
1. シニアにメール広告は有効
シニアに対するアプローチには、メール広告はとても有効です。
多くのシニアはスマートフォンやパソコンなどのデジタルツールでメールのやり取りを行い、身近な連絡手段として活用しています。
特にスマートフォンの利用目的では、メールと通話が圧倒的に多く、ソニー生命のシニア生活意識調査(2022年)※全国のシニア(50歳~79歳)の男女1,000名(全回答者)では男女とも75%以上が「スマートフォンでメールを行っている」と回答しました。
数値から見てもメールを利用するシニアは多くいるので、シニアへのアプローチにメール広告が有効であることがわかります。
2. メール広告とは?特徴・メリットなど
ここでは、メール広告についての特徴やメリット、料金相場などについて解説します。
メール広告の概要 -どんな特徴がある?
まずは、メール広告がどのようなものか、特徴や種類、配信方法を含めて紹介しましょう。
メール広告の特徴
メール広告とは、Web広告の一つで、企業や団体が商品やサービスを宣伝するために、電子メールを利用して行う広告手法となります。
自社の持つ既存顧客や見込み客のメールアドレスに、メールマガジンなどを送信して商品・サービスを紹介することで、購入や問い合わせを促すことができます。
送付先が明確であるため、ターゲットに合わせてメッセージをカスタマイズできるのが特徴であり、広告手段の一つとして根強い人気を誇っています。
メール広告の種類「テキストメールとHTMLメール」
メール広告には、大きく分けてテキスト形式とHTML形式の2種類の形式があります。
それぞれのメールの特徴は次の通りです。
- テキスト形式
文字だけで構成されたシンプルなメール形式。テキストのみで商材やサービスを紹介しますが、フォントや文字色を変えられません。
- HTML形式
テキストのみならず、バナー画像や写真、動画を用いて商材やサービスを紹介するメール形式。テキスト仕様の変更や背景色の追加もが可能で、視覚効果が高いというメリットがあります。
ただし、HTML形式のメールを受信しない設定にしているユーザーもいるため、結果的には両方の形式で送付する必要があります。設定のコストはかかりますが、視覚効果を狙うのであればHTML形式がおすすめです。
2つの配信方法でターゲットに訴求
メール広告には、自社で獲得したリストに対してメールを送る「オプトインメール」と、外部リストなどを活用した「ターゲティングメール」の2つの配信方法があります。
それぞれの配信方法による施策は次の通りとなります。
- オプトインメール
オプトインとは、ユーザーがメールマガジンなどの送付を許諾していることを指します。申し込みフォームから個人情報を送信する際などに、オプトインは取得されます。
自社で保有しているオプトインユーザーに対して、メールマガジンなどを送ることができ、既存顧客・見込み顧客に向けた施策となります。
- ターゲティングメール
ユーザーが事前登録した入力情報をもとに、年齢や性別、興味などのセグメントでターゲットを絞って配信するメール形式です。特にまだ接点を持てていない外部のリストを活用することが多く、有料ではありますが、新規顧客に向けたアプローチとして有効です。
新規獲得か既存顧客へのアプローチかによって、利用の仕方を選べます。
メール広告のメリットとは?
ここでは、メール広告のメリットについて紹介しましょう。
メール広告には次の5つのメリットがあります。
- ターゲットに合わせた施策ができる
自社で収集したリストや外部のリストを活用することで、ターゲットに合わせたメール配信が可能。
- 開封率・クリック率などのデータを取得できる
メール配信後に、開封率やクリック率などのデータを取得し、配信効果を測定することができる。
- コンバージョン率が高い
媒体に対する信頼度が高いので、メールマガジンから紹介された商材の購入や契約に結びつく確率が高い。
- コストが抑えられる
印刷や郵送のコストがかからないため、労力や時間に対するコストを抑えることが可能かつペーパーレスにつながる。また、短期間での配信が可能。
- 商材やサービスのメリットが伝わりやすい
商材やサービスの紹介文が1000~2000字と多く掲載できるので、メリット・魅力が伝わりやすい。
特にシニアは登録している媒体を高く信頼しているので、配信されるメールマガジンを直ぐに解除する可能性は低く、顧客関係が維持しやすくなります。
ダイレクトメール(DM)との違いは?
ターゲットに訴求できる面では、ダイレクトメールもメール広告と似ている部分があります。
なぜなら、ターゲットの連絡先が分かれば広告はがきやサンプルなどを直接送ることができるからです。
ダイレクトメールなどの紙によるオフライン広告は、シニアになじみがあり視覚に訴えられるのが強みとなります。
また、軽い試供品などはシニアにとってはお得感があり、成約につながりやすいのでマーケターにとっても有効なアプローチ策です。
ただし、印刷や郵送などの費用コストがかかるうえに、送付した結果の効果測定が難しいというデメリットがあります。
メール広告の料金は?料金形態と相場について
ここでは、外部媒体に依頼する際のメール広告の料金について解説します。
料金形態
メール広告の料金形態には、配信課金型とクリック課金型の2通りがあり、特徴は次の通りとなります。
- 配信課金型
- メール広告の配信数に応じて料金が発生する課金方式のこと。
- 料金設定が安いので、採用している企業や団体が多いのが特徴。
- 広告の成果が出なくても料金が発生するので費用対効果は悪くなりがち
- クリック課金型
- メール広告内にあるURLがクリックされるたびに料金が発生する課金形式
- クリックされなければ料金は発生しないので、金銭的リスクは少ない
- 料金設定は高め
料金相場
上記の料金形態によるメール広告の相場は次の通りです。
料金形態 | 費用相場 |
---|---|
配信課金型 | 配信数×10〜30円 |
クリック課金型 | 300〜800円/クリック |
あくまで相場なので、メールの配信方式に応じて配信回数や送信数、配信先のターゲット、デザインの有無などによって料金変動が大きくなります。
広告料金は最低でも30万円以上に設定されているので、50万円前後とみておいた方がよいでしょう。
3. シニア向け・人気の広告メディア
ここでは、シニア向けの人気広告メディアについて、特徴や商材、料金などについて紹介します。
キーワードは4つの分野 「健康」「趣味」「食」「仲間」
シニアに人気の広告メディアは以下4つの分野となっています。
- 健康系
- 趣味
- 食・グルメ
- 仲間・コミュニティ
シニアユーザーがメールマガジンに登録するのは、媒体への信用に加えて商材・サービスに興味を持っているからです。
そのため、人気の広告メディアはシニアの興味や思いを反映しています。
人気のメール広告メディア
シニア向けの人気メール広告メディアを2つ紹介しましょう。
ゆこゆこネット シニアリーチ
国内宿泊施設の検索・予約サイトで全国温泉宿・旅館・ホテルを中心に2,000件以上掲載
- シニア会員:790万人 メルマガ会員数:約38万人
- ターゲット層:メインユーザー70%が50歳以上で、旅行好きのアクティブシニア層
- サービス概要
- シニア市場調査(アンケート、インタビュー、郵送調査など)
- シニア認知獲得(誌面掲載、宿サンプリング)
- ダイレクトマーケティング(チラシ同梱、メルマガ、FAX、単独DM、アウトバウンドコール)
DEmail®ドリームメール
【シニア層豊富なメール広告】ドリームメール媒体資料「DEmail」「ドリマガ」
メール広告大手である株式会社トレースが運営する懸賞・プレゼントサイトで、会員登録したユーザーに対してオプトインメールを配信。
- 総会員数:130万人超
- 男女比: 7:3
- サービス概要
- 会員から30問300項目のセグメントを取得しており、細かいターゲティングが可能。
- 数単価で、最低単価は50,000円~(予算に合わせて調整可能)
※セグメントの重ねがけで追加料金なし
- 最短2営業日で配信可能
シニアに対して効果の合った事例は次の通りです。
- 補聴器、視力回復グッズ、TVスピーカー、見守りカメラなど
4. シニア向け広告なら、SNS広告もおすすめ
最後に、SNS広告についても紹介します。
ターゲットに訴求しやすいメール広告ですが、シニア向け広告にはSNSも目を向けられるようになったので前向きに考えてみましょう。
メール広告とあわせてSNS広告も取り入れよう
メール広告はターゲットに訴求しやすいのが強みですが、ここ最近はSNS広告にも注目が集まっています。
スマートフォンの利用率が高くなったことで、LINEやメッセンジャーなどのチャットアプリが台頭し、シニアも利用する機会が増えました。
60代以上のシニアのスマートフォン利用率は2021年で84.7%となり、SNSもLINEとYoutubeが50~70代まで50%前後と高い利用率となっています。
ここ数年で大方の企業やサービスにSNS広告を取り入れており、今後主流になるのはほぼ間違いありません。
ただし、シニアには普及がゆるやかなので、SNSとメール両方からのアプローチを行うほうがよいでしょう。
SNS広告についての詳細は、次の記事で詳しく解説していますので、こちらを参考としてください。
シニア向けの広告ならおしるこへ
シニア向けの広告として、メールと合わせてSNSにも参入したいのであれば、おすすめはコミュニティアプリ「おしるこ」です。
「おしるこ」は、本人確認の済んだ50代以上が利用できるSNSアプリで、ユーザーは全国に6万人以上が登録しています。
専門のライターによる記事作成やオンラインサービス、バナーや動画を用いるので視覚的に分かりやすく会員に訴求することが可能です。
また、SNSの特性を生かすので、口コミによる拡散性が高く商品ニーズが明確化していない潜在層に向けて広くアプローチできる魅力があります。
メール広告と合わせて、シニアへのアプローチ方法として検討してみてはいかがでしょうか?
5. まとめ|メールとSNS両方からアプローチしてみよう
ここまで、メール広告がシニア向けである理由や特徴とメリット、料金相場などをまとめて解説しました。
SNSを利用するシニアが増えてきているとはいえ、メールはまだシニアに人気の通信手段です。
根強い人気のメールはシニアに有効なアプローチ手段なので、SNS広告と一緒に取り入れてみませんか?
コミュニティアプリ「おしるこ」は、50代以上のシニア専用SNSサービスで、シニアの思い・インサイトを知るうえで大変役立ちます。
メールとSNS両方を活用した広告を取り入れたいマーケティング担当者におすすめのSNSです。
サービスの事例や広告展開などについては、以下のページで紹介しておりますので、ぜひご覧ください。