シニア男性マーケティングのポイント解説!シニア男性の特徴・興味関心
シニア男性向けの商品やサービスを取り扱っている方の中には、マーケティング方法に悩んでいる方もいるのではないでしょうか。平均寿命が伸びた現代社会では、シニアという言葉が指す人数も多く、ターゲットを絞っていくことからすでに難しく感じられてしまうかもしれません。
この記事では、そのような方に向けてシニア男性向けのマーケティングで押さえておきたいポイントを紹介しています。
ポイントのひとつ「ペルソナ作成」にかかわる、シニア男性の特徴についても解説。シニア男性向けのマーケティング方法に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
なお、以下の記事ではシニア女性に向けたマーケティング方法について解説しています。こちらもぜひ参考にしてください。
目次
- シニア男性の特徴
- シニア男性のライフスタイル
- シニア男性の興味・関心
- シニア男性向けマーケティングのポイント
- シニア男性のペルソナを明確にする
- ペルソナの行動に沿ったカスタマージャーニーマップを作成する
- シニア男性向けのプロモーションを設計する
- まとめ
1. シニア男性の特徴
マーケティング活動を実施するにあたっては、顧客を理解することが必須です。まずは、ターゲット顧客であるシニア男性の特徴について、「ライフスタイル」と「興味・関心」の面から確認していきましょう。
シニア男性のライフスタイル
シニア男性の特徴として挙げられるのは、そのライフスタイルの多様性です。
一般的に「シニア」は、世界保健機関(WHO)が定義する65歳以上の方を指すことが多いです。65歳というとすでに定年退職される方もいる一方で、まだまだ現役で働いている方もいる世代です。一言に「シニア男性」と言っても以下のようにさまざまなライフスタイルのありかたが考えられます。
- 現役で仕事をしている・退職済み
- 独身・既婚
- 既婚の中でも夫婦で暮らしている・一人暮らし(離婚・死別)
- 子どもがいる・いない
- 子どもがいる中でも同居している・独立済み
など
シニア男性向けマーケティング戦略の策定は、このような多様化しているライフスタイルを含め、シニア男性の全体像やトレンドを把握することから始まります。
ターゲットを正しく理解することを意識しましょう。
シニア男性の興味・関心
ここからは、マーケティング活動に必須のペルソナ策定・カスタマージャーニーマップの作成に必要な情報であるターゲット(シニア男性)の興味・関心について確認していきましょう。
ソニー生命保険が実施した「シニアの生活意識調査2021」によると、シニア男性の現在の楽しみ第1位は「旅行」でした。第2位に「テレビ/ドラマ」、第3位に「スポーツ」・第4位「映画」・第5位「読書」と続きます。
「自宅で楽しめる趣味の時間を充実させたい」という気持ちと、「外出したい」という気持ちが表れている結果に感じられます。
また、2020年の結果と比較したとき、「健康」と「子ども/孫」を楽しみとしているシニアは大きく減少しています。人に会いづらいご時世であることや、健康を気にしすぎることにストレスを感じてしまっているシニアが増加しているといえるでしょう。
ここまで、ライフスタイルを把握したあとに興味・関心を確認することで、ターゲットであるシニア男性をより深く理解できたのではないでしょうか。
以下からは、シニア男性向けマーケティングを行ううえで大切なポイントを解説していきます。
2. シニア男性向けマーケティングのポイント
ここからは、シニア男性向けマーケティングのポイントについて解説していきます。
ポイントを押さえた戦略を考案し、マーケティングを成功に導きましょう。
シニア男性のペルソナを明確にする
マーケティングの基本ではありますが、まずはペルソナを明確にすることが大切です。
上記のようなライフスタイルや興味・関心をもとに、よりターゲット像を深掘りしていき、具体的なターゲット像ともいえる「ペルソナ」を作成します。
- 年齢
- 性別
- 職業
- 現在の収入
- 家族構成
- 住んでいる場所
- 居住形態(持ち家・賃貸、一軒家・マンション・アパート)
- 趣味
- 休日(退職済みの場合は日々)の過ごし方
- 好んで買うもの
- 好きな飲食店
など
SNSのアンケートなどを活用し、顧客となりえるユーザーの生の声を収集することも有効です。
上記のような内容を考え、ターゲットの特徴を分析していくなかで、
- どのようなマーケティングが効果的なのか
- ターゲットの日常に、どのようにマーケティングを滑り込ませられるか
といったことが考えられるようになるでしょう。
また、シニア向けのマーケティングの場合は「定期的に病院に通っているか(持病があるか)」や、「要介護の家族がいるか・自身が要介護状態であるか」といったポイントにまで意識を向けておくことがおすすめです。
シニアのペルソナ設定については、以下の記事で具体的な事例を紹介しています。ぜひ参考にしてください。
ペルソナの行動に沿ったカスタマージャーニーマップを作成する
ペルソナの作成が完了したら、ペルソナの行動に沿ったカスタマージャーニーマップを作成しましょう。
カスタマージャーニーマップは、ターゲットが実際に自社のサービス・商品を利用するまでの行動を、思考や感情なども含めて想定し、まとめたものを指します。
ここで重要なのは、「思考や感情も含める」という点。ターゲットとなるシニア男性がどのような考えを持ち、どのような感情を抱くのかまで考えることが、ターゲットにより価値のある体験を提供することにつながります。
カスタマージャーニーマップは、「ユーザーが商品やサービスを知ってから利用した後まで」と、それぞれのタイミングでの「ユーザーの行動・感情」を考えます。
「ユーザーが商品やサービスを知ってから利用した後まで」に関しては、以下のようなタイミングが挙げられます。
- ユーザーが商品・サービスを知ったとき(認知)
- 商品・サービスについて調べたとき(情報収集)
- 商品・サービスを他の商品やサービスと比較したとき(比較検討)
- 実際に商品・サービスを購入または利用したとき(購入・利用・体験)
- 実際に商品・サービスを購入または利用したあと(購入・利用・体験後)
上記それぞれのタイミングにおいて、ユーザーがどのような行動を取るのか(取ったのか)、どのような感情や思考を抱いたのか考えていきます。
「ユーザーの行動・感情」に関しては、以下のような項目が挙げられます。
- ユーザーが実際にとると思われる行動
- ユーザーと自社が接触するタイミング・ツール
- 行動の際にユーザーが考えること
- 行動した際にユーザーが感じること(満足・不満どちらも)
たとえば、映画が趣味で、映画館によく足を運ぶシニア男性であれば、映画館に掲示してあるポスターなどが接点として考えられます。
なお、シニア向けカスタマージャーニーマップについては、以下の記事で具体的な作成方法を紹介しています。こちらもぜひ参考にしてください。
シニア男性向けのプロモーションを設計する
ペルソナとカスタマージャーニーマップが完成したら、実際に行うプロモーション活動について設計していきましょう。
プロモーション活動を実施する際には、上記のペルソナとカスタマージャーニーマップを参考に、ユーザーとどのタイミング・場所で接点を持つことができるか考えます。
接点を持つための媒体(広告媒体)には、以下のようなものが考えられます。
- マス広告(新聞・雑誌・テレビ・ラジオ)
- 交通広告(電車・地下鉄・バス・新幹線・飛行機・タクシーなど)
- 上記以外(チラシ・フリーペーパー・ポスター・看板・のぼりなど)
- Web広告(リスティング広告・ディスプレイ広告・SNS広告・メール広告など)
媒体を決定したら、広告の構成や内容を考えていきます。ペルソナと媒体に合わせた効果的な表現方法を探っていきましょう。
なお、近年では、インターネットやスマホを利用するシニアが増加しています。そのため、リスティング広告やSNS広告をはじめとしたWeb広告も、シニア男性へのマーケティングとして有効です。
Web広告は年齢・性別・興味関心などを絞って広告を配信できるうえ、効果測定もしやすく、改善も容易に行えます。既存のマーケティングで効果が出ないという方や、新たなマーケティングに挑戦したいという方は、ぜひWeb広告を試してみてください。
3. まとめ
マーケティング活動においては、まず対象となるペルソナの解像度を上げることが大切です。「どのような人に商品やサービスを購入・利用してほしいのか」「どのような人のための商品・サービスなのか」を明確にすることで、効果的なマーケティング活動につなげることができるでしょう。
なお、シニアコミュニティアプリ「おしるこ」では、「商品/サービス体験」「オンラインサービス」「記事作成タイアップ」など、広告主様に合わせたさまざまなオンライン広告サービスを展開しています。
サービス事例や「おしるこ」での広告展開については以下のページで詳しく紹介しているので、気になった方はぜひご覧ください。