海外で流行の「グランフルエンサー」とは?SNSを活用するシニアたち
SNSで発信を行うシニアたちが、今「グランフルエンサー」と呼ばれ注目を浴びています。
この記事では、グランフルエンサーの実態やグランフルエンサーをビジネスに活用した事例をご紹介します。
シニア世代に効果的なマーケティング手法を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
1. グランフルエンサーとは?
「グランフルエンサー」とは、おじいさん・おばあさんを表すグランドファザー・グランドマザーとインフルエンサーを掛け合わせた造語で、シニア世代のインフルエンサーという意味で使用されています。
海外で注目を浴びはじめ、近年は日本でもグランフルエンサーを起用したプロモーションを行う企業が増えています。
数百万人のフォロワー数を持つグランフルエンサーもおり、リアルな発信内容が同じシニア世代に影響を与えているだけでなく、若い世代からも人気を博しています。
参考:進化する熟年世代、SNSを騒がせるグランフルエンサー
2. グランフルエンサーが増えた背景
グランフルエンサーが増えた背景には、シニア世代の価値観の変化やSNS利用率の向上があります。
人生100年時代に突入し、年齢を重ねてもいつまでも楽しくいきいき過ごしたいという思いを持つシニアが多くなりました。
トレンドにも敏感になり、若者と同じようにSNSを使った発信に挑戦してみようというシニアも増えてきたと考えられます。
シニア世代のSNS利用率は年々増加しています。
総務省の「令和4年通信利用動向調査」によると、インターネット利用者に占めるSNS利用者の割合は、60代で73.4%、70代で63.9%となっており、いずれも前年より2〜3%増加しています。
総務省の「令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」によると、60代のInstagramの利用率は、令和元年には9.3%でしたが、令和4年には約3倍の21.3%となっています。
参考:令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書|総務省
今後も、SNSを活用するシニアは増え続けていくと考えられます。シニアのSNS利用について、詳しくは以下の記事をご参照ください。
3. さまざまなタイプのグランフルエンサーが存在
グランフルエンサーは、どのような活動をしているのでしょうか。一括りにグランフルエンサーといっても、さまざまなタイプが存在します。
ここからは、グランフルエンサーのタイプを4つにわけてご紹介します。
ファッション系グランフルエンサー
おもにInstagramで、自身のファッションコーディネートを発信するグランフルエンサーです。
年齢相応のおしゃれや、個性的な着こなしを披露し人気を集めています。
60歳を過ぎてもファッションモデルとして活躍するグランフルエンサーもおり、ファッションブランドとコラボして商品プロデュースを行っている例もあります。
コーディネートは同世代に取り入れやすいと人気で、紹介したアイテムを購入するユーザーも多くいます。
ライフスタイル発信系グランフルエンサー
こちらはYouTuberに多いタイプで、購入品の紹介・旅行の様子・メイク方法などの配信が多く見られます。
日常の何気ない出来事を紹介しており、同世代の人々から「共感できる」といった好意的なコメントが集まっています。
いきいきとしたライフスタイルをみて「私もこんな風に歳を重ねたい」と、若い世代からも人気です。
料理系グランフルエンサー
こちらもYouTubeやTikTokなど、動画配信SNSでよくみられるタイプです。
長年の経験から培った料理の腕を活かしレシピ動画を投稿していたグランフルエンサーが、料理本も出版した例もあります。
慣れない料理に挑戦し「可愛くてほっこりする」と話題になった男性グランフルエンサーもいます。
シニアは料理経験が豊富なため、そのレシピを参考にしたいというユーザーも多いようです。
ネタ発信系グランフルエンサー
思わず笑ってしまうようなネタ写真や動画を発信するグランフルエンサーです。
シニアならではの自虐的なあるあるネタを投稿したり、若者にも流行りのダンス動画を投稿しています。
ユニークな写真を投稿していた日本人グランフルエンサーが、写真集を出版した例もあります。
楽しくみられるコンテンツが、幅広い世代に人気を博しています。
4. グランフルエンサーの活用事例
グランフルエンサーを起用し、商品開発やブランドのプロモーションを行っている企業もあります。
グランフルエンサーは同世代であるシニア世代への影響力が高く、シニアならではの魅力的なプロモーションを行うこともできます。
実際にグランフルエンサーを活用した事例を、3つご紹介します。
カナダドライ
ソフトドリンクブランドの「カナダドライ」は、複数人のグランフルエンサーを起用して商品のプロモーションを実施しました。
Instagramでカナダドライを持った写真をグランフルエンサーが投稿し、多くのエンゲージメントを獲得しています。
投稿には「#notyourgrandma(日本語直訳:あなたのおばあちゃんじゃない)」というハッシュタグが付いており、そのユーモアも話題を呼びました。
フェリシモ
通信販売事業を行う「フェリシモ」は、おしゃれなお揃いコーディネートを発信する60代の夫婦グランフルエンサーと、コラボ商品を開発しました。
仲睦まじくいきいきとセカンドライフを過ごす夫婦の姿に多くの人々が感銘を受け、コラボ商品も人気を博しています。
シニア世代ならではのファッションに対する視点を商品開発に取り入れており、毎シーズンコラボ商品を購入するファンも生まれています。
Adobe Fresco
「Adobe」は、水彩画を中心としたアート作品の描き方を投稿しているグランフルエンサーを起用し、デジタルペインティングアプリ「Adobe Fresco」のプロモーションを実施しました。
YouTube動画の中ではAdobe Frescoを使用して絵を描く様子が紹介されており、シニア世代でも利用できるアプリであることが説得力高く伝わってきます。
再生回数は250万回を超えており、大きな広告効果を発揮したといえます。
参考:【2023年版】アラ還ユーザーから人気のシニアインフルエンサー10選
5. グランフルエンサーはZ世代にも人気
グランフルエンサーは、Z世代など若い世代からも人気を集めています。
何歳になってもいきいきしている姿をみて「歳をとるのが怖くなくなった」と、若い世代に勇気を与えているようです。
人生経験が豊富なグランフルエンサーの発信は信頼度が高いと認識されたり、シニア世代ならではの視点による発信が新鮮に映るのも若い世代にとっては魅力となっています。
グランフルエンサーを起用したプロモーションは、同世代だけでなく、若い世代への影響力も期待できるのです。
6. まとめ
シニアのSNS利用率は年々増加しており、グランフルエンサーのようにSNSを若者と同じように活用するシニアも増えています。
これからシニア向けマーケティングを行いたい方は、SNSの活用を検討してはいかがでしょうか。
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