個人利用率は83.4%!世代別インターネットの普及率と利用目的まとめ
スマートフォンやブロードバンドの情報通信インフラが整備され、現在、日本国内でのインターネット利用率(個人)は83.4%です。
また、情報通信機器の世帯保有率はスマートフォンが75.1%と初めてパソコンの値を上回り、こちらも普及が進んでいます。
中には、日常的なインターネットの利用環境は「スマホのみ」という調査報告も。
自社のサービスや商品の販売場所をインターネットにも広げていくという企業担当の方にとっては、どのくらいの人たちがどのような目的でネットを活用しているのか知りたい情報ですよね。
そこで本記事では、最新のインターネットの普及率や世代別利用率、利用目的などを解説していきます。
新型コロナの影響で、テレワークやオンラインでの交流、自宅での買い物などの新しい生活様式にインターネットは欠かせないものとなりました。インターネットの普及が進むこの機会を逃さないために、ぜひ参考にしてください。
目次
- 世界からみた日本のインターネット普及率
- シニアの利用率増加!日本のインターネットの利用状況
- どの世代もスマホ中心?世代別のインターネット利用端末
- シニアはネットで何をしている?インターネットの利用目的
- シニアにはSNSがおすすめ!インターネット広告市場について
- インターネットからアプローチするならSNSがおすすめ
1.世界からみた日本のインターネット普及率
ITU(International Telecommunication Union:国際電気通信連合)の発表によると、世界のインターネット普及率ランキングで日本は92.7%の25位です。
普及率とは人口100人当たりのインターネット利用者数を指標としており、1位のアラブ首長国連邦は何と100%という結果に。
このことからもわかるとおり、1997年に日本で初めて「Windows」が発売されてからの約30年間、日本人の生活に駆け抜けるように「インターネット」は普及しました。
今や、インターネットの活用によって得られる情報量は、人々の生活の豊かさに直結すると言っても過言ではありません。
それでは、人々の生活に大きな影響を与えるインターネットの利用状況において、世代格差や地域格差はないのか、みていきましょう。
2.シニアの利用率増加!日本のインターネットの利用状況
総務省「通信利用動向調査」によると、年齢別でみたインターネット利用率は、13歳~59歳までの各年齢階層で90%を超えていると報告されました。
その中でもここ数年、高齢層の利用率上昇には目を見張るものがあります。
詳細は世代別利用状況で解説していきますが、60歳以降はおおむね増加しています。
くわえて、人口の集中している首都圏だけでなく多くの都道府県でインターネット利用率は50%を上回っています。
世代別利用状況
20代~50代が高い利用状況を維持しているのは、仕事でインターネットの利用が求められているためと考えられます。
そのため、それらの方々が定年退職を迎えてもインターネットを利用し続けることは、想像に難くありません。
つまり、シニア層と呼ばれる人々のインターネット利用率はこのまま増加していくと考えられます。
「インターネットは若い人のもの」といった考えは、時代錯誤なものになる日も近いです。
都道府県別利用状況
インターネット利用率が90%を超えているのは、茨城県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、愛知県、滋賀県、京都府、大阪府、岡山県、沖縄県の順です。
三大都市圏を筆頭に、都市の利用率が高く、地方で低い傾向があります。
しかしながら、最も低い青森県でも80%を超えているのです。
人口比率的にシニア層が多い地域だからといって都市部と大きな格差がある状況だとは、もはや言えないでしょう。
インターネットの利用状況について、世代格差や地域格差がそこまで大きなものではない時代に突入していることはお分かりになって頂けたかと思います。
そこで、インターネットを利用している人たちは主に何を使用しているのかを、次に解説していきます。
3.どの世代もスマホ中心?世代別のインターネット利用端末
総務省「通信利用動向調査」によると、端末別のインターネット利用率は、「スマートフォン(68.3%)」が「パソコン(50.4%)」を17.9ポイント上回る結果となりました。
そこで、どの世代にも同じことが言えるのか、世代別に詳しく紹介していきます。
LINE株式会社が発表した「インターネットの利用環境 定点調査報告」によると、日常的なインターネットの利用端末はスマホのみという方が最多を維持し、「スマホとPC」の併用は減少していることがわかりました。
さらに、年代が上がるほどにスマホ利用者は増加傾向にあり、60代ではスマホ利用者が70%を超えるという2016年の調査開始以降もっとも高い結果になったのです。
10代~20代
10代〜20代のスマホ利用者は、95%以上と高水準を推移していることがわかります。
インターネットの利用端末もPC<スマホです。
30代~50代
LINE株式会社による2016年4月の調査開始以降、30代以降のスマホ利用者は増加傾向の一途をたどっています。
10代〜20代同様に、こちらもインターネットの利用端末もPC<スマホです。
60代以上
年代があがるほどスマホ利用者の増加率が大きく、60代ではスマホ利用者が72%と過去最多となりました。
以下の総務省のデータによれば、パソコンの利用がスマートフォンよりも多いのは80代のみですし、その差も0.4ポイントと微々たるものです。
前述の通りスマホとPCの併用が減少していることにはふれましたが、60代以上のスマホ利用者の伸び方をみると、すべての年齢層で「インターネットの利用はPCよりもスマホ」になる日は近そうです。
若者のインターネットの利用目的は、SNSでのつながりや、YouTube動画閲覧など予測がつきますが、シニアはどのような目的で利用しているのかについてはあまり知られていません。
それでは、次の章ではシニア層のインターネットの利用目的について、深堀していきます。
4.シニアはネットで何をしている?インターネットの利用目的
次のグラフからもわかるとおり、どの年代においてもインターネットの利用目的は「電子メールの送受信」が高くなっています。
しかし、60歳以上の利用目的は以下の通りです。
- 1位…メールの送受信
- 2位…SNSの利用
- 3位…ホームページやブログの閲覧
- 4位…ショッピング
- 5位…動画サイトの利用
この結果より、シニア世代がSNSを積極的に活用していることがおわかりいただけたかと思います。
実際、総務省の「通信利用動向調査」によると、SNSの利用推移は、シニア層においてこの10年間で「60~64歳」は63.4%(同比+45.3ポイント)、「65~69歳」では52.8%(同比+38.7ポイント)、「70~79歳」では43.1%(同比+32.4ポイント)、「80歳以上」では36.2%(同比+27.8ポイント)と大幅に増加しているのです。
5.ネットを使ったアプローチはどの世代に有効?インターネット広告市場について
このように世代問わず、インターネットは今やなくてはならない存在となっていることはおわかりいただけたかと思います。
それでは、あらゆる世代にインターネットが普及したこの時代では、どの世代にインターネットを活用してアプローチしていけばよいのでしょうか。
みずほ銀行産業調査部資料のデータによると、シニア市場は100兆円とも言われる巨大市場となっています。しかしながら、まだまだシニア市場は参入している企業が少なく、今が狙い目と言えます。
そこでここではあえてシニアにターゲットを絞り、シニアへのインターネットからのアプローチに有効なSNSについて紹介していきます。
注目|SNS広告は広告媒体費全体の3割
SNS広告とは、FacebookやTwitter上に表示される広告のことです。
ユーザー登録情報や行動データに基づいたターゲティングの精度は非常に高いことが特徴です。
実際、電通グループのデジタル広告領域を牽引する4社(CCI/ D2C/電通/電通デジタル)が発表した調査結果によると、ソーシャル広告は5,687億円で、インターネット広告媒体費全体の3割を超えたという結果になっています。
シニアのSNS利用目的
さらに、シニアはSNSで、気になる情報や興味のある情報を収集する目的で利用する人が多いという結果が出ています。
そのため、インターネットを使ってシニアに接点をもつ場所は、SNSがおすすめなのです。
6.インターネットからアプローチするならSNSがおすすめ
インターネットの普及に伴い、シニア層が日常生活でもスマホを積極的に活用し、メールの送受信に続いてSNSの利用率が高いことをご説明しました。
そのSNSはコミュニケーションツールとしてだけでなく、広告市場としても存在感を大きくしています。
これらの背景から、シニアをターゲットにした広告出稿を検討している方にはシニアの目に触れる可能性の高いSNS広告をおすすめします。
たとえば、50歳以上限定のシニアSNSアプリ「おしるこ」は、シニアだけをターゲットに商品・サービスをアピールできます。「おしるこ」で広告出稿・商品の試供・アンケートなどを活用すれば、シニアへの認知拡大を図ったり、商品改善のヒントを集めることも可能です。
自社商材やサービス内容とターゲットが適切かどうか、媒体として親和性はあるかなどをよく検討し、SNS広告出稿の世界をのぞいてみてください。