プロダクティブエイジングとは?具体的な事例や関連ワードを紹介!
プロダクティブエイジングとは、シニアの生き方のひとつです。シニアと呼ばれる層は年々増加しており、もはや「高齢者」「シニア」と一言ではくくれないほどに、その生き方も多様化しています。
この記事では、「プロダクティブエイジング」の概要や具体的な事例について解説します。似ている言葉「アクティブエイジング」や、関連ワードである「アクティブシニア」についても解説しているので、シニアの生き方についてより理解を深めたいという方はぜひ参考にしてください。
目次
- プロダクティブエイジングとは
- アクティブエイジングとは
- アクティブシニアとは
- プロダクティブエイジングの事例
- シニアの就労状況
- プロダクティブエイジングを理解してマーケティングに活かそう
1. プロダクティブエイジングとは
プロダクティブエイジングとは、高齢者が身体的・精神的ともに健康な状態を維持しながら、人生経験を生かして生産性を維持しつつ社会貢献を行いながら年齢を重ねていく生き方を指す言葉です。人生を楽しみ、社会の役に立つ活動を日常的に行っている高齢者は、プロダクティブ・エイジングの状態にあるといえます。
老年学を研究している米国の精神科医、故ロバート・N・バトラー博士が提唱した概念です。
アクティブエイジングとは
似ている言葉に「アクティブエイジング」があります。アクティブエイジングとは、歳を重ねていく中でも、健康・参加・ 安全といった生活の質を向上させるための機会を最適化するプロセスのことを指します。
プロダクティブエイジングは個人の生き方を指す場合が多いですが、アクティブエイジングを提唱したWHO(世界保健機構)は、アクティブエイジングは「個人にも人口集団にもあてはまる」としています。
参考:WHO「アクティブ・エイジング」の提唱―その政策的枠組みとまちづくりチェックポイント―
アクティブシニアとは
アクティブエイジングに関連して、アクティブシニアについても解説します。アクティブシニアとは、アクティブに行動しているシニア層のことを指す言葉です。具体的に言うと、高齢ということにとらわれることなく、興味や意欲を持って積極的な活動をしているシニアのことを指します。金銭的にも比較的余裕があるという点も、アクティブシニアの特徴です。
マーケティング市場において用いられるシニアの4分類のうちのひとつです。
アクティブシニアについては、以下の記事で詳しく解説しているので、気になった方はぜひ参考にしてください。
2. プロダクティブエイジングの事例
プロダクティブエイジングを実行できているシニアが行っている行動は、大きく分けると以下の3つとなります。
- 収入が発生する労働(就労)
- 無償で行う労働(ボランティアなど)
- 家庭内で行う労働(家事・介護など)
収入が発生する労働の具体例としては、定年前に働いていた職場への再就職や、ハローワーク、シルバー人材センターといった就職支援施設からの紹介による就労などが考えられます。
無償で行う労働に関しては、ボランティアサークルや住んでいる地域の自治会が実施しているものへの参加などが考えられるでしょう。家庭内で行う労働に関しては、妻や同居家族の手伝いのほか、自分が中心になって家事を行うということも考えられます。
公益財団法人「ダイヤ高齢社会研究財団」の調査によると、「社会貢献活動、ボランティア活動は男女ともに、活動した高齢者のウェルビーイングに良い影響を及ぼす」そうです。プロダクティブエイジングを実行することは、実行しているシニア自身、そして社会に、良い影響を与えるといえます。
引用:「いわゆる」社会貢献活動する意思を持たない高齢者の特徴
シニアの就労状況
実際に収入が発生する労働を行っている、つまり就労しているシニアはどの程度存在するのでしょうか。
総務省統計局の調査によると、2021年の高齢者(65歳以上)の就業者は約909万人でした。2020年と比較すると、約6万人増加しています。人口の多い団塊の世代が高齢化し始めていることに加えて、多くの企業において定年が延びていることや、年金支給開始年齢が引き上げられていることが主な要因とされています。
なお、高齢者の就業者は18年連続で増加。高齢者の就業率は25.1%となっており、約5人に1人の高齢者が就業している状況です。シニアの就業率は今後も高まることが予想されます。
より詳しいシニアの就業率に関する情報や、シニアの就業に対する意識について、以下の記事で解説しています。ぜひ参考にしてください。
3. プロダクティブエイジングを理解してマーケティングに活かそう
プロダクティブエイジングは、社会貢献をすることで、社会にも高齢者自身の人生にも潤いと豊かさを与える生き方だといえます。プロダクティブエイジングを実行できている高齢者は、アクティブシニアと呼ばれる層が多いでしょう。
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