シニア向け化粧品の市場規模は?SNS広告の効果も紹介
高齢化社会を迎えている現代日本において、シニア向け商品の市場は今後も拡大していくこととなるでしょう。そのような中で、マーケティングの手段に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、シニア向け化粧品市場の大きさや主なシニア向け化粧品を紹介しています。効果的なマーケティングを行うためには市場の現状把握が重要です。ぜひこの記事を参考にしてマーケティングを成功させてください。
加えて、化粧品の販促方法としておすすめしたい「SNS広告」についても解説しています。マーケティング手段に悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
なお、化粧品を含めたシニア市場の全体については以下の記事で詳しく解説しています。こちらもぜひ参考にしてください。
目次
- 化粧品業界の市場規模
- シニア向け化粧品業界の市場規模
- シニア向け化粧品ブランドの例
- 資生堂「プリオール」
- P&G「SK-II」
- 再春館製薬「ドモホルンリンクル」
- 化粧品業界におけるSNS広告の有効性
- シニアを対象としたSNS広告の有効性
- SNS広告を活用してシニア向け化粧品をPRしよう
1. 化粧品業界の市場規模

株式会社富士経済の調査によると、機能性化粧品※の国内市場は2021年見込みで2兆3,000億円。2022年予測は2兆3,558億円と、今後も拡大する見込みが発表されています。
コロナ禍によるインバウンド需要が減少している一方で、マスクを長時間着けることによる肌荒れやメイク崩れに対応した商品にニーズが集まっているためと思われます。
なお、機能性化粧品の中でも、7割を占めるのがスキンケア商品です。
※機能性化粧品:化粧品・医薬部外品と比較して保湿力・保温力、美白・色素沈着防止・抗しわ効果、アンチエイジング効果などが高い化粧品を指す。ただし、法的に定義されている言葉ではない。
参考:https://www.fuji-keizai.co.jp/file.html?dir=press&file=22020.pdf&nocache
シニア向け化粧品業界の市場規模
化粧品の中でも、シニア向けの化粧品ともいえる「アンチエイジング化粧品」。こちらの市場は、TPCビブリオテックの調査によると2020年度で3,520億円、2021年度の見込みは前年度比4.0%増の3,660億円となっています。
参考:2022年 アンチエイジング化粧品の市場分析調査―コロナ禍におけるエイジングケアのトレンドを徹底分析― | TPCビブリオテック
コロナ禍において自宅で過ごす時間が今まで以上に増え、より「おうち美容」に時間とお金をかける人が増えたためと思われます。シニアの大きな肌悩みであるシミ・シワ・たるみにアプローチする商品が人気です。
2017年の時点ですでに、「週間粧業」には「アクティブシニアが化粧品に熱い!」というタイトルのコラムが掲載されています。シニアの比率が上がり続ける日本において、化粧品会社各社はますますシニア向け化粧品に力を入れていくことが予想されるでしょう。
なお、アクティブシニアや、マーケティング市場におけるシニアの分類については以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
2. シニア向け化粧品ブランドの例

ここからは、代表的なシニア向け化粧品ブランドをご紹介します。ぜひ参考にしてください。
資生堂「プリオール」
https://www.shiseido.co.jp/pr/
「大人の七難 ピースでいこう」というキャッチコピーを掲げ、大人ならではの悩みに着目し、解決するための化粧品を多く生み出しているブランドです。
スキンケア商品を中心に、ベースメイク・ポイントメイク商品のほか、ヘアケア・ボディケア商品も展開しています。
2023年2月現在は女優の風吹ジュンさん(70代)・常盤貴子さん(50代)をメインキャラクターにマーケティングを展開しています。過去には宮本信子さん・原田美枝子さんなど60〜70代の女優を積極的に起用。輝くシニアの味方であることを強く打ち出しています。
P&G「SK-II」
独自成分「ピテラ」を配合した、スキンケアに特化したブランドです。エイジングケアを中心に、シミ・くすみなど、肌の悩みを8種類に分類し、それぞれに合った商品を展開しています。
エッセンス・美容液・マスク・クレンジングなど、ほとんどの商品がスキンケア化粧品となっており、スキンケアキットも販売されています。
現在のCMメインキャラクターは30代の綾瀬はるかさんですが、過去には桃井かおりさんもCMに出演。いつまでも美しい肌を保つための心強いパートナーであることをアピールしています。
再春館製薬「ドモホルンリンクル」
https://www.saishunkan.co.jp/domo/?cid=adidilhv001200629
漢方の製薬会社である再春館製薬が展開しているブランドです。「年齢を重ねても生き生きと輝きつづける肌」を目指して研究を重ねた商品を展開しています。
基本的に準備3点・基本4点・日中ケア1点の「8点ワンライン処方」という形を取っており、8点のスキンケア商品すべてを使用することで肌本来の力を引き出すことを目標としています。
テレビCMを定期的に放送しており、漢方を取り扱う会社らしいナチュラルでオーガニックな印象が印象的です。このほか、長期間「無料お試しセット」を展開していることも特徴。上記の8点セット約3日分を、ドモホルンリンクルを試したことのない方向けに提供しています。
3. 化粧品業界におけるSNS広告の有効性

現代の化粧品マーケティングにおいておすすめしたい手法は、オンライン広告です。今の日本は、老若男女がインターネットに接している時代と言っても過言ではありません。アプローチ方法が幅広く、比較的安価に展開できることが多いオンライン広告は、化粧品業界においても強くおすすめできるマーケティング手法です。
そしてオンライン広告の中でも、特におすすめなのが、SNS広告です。代表的な媒体としては、やはりInstagramが挙げられます。Instagramは写真中心のSNSのため、パッケージにもこだわって開発されることが多い化粧品のビジュアルを最大限に伝えられるでしょう。
このほか、各種SNSはユーザーが日々の出来事や他人に共有したいニュースなどを投稿している場であることが多いです。ユーザー同士の日常会話に馴染む形でさりげなく商品をアプローチできる点が、大きな魅力だといえます。
化粧品の口コミを紹介するような形で広告展開を行うことも容易です。
以下の記事では化粧品のSNS広告におけるより詳しい情報や成功事例を紹介しています。ぜひ参考にしてください。
シニアを対象としたSNS広告の有効性
シニア向け化粧品のマーケティングを行う場合にも、SNS広告は有効です。現代日本では、SNSを活用しているシニアも多いのです。シニア向けのSNSも複数存在しており、時代に即した形でシニアのSNS需要は高まっています。
近年「デジタルシニア」という、スマートフォン ・PCなどを通じてインターネットを活用できているシニアを指す言葉も登場しています。それほどに、シニアにとってもインターネットは身近なものになっているということです。
このため、シニアを対象としてSNS広告も大きな有効性が期待できます。特に、ターゲットを絞る・媒体を選ぶ・表現を工夫することで効果を得やすくなるでしょう。
4. SNS広告を活用してシニア向け化粧品をPRしよう
冒頭でもお伝えしたように、シニア向け化粧品の需要はますます増加すると考えられます。効果的なマーケティング手法のひとつとして、積極的にSNS広告を活用していきましょう。
ただ、先ほどもお伝えしたとおり、広告を配信する場合はターゲットを絞る・媒体を選ぶ・表現を工夫するなどの対応が大切になります。シニア向け化粧品のSNS広告を配信する場合は、シニア向けのSNSを選ぶことも効果を得やすくするひとつの方法です。
シニア向けのSNSとしておすすめしたいのが、コミュニティアプリ「おしるこ」。「おしるこ」は、50歳以上のみが利用できるSNSです。シニア向け商材を取り扱っている方向けに広告サービスを展開しており、「商品/サービス体験」「記事作成タイアップ」「PR動画」など、幅広い広告形式が利用できます。
広告主様の宣伝サービスや目的にマッチする広告形式の提案を行っているため、SNSへの広告出稿が初めてという方でも安心してご利用いただけます。
サービス事例や「おしるこ」での広告展開については以下のページで詳しく紹介しているので、気になった方はぜひご覧ください。