シニア向けに人気な雑誌とは?雑誌広告でシニアにアプローチするために
雑誌広告でシニア層にアプローチしたいと検討している方に向けて、人気のシニア向け雑誌と、雑誌広告の特徴をお伝えします。後半では、雑誌以外の広告媒体についても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
1.シニア向け雑誌の人気ジャンル
雑誌にはファッション・グルメ・趣味・旅行・ビジネス・投資など、数多くのジャンルが存在しますが、読者の年齢層によって人気ジャンルは異なります。
ここでは、シニア向け雑誌の人気ジャンルを紹介します。どのようなジャンルの雑誌があるのか、広告出稿に際して自社の商材と相性が良いジャンルはあるのかなど、ぜひ参考にしてください。
健康
シニアからの人気が高い雑誌ジャンルの一つは「健康」です。
若者世代よりも病気や怪我などのリスクが高まるシニア層は、健康に対する関心も高くなります。特に健康維持のための食事法や運動法、若さを保つための美容法などが人気のテーマです。
趣味
仕事をリタイアし、より自分のための時間を割けるシニアに人気なのが「趣味」のジャンルです。
趣味と言っても内容はさまざまで、旅行や登山などのアウトドアから、園芸や芸術・歴史などのインドアまで、幅広いテーマが存在します。
ファッション
若者向けの印象が強い「ファッション」ですが、シニアにも人気のジャンルです。
男性向けよりも女性向けの方が種類が豊富で、ポーチや化粧品などの付録がついている雑誌もあります。中には着物をメインに扱う雑誌などもあります。
2.シニア向け雑誌の人気ランキング
シニア雑誌の人気ジャンルをご紹介してきましたが、具体的にはどのような雑誌があるのでしょうか?
上記でご紹介した「健康」「趣味」「ファッション」のジャンルを中心に、人気がある雑誌をご紹介します。
『ハルメク』
50代からの女性が前向きに明るく生きるために、生き方・暮らし方を提案するライフスタイル誌です。定期購読者37万人、全女性誌の中でもNo.1*を誇るメディアになります。発行部数は249,667部(2019年1月~2019年3月までの月間平均印刷部数)。
暮らし、家事、料理、ファッション、園芸など、女性向けに幅広いテーマを取り扱っており、あらゆるシニア女性にアプローチできる雑誌です。
* 日本ABC協会発行社レポート(2020年7月~12月平均)
『サライ』
人生(Life)に必要な「感動」と暮らし(life)を豊かにする「智恵」を追求する月刊誌です。主な読者層は50~60代の男性。発行部数は111,750部(2019年12月)。
旅、美味、芸術、文化、道具などの分野から、生涯楽しめる趣味・モノを提案します。知的好奇心が旺盛なミドルエイジの男性に向けたアプローチに有効です。
『素敵なあの人』
年を重ねて似合うもの 60代からの大人の装いをテーマにした、日本初の60代女性向けファッション雑誌です。読者の平均年齢は65.3歳、主婦の割合は63%。発行部数は100,000部(2021年1月)。
スマホ拡大スクリーンやショッピングカート、ポーチなど、毎月付録がついています。ファッションに敏感な60代のアクティブシニアの女性に向けて、効果的なアプローチが可能です。
『毎日が発見』
楽しく健やかな「50代から始まる新しい人生」のために、をテーマにした女性向け生活総合誌です。読者の平均年齢は67.9歳。発行部数は72,000部(2020年4月~2020年6月)。
医療、健康、運動、介護、美容、レシピなど、暮らしをより豊かにする情報を幅広く扱っています。健康に関心が高いアクティブシニアの女性へのアプローチが有効です。
『LEON(レオン)』
必要なのは”お金でなくセンス”をテーマに、「モテるオヤジ」を追求する男性向けファッション情報誌です。40〜50代の高所得者層の男性をメインターゲットに、高品質なファッション、車、時計などを紹介しています。発行部数は66,417部(2019年12月)。
こだわりをもったミドルエイジの男性層にアプローチできます。
『エール』
人生を謳歌するシニアの活力に応え、人生後半期をいかにこころ豊かに生きるかをコンセプトにしたシニア向け雑誌です。年間4回発行される季刊誌。発行部数は10,000部(2021年7月)。
健康法や食事レシピなどをはじめ、健康・幸せのあり方などをテーマに取り上げています。男女問わず健康に関心が高いシニアにアプローチできます。
3.雑誌広告のメリット・デメリット
ここまでシニア向け雑誌の人気ジャンルと代表的な雑誌を紹介してきました。アプローチしたいターゲットの年齢層・性別・興味関心テーマに応じて、広告出稿する雑誌を見極めることが重要です。
ここからは、雑誌広告のメリット・デメリットについてお伝えします。
メリット1:ターゲットを絞り込める
テレビCMや新聞などのマスに向けて打つ広告とは異なり、雑誌広告ではターゲットを絞り込んだダイレクトな訴求ができるといったメリットがあります。
これは、それぞれの雑誌によって読者層が明確であるからこそ実現できるメリットです。出版社によって、雑誌ごとの読者の年齢層・性別・職業などを定量的なデータを集めていることも多いので、自社のターゲットに合いそうな雑誌を探してみてください。
メリット2:反復して何度も見てもらえる
もう一つのメリットは、時間を置いて何度も見てもらえる反復性の高さです。
雑誌は読者が好んで購入しているため、読んですぐに捨てるというよりは、手元に置いて何度も読み返されることが多い媒体です。次号が出るまでに読み返す人も多いでしょう。何度も広告が目に入ることによって、より好感を持って覚えてもらえる可能性が高まります。
デメリット1:効果測定が難しい
デメリットとしては、広告の効果があったかどうかの効果測定が難しい点が挙げられます。
どのくらいの人がその広告を見てくれたのか、さらにはそこからアクションを起こしてくれたのかが明確なデータとして取れず、費用対効果の結果を見極めることが難しくなります。
デメリット2:広告費用が高額になりやすい
雑誌の知名度や出稿する広告枠の種類にもよりますが、広告費用は比較的高額になりやすいデメリットもあります。より多くの人に見てもらえる広告枠は、必然的に費用が高額になります。
雑誌広告の中でも高頻度で見られる「裏表紙(表四)」や「表紙の裏面(表二)」は、1ページで50~200万円ほどが掲載費用の相場です。広告を外注する場合は、さらに制作費用も加算されることになります。
本文中の1/4スペースのちょっとした広告であれば、10~50万円ほどで掲載することはできますが、目立ちにくく広告効果の期待値は低くなってしまいます。
4.雑誌広告以外でシニアにアプローチする方法
それぞれの広告媒体のメリットとデメリットを踏まえ、複数のアプローチ手法を組み合わせることもおすすめです。
テレビCM
シニア世代を含めた全世代に影響力を持っているのがテレビCMです。映像と音声で構成されるため印象に残りやすく、繰り返し流れることによる反復性も期待できます。
デメリットとしては、雑誌広告よりも高額になりやすく、明確なターゲティングができない点が挙げられます。なお、最近は効果測定ができるテレビCMも話題です。
SNS広告
シニア世代との親和性が低いと思われるかもしれませんが、SNS広告も有効です。
総務省が行った「令和3年通信利用動向調査」によれば、SNSの利用率は50代で79.6%、60代でも71.7%にも上ることがわかっています。
SNS広告であれば、テレビCMや雑誌広告よりも低価格で出稿でき、ターゲティングと効果測定もバッチリです。「おしるこ」などのシニア世代専用SNSを活用することで、より精度高くシニア世代をターゲティングできます。
シニア向けのSNS広告出稿に関しては、以下の記事でも詳しくご紹介しています。
5.特性に合わせて、広告媒体を使い分けましょう
シニア向け雑誌の人気ジャンルと代表的な雑誌、また雑誌広告の特徴についてお伝えしてきました。雑誌によって読者の年齢層・性別・興味関心ニーズが異なるため、自社のターゲットに合った最適な雑誌を選択しましょう。
また、後半では雑誌広告以外の広告媒体もご紹介しました。それぞれの広告媒体にメリット・デメリットがあるため、自社に合った適切な方法を選択することが重要です。
もしシニア向けSNS広告にご興味がある方は、こちらをご参照ください。