シニア向けプロモーションとは?おすすめのメディアと成功事例をご紹介
シニアプロモーションを行う際は、商品・サービスを使ってほしいターゲットの年代に合わせて広告媒体を選ぶ必要があります。
この記事では、企業のマーケティング担当者の方へ、シニア層へのプロモーションに適した訴求方法を解説します。
シニア向けプロモーションに効果的な「コミュニティサイト」も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
目次
- シニア向けプロモーションのコツ
- シニアのプロモーションに適したメディアとは?
- シニアの興味関心が高いキーワード
- シニア向けプロモーションの成功事例
- おすすめのコミュニティサイト・SNS
- シニアプロモーションには、コミュニティサイトも活用しよう
1.シニア向けプロモーションのコツ
シニア向けプロモーションのコツは、自社サービスの顧客対象であるシニア像を具体化し、彼らの感情や行動に合わせてプロモーションを設計することです。
そのためには、顧客であるシニアを正しく理解し、自社サービスで対象とするシニアのターゲティングやペルソナ設計など、基本的なマーケティング戦略を密に練っておく必要があります。
シニアマーケティングについては以下の記事で詳しく紹介していますので、ご参照ください。
シニア世代をざっくりまとめて捉えるのではなく、どんな生活をしていてどんな興味関心を持っているシニアなのかを明確にした上で、プロモーションの設計をしていきましょう。
属性でシニアを分類する場合は、「年齢」と「ライフスタイルのカテゴリ」の切り口で考えることがおすすめです。
■ 年代
シニアの年代は、「60代」「70代」「80代以上」の3つに分けて考える必要があります。
ライフイベントで考えると、60代は仕事の定年を迎える時期です。再雇用を考えるか、余暇を過ごすことを考える時期です。子供は、独立していて、まだ親の介護も残っている年代です。
70代は、親の介護も終わり、余暇をすごしたり、子供の為に資産形成を考える時期です。孫が生まれている年代ともいえます。
80代は、自身の介護や終活を考慮する時期です。
商品の性質によって、最適なターゲット(年代)を考慮しましょう。
■ カテゴリ
シニアにも様々な層があります。ライフスタイル別のアクティブさであらわすと、「アクティブシニア」「ディフェンシブシニア」「ギャップシニア」「ケアシニア」の4つに分けられます。それぞれ解説していきます。
アクティブシニアは活動的な方で外によく出かける方です。趣味をもち、交友関係も広い傾向にあります。
ディフェンシブシニアは、大きな消費をしない層といえます。年金の収入のみで、家で過ごしがちで、守り中心の消費者をイメージしています。
ギャップシニアは、今の自分と理想の自分にギャップがある方です。介護が必要というわけではないけれど、日常生活の中で我慢や諦めなど、ストレスを抱えている方のイメージです。
ケアシニアは、介護が必要になる層です。要介護となり、老人ホームなどの介護施設を使用しています。
高齢者商品を企画するには、このアクティブさの層を踏まえて、改めて自社サービスがどの層をターゲットとするべきか、考えることになるでしょう。ターゲットごとに行動が異なるため、その後のプロモーションのメディア選定に大きく影響します。
2.シニアのプロモーションに適したメディアとは?
シニアプロモーションを行う際は、マス広告(テレビ・ラジオ・新聞・雑誌の広告)とWeb広告の両方を活用できます。商品・サービスのターゲットに合わせて選択することが大切です。
■ マス広告
これまでシニアの情報源はいわゆる「マスメディア」であり、新聞、ラジオ、TVに日頃から親しみ、情報収集を行なっているというのがシニアマーケティングにおける一般的な認識でした。
これらのコンテンツを利用するシニアは情報に対して「受け身」の姿勢が強く、流れてきた情報を「受け取る」ことが主体です。
「マスメディア」と言われるだけあって一度に大きい数のリーチを獲得できる反面、ターゲットが何をトリガーに行動を起こしたのかを計測しにくく、効果測定がしにくいという面もあります。また、Web広告に比べて費用が高額になりやすい特徴もあります。
■ Web広告
現在シニア向けのプロモーションで注目を集めているのは、圧倒的に「Web」です。
シニアのスマホの保持率は8割を超え、デジタルリテラシーが高いシニアが年々増加する現代では、シニアも日常的にスマホで検索し、情報を獲得しています。
60〜69歳のシニアであれば82.7%がインターネットを利用しているため、Web上でのアプローチ効果が望めます。
Web広告には「SNS広告」「検索広告」「ディスプレイ広告」「記事広告」などの種類があります。
シニアが頻繁に利用するコンテンツへ出稿できることが、シニアをターゲットとしたWeb広告運用での最初の条件になります。
Web広告であれば効果測定がしやすくPDCAも回しやすいため、より効果的・効率的なアプローチが期待できます。出稿費用もある程度調整できるため、費用を抑えてスモールスタートすることも可能です。
■ その他オフライン広告
その他、交通広告や雑誌広告などもあります。
シニア向け雑誌の例としては50代以上の女性向けの「毎日が発見」「ハルメク」などが挙げられます。他にも、フィットネスに興味がある方向けの雑誌「カーブス」や、旅行に特化している雑誌「ゆこゆこ」が代表的です。
シニア向け雑誌については以下の記事で詳しく紹介しています。
3.シニアの興味関心が高いキーワード
出稿するメディア媒体を選定できたら、どのようなプロモーションを打つのかといったコミュニケーション設計をしていきます。
自社の商材特性・コンセプトに応じて密に設計していく部分ではありますが、まずはシニアの関心を掴むことが重要です。ここでは、シニアが関心を持ちやすいキーワードをご紹介します。
■ 健康
健康はシニアにとって最も身近で気になるキーワードです。
健康をテーマに商品を高齢者向けにアプローチする場合、その商品がどのような点で健康に貢献するのかということを「わかりやすく」伝えることがまず必要です。
「ターゲットが気になる健康の問題は何か」を前提に「その栄養素を取るとどのような良いことがあるのか」をわかりやすく伝えます。
また、シニアにとって「健康になるけど大変」「健康になるけど手間がかかる」というものは喜ばれません。複雑なステップが必要だったり、重さなどの負荷があることは導入の障壁となります。
ですので、「健康」に貢献する機能性だけでなく、いかに「簡単に」それが実現するかも合わせてプロモートすることが重要です。
■ 趣味
シニアは、長い余暇をどのように過ごすのかに関心があり、日々の充実を求めています。
楽しく生活するという意味で、新しい趣味を見つけるべくチャレンジしていくシニアも少なくありません。
iPhoneのゲームアプリを作成した80代の日本の高齢者エンジニアはApple社のイベントにも特別招待され、一躍有名になりました。
「シニア」というとゲームやプログラミングが連想されることはなかなかありませんが、シニアのスマホの保持率が8割であり、シニア向けスマホ教室が盛況なことを考えるとスマホゲームやプログラミングも需要が広がっているといえるでしょう。
このように、これまでのイメージにとらわれずに、シニアのトレンドや動向を常にアップデートし、「今」と「これから」のシニア像を正しく描くことが重要です。
4.シニア向けプロモーションの事例
この章では、シニアプロモーションの事例をWeb広告とマス広告に分けて紹介します。
Web広告の場合は、シニアが参加できるイベントや無料キャンペーンが多い傾向です。
マス広告は、キャッチコピーや配色などを通してシニアの方を惹きつける工夫がなされています。
Web広告の事例
イオン|アクティブシニアが参加できるイベントを開催
イオン株式会社は、複数の店舗にてラジオ体操や散歩を行うイベントを開催しました。イベント参加者を集めた場所は、主に公式サイトです。買い物をすると同時に他者と交流を持つことができ、健康的になれるという点から、アクティブシニアの集客に成功したのだといえます。
岡崎屋|シニアの家族向けに広告を掲載
株式会社岡崎屋は、シニアの家族を対象に、黒にんにくのプロモーションを行いました。親や親戚の健康を心配している若い世代向けにTwitter広告を出しているのです。公式サイトには、シニアのコメントだけでなく「親に勧めた」というコメントも散見されます。
マス広告の事例
資生堂|シニア向けキャッチコピーを考案
資生堂のシニア向け化粧品であるプリオールには「大人の七難すんなり解決」というキャッチコピーがあります。テレビCMだけでなく、折込チラシを通してプロモーションを行なっていることで、幅広い層の方からの認知度を高めています。
やずや|シニア向けに新聞広告をデザイン
株式会社やずやは、健康食品のプロモーションの一環として新聞広告や折込チラシを活用しています。見出しやパッケージの写真が大きく、視力が低下している方でも見やすいデザインであるのが特徴的です。
5.シニアプロモーションにおすすめのコミュニティサイトやSNS
シニアプロモーションには、シニアが集まるシニアコミュニティサイトやSNSを活用すると効果的です。用途に合う媒体を活用してみましょう。
趣味人倶楽部
「趣味人倶楽部」とは、50代〜60代の大人世代を対象としたコミュニティサイトです。Yahoo!やGoogleなどからも登録可能であるため、月間の閲覧ユーザー数は約115万と多くのシニアの方が利用しています。
健康維持・国内旅行に興味がある会員の方が多い点が特徴的です。なお、記事広告タイアップは110万円〜(誘導費80万、制作費30万)からが掲載可能。ユーザーの中でも影響力のあるシニアインフルエンサーを招き、商品やサービスを体験していただいた内容を記事化するというユニークな広告手法も人気です。
参照:趣味人倶楽部
おしるこ
「おしるこ」は50代以上の方限定のコミュニティサイト(SNS)です。同年代の方と気軽に繋がることができ、アプリ内で貯めたポイントで健康・美容商品・食品などをお試しできる点により、アクティブシニアからの人気を誇っています。
広告出稿の初期費用は55,000円〜、1ヶ月の掲載費(商品/サービス体験枠)は165,000円〜開始することが可能です。費用を抑えつつ、50歳以上の方向けのマーケティングを行いたい方におすすめのサイトです。
参照:おしるこ
サライ
「サライ」は、50代をメインターゲットとした食べ物や旅行などのライフスタイルに関するWebメディアです。
バナー広告掲載は200,000円〜。雑誌メディアということもあり、編集者目線のユニークな切り口でタイアップ記事の提案もしています。月間約500万PV(2021年8月時点)を獲得しており、その内約半数が商品・サービスを購入しています。
多くのシニアに訴求できるメディアとして人気です。
参照:サライ
6.シニアプロモーションには、コミュニティサイトも活用しよう
今やシニアの8割以上がインターネットを使っている時代です。
自社商品・サービスの顧客に合わせたメディアの選択が重要ですが、インターネットの利用にも積極的なアクティブ・シニアをターゲットにするのであれば、Web広告を活用した集客にチャレンジすることをお勧めします。
シニアプロモーションにはシニアが集まるコミュニティサイトを活用すれば、ターゲットを確実にシニアに絞れるため、効果的な訴求が可能です。
今回ご紹介したコミュニティサイトの中から、自社の商品・サービスと相性の良さそうなところをピックアップし、広告出稿を検討してみましょう。
弊社は50歳以上限定のSNSアプリ「おしるこ」を運営しております。おしるこ内にシニア向け広告を出稿できるサービスを利用して、ターゲットをシニアに絞った効率的なシニアプロモーションをしてみませんか。