シニアシフトとは?超高齢化社会でビジネスを成功させる方法を徹底解説
シニアシフトという言葉をご存知でしょうか。
この言葉は、2012年に東北大学特任教授である村田裕之氏によって発刊された「シニアシフトの衝撃 超高齢社会をビジネスチャンスに変える方法」で使われました。
「シニアシフト」とは、人口の年齢構成が若者中心から高齢者中心へとシフトしている、という意味です。10年が経ち、「人生100年時代」が到来するといわれている日本において、シニアシフトは大きなビジネスチャンスともいえます。
今回の記事では、シニアシフトの意味やシニアシフトに対する企業の取り組みを紹介していきます。
シニア人口が増えていく社会で、自社でも何か打ち手はないか悩んでいる方は、ぜひ参考にして下さい。
目次
1. シニアシフトの意味
シニアシフトとは、人口構成の山がシニア層に移動しているということを意味します。
総人口が減少する中で、2022年9月時点で65歳以上の高齢者人口は3627万人と過去最多です。
総人口に占める高齢者人口の割合の推移は、1950年(4.9%)以降上昇が続いており、1985年に10%、2005年に20%を超え、2022年は29.1%となりました。
この割合は世界で最も高く、次いでイタリア(24.1%)、フィンランド(23.3%)が名を連ねています。
このように、日本では人口の年齢構成が若者中心から高齢者中心へのシフトが本格化しているのです。
拡大するシニア市場の詳細に関する詳細は次の記事をご覧ください。
2. 各企業のシニアシフトの取り組み
シニアシフトの流れに乗り遅れないよう、各企業はさまざまな取り組みをしています。シニアビジネスを検討しているマーケティング担当者は、ぜひ参考にして下さい。
株式会社ローソン「シニア人材の採用」
大手コンビニエンスストアを全国に展開する株式会社ローソンは、積極的にシニア採用を推し進めています。店舗で働くパートやアルバイトの業務内容は接客販売やレジ打ち、商品陳列や店内清掃などがあげられ、勤勉なシニアは店舗運営に欠かせない存在です。
コンビニでのパート・アルバイトには定年がなく、元気でいればいつまでも働き続けることができます。若者の人口が減り、シニアに労働力としての役割を期待するコンビ二は今後も増加していくでしょう。
株式会社ポケモン「シニアプレイヤーの獲得」
位置情報を利用したアプリ「ポケモン GO」は、シニアのスマホ普及率とシニアのインサイトに適した訴求ポイントを考案しました。健康意識が高いシニアに向けて「遊びながら運動不足解消できること」をアピールし、シニアプレイヤーの獲得に成功しました。
ポケモンGOはプレイするために外出を促す仕組みになっています。このアプリの特性を活かし、シニア向けに新たに商品・サービスを開発するのではなく、アプローチを工夫したことによって成功したといえます。
また、ポケモンGOが友人作りや孫との交流のきっかけになったという方も多く、シニアの孤立化を防ぐ役目も担っているようです。
メディカルフードサービス株式会社「健康管理食」
メディカルフードサービスは、通院中や持病持ちで食事制限をしなければならない方、毎日栄養バランスの整った食事を用意するのが困難な方に向けた、食事宅配サービスを展開しています。
栄養管理士が考案した健康管理食を1食700円台、送料をかけずに毎週・隔週・月1回・1回から始めることが可能です。腎臓病や高血圧、ダイエットやバランス健康食など自身の健康状態、ライフスタイルにあわせて選べるのもポイントといえます。
どの食事プランを選んでいいかわからない方に対しては、栄養管理士が無料で相談に乗ってくれるホットラインが用意されているので、安心して利用することができます。
3. シニアへのアプローチならSNS広告
村田裕之氏による書籍「シニアシフトの衝撃」の中で、スマートシニアの増加について触れられています。スマートシニアとは、デジタル技術を駆使してよりアクティブな生活を送るシニアを指します。
書籍発売から10年経った現在はよりスマートシニア(デジタルシニア)が増加しており、インターネットを活用して積極的な情報収集、消費行動はシニアにとって特別なことではなくなりつつあります。さらに、シニアのモバイル端末所有率は94.0%となり、スマートフォン利用者は89.0%と前年比4.2ポイント増加し、インターネットやスマホはもはや若者の専売特許ではありません。
スマートシニアの多くは、スマホを次のような目的で使用しています。
1位「メール」(76.7%)
2位「通話」(76.6%)
3位「インターネット検索」(69.6%)
4位「ニュース閲覧」(64.2%)
5位「メッセージアプリ(LINEなど)」(63.1%)
また、メッセージアプリだけでなく、シニアのSNS利用率も60代は8割、70代は5割を超えています。
そのため、シニアシフトに伴い、シニアへのアプローチはSNS広告も効果的といえるでしょう。
また、スマートシニアの類似概念としてデジタルシニアという言葉も存在します。
詳しくは次の記事で解説しているので、ご覧ください。
4. まとめ|シニアシフト×SNS広告なら「おしるこ」
シニアシフトが本格化している近年、企業にとってシニア市場をターゲットとしたビジネスは今後も拡大し続けています。今後、シニアビジネスはレッドオーシャン化が進むでしょう。
一方、一口にシニアといってもその生活スタイルは多種多様です。まだまだインサイトを掴みきれていない企業も多いです。
そのため、若者向けと比較すればシニア向けの広告を打ち出す企業は少なく、今後参入する企業もチャンスは大いに見込めます。
シニアを対象にしたマーケティングを行っている方は、ぜひインターネット広告配信も検討してください。特に、シニア限定のSNSサービス「おしるこ」では、「商品・サービス企画」「記事作成タイアップ」など、企業に合わせたさまざまな広告サービスを展開しています。
「おしるこ」での広告については、事例もあわせて紹介していますので、ぜひご覧ください。