SNSでのアンケートの作り方を解説!各SNSの利用者層も把握しよう
主要なSNSには「アンケート機能」が搭載されていることをご存知ですか?
SNSはさまざまなユーザーが利用しており、アンケート機能の使い方によってはビジネスに有用なデータを得られることもあります。
しかし、
「SNSでのアンケートの作り方がわからない」
「アンケートの例や作り方のコツを知りたい」
という方も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では主要なSNSでのアンケートの作り方(アンケート機能の使い方)をわかりやすくまとめました。項目の例など、作り方のコツに加えて各SNSの主なユーザー層も解説しています。
この記事を読むことで、SNSのアンケート機能をビジネスに効果的に活用することができます。ぜひ参考にしてください。
目次
- 各SNSの主なユーザー層(利用者層)
- 一般的なSNSのアンケート機能の仕組み
- SNSでのアンケートの作り方
- アンケート内容、項目の作り方のポイント
- 実際のアンケートの内容、項目の例
- まとめ:SNSでのアンケート結果をビジネスに活用しよう
1.各SNSの主なユーザー層(利用者層)
各SNSの主なユーザー層や投稿内容をお伝えしていきます。
それぞれのSNSの特徴をつかむことで、自社の商品やサービスはどのSNSでアピールすることに向いているのかを把握できるでしょう。
1-1.有名なSNS3選
まずは、以下の有名なSNSの主なユーザー層(利用者層)を確認していきましょう。
SNS名 | 年齢層 | 利用者の性別(男女比) | 主な投稿内容 |
---|---|---|---|
20~40代が中心 | 男性41.8% 女性35.4% 不明22.8% | 世間のトレンドニュース・エンタテインメント・スポーツなど | |
10~30代が中心 | ●全体 男性42.6% 女性57.3% ●20代 男性38% 女性62% | 日々の出来事・ファッション・美容・インテリア・グルメ・ペットなど | |
30~40代が中心 | 男性54.8% 女性45.1% | 日々の出来事・店舗やビジネスの情報・内輪のサークル活動など |
この3つは有名なSNSだけあり、さまざまな人が使用しています。
広告機能も充実しているため、使いこなすことで意図に合った結果が得られるはずです。
もしSNS広告も検討している場合、以下の生地も併せてご参考ください。
1-2.動画メインのSNS3選
次に、動画コンテンツの投稿・視聴がメインであるSNSの主なユーザー層(利用者層)を確認していきましょう。
- YouTube
- TikTok
- MixChannel
SNS名 | 年齢層 | 利用者の性別(男女比) | 主な投稿内容 |
---|---|---|---|
YouTube | 20~40代が中心 | 男性52.5% 女性47.5% | 音楽(洋楽、K-POPなど)・YouTuber・エンターテインメントなど、さまざまな分野 |
TikTok | 10代が中心 | 男性55.2% 女性44.8% | 音楽(懐メロ、洋楽、K-POPなど)・ダンス・グルメ・雑学・トラベルなど、さまざまな分野 |
MixChannel | 10~20代が中心 | 女性が81% | メイク・コスメなどの美容・ダイエット・踊ってみた(ダンス) など |
動画メインのSNSは、単に動画を投稿するためのプラットフォームというだけではなく、コミュニケーションの場としても活発に使用されています。
その特徴をつかみユーザーと友好的な関係を築くことで、プロモーションが成功する確率をぐっと高められるでしょう。
1-3シニア向けのSNS3選
近年、シニア向けのSNSも多く登場しています。シニア向けのSNSの主なユーザー層(利用者層)を確認していきましょう。
- おしるこ
- 趣味人倶楽部(しゅみーとくらぶ)
- らくらくコミュニティ
SNS名 | 年齢層 | 利用者の性別(男女比) | 主な投稿内容 |
---|---|---|---|
おしるこ | 50代~60代が9割 | アクティブユーザーは男女半々 | 未体験または未経験の新しいモノや文化・ユーザー同士での交流など |
趣味人倶楽部(しゅみーとくらぶ) | 50代~60代が5割 | 男6:女4 | 自身の趣味活動の発信・趣味を通じたユーザー同士のコミュニケーションなど |
らくらくコミュニティ | 50代~80代が中心 | 男5:女5 | 未体験または未経験の新しいモノや文化・ユーザー同士での交流など |
アンケート機能が用意されているかどうかはSNSによりますが、シニアが発するより具体的な意見を確認できる場であることは確かです。
SNS運営側に問い合わせることでアンケートを実施できる場合もあるでしょう。
自社の商品やサービスに合わせて、シニアSNSでのアンケート実施も検討してみてはいかがでしょうか。
シニアのSNS利用に関しては、以下の記事でも詳しく解説しています。
2.一般的なSNSのアンケート機能の仕組み
ここからは、一般的なSNSのアンケート機能の仕組みについて簡単に解説します。
SNSのアンケート機能は、使用することで
- 投稿者側は簡単な質問文と選択肢を投稿できる
- 閲覧者は選択肢を選ぶことで簡単にアンケート投票ができる
という機能です。
ユーザーの「生の声」を収集でき、質問内容によっては商品やサービスに関するリアルなニーズ、評判を確認できる可能性も高い機能です。
ぜひマーケティングに活用していきたいツールだと言えるでしょう。
3.SNSでのアンケートの作り方
では、有名なSNS3選を例にとり、それぞれの具体的なアンケート作成方法を解説していきます。
Facebook上でのアンケートの作り方
Facebookでは、以下の3つの場でアンケートを作ることが可能です。
- Facebookグループ
- Facebookストーリーズ
- 広告枠
ここでは、「広告枠」におけるアンケート(アンケート広告)の作成方法を解説します。
- 広告マネージャ左上の「+作成」をクリック
- アンケート広告の目的を選択し、「次へ」をクリック※
- キャンペーンの詳細・A/Bテスト・キャンペーン予算の最適化の情報などを入力し、「次へ」をクリック
- 予算・オーディエンス・配置・最適化などの必要事項を入力し、「次へ」をクリック
- 「アイデンティティ」で自分のFacebookページを選択
- 「広告設定」で「1件の画像または動画」を選択
- 「クリエイティブ」で、広告に使用する動画を選択 ※アンケートを配信できるのは動画を配信する場合のみ
- 「編集」(鉛筆マーク)をクリック
- 「クリエイティブツール」の「アンケート」をクリック
- アンケートの質問と選択肢を設定 ※選択肢は2つまで
- 選択肢をクリックした際に特定のURLに移動してほしい場合は、URLを設定
- 設定が完了したら「保存」をクリック
- 見出し、説明、コールトゥアクションボタン、その他のテキストを追加
- 「公開」をクリックしてアンケート広告の作成を完了、配信を開始
※2.において、アンケート広告作成時に選択できる目的は以下の5つです。
- ブランドの認知度アップ
- リーチ
- トラフィック
- アプリのインストール
- コンバージョン
参考:広告マネージャでFacebookアンケート広告を作成する | Facebook Businessヘルプセンター
Instagram上でのアンケートの作り方
Instagramでは、24時間で消える投稿「ストーリーズ」上でアンケートを実施できます。
作成方法は以下の通りです。
- Instagramフィード上部の「ストーリーズ+」ボタンをタップ
- 背景に使用する画像を撮影するか、左下のカメラロールから選択※
- 右上の四角い顔マーク(スタンプ)をタップ
- 「アンケート」をタップ
- アンケート編集画面が表示されるため、質問と選択肢を入力
- 右上の「完了」をタップ
- #(ハッシュタグ)の追加など適宜投稿内容の編集を行い、右下の「送信先」をタップ
- 「ストーリーズ」を選択し、「シェアする」をタップして完了
※2.において、背景に画像を使用しない場合は左部に表示されている「Aa」(作成)ボタンをタップ→下部に表示されるメニューを左にスライドして時計マーク(アンケート)を選択することで文字のみ投稿としてアンケート編集画面に移行できます。
Twitter上でのアンケートの作り方
Twitterでは、通常投稿の画面からアンケートを作成できます。
- ツイート作成ボックスか、ツイートボタンをクリック
- 投票アイコン(横棒グラフ)をクリック
- 投票編集画面が表示されるので、ツイートに質問内容を、「回答1」「回答2」の部分に選択肢を入力※
- 投票期間を設定(5分~7日)
- 「ツイートする」をクリックして完了。投票ツイートが投稿される
※選択肢は4つまで入力可能です。
投票ツイートを広告ツイートとして宣伝したい場合は以下の手順を実行してください。
- 上記手順で投票ツイートを作成
- 広告マネージャを表示
- 「キャンペーン」を作成し、「広告グループ」→「クリエイティブ」を表示
- 該当の投票ツイートを選択
- キャンペーンやグループの必要事項を入力し、広告を配信
その他SNSのアンケートサービスについて
上記3つのSNSは投稿や広告でアンケートを実施するという仕組みでした。しかし、中には、「商品やサービスをユーザーに試してもらう→その感想をアンケートで聞く」ということが可能なサービスを提供しているSNSもあることをご存知ですか?
たとえば、シニア向けSNS「おしるこ」では、クライアントが依頼することで運営側がユーザーに向けて商品やサービスのテストを依頼するサービスを実施しています。
アンケート方法に関しても、
- 商品発送時に紙のアンケートを同封
- アプリ内の個別チャットより、スタッフがユーザーへアンケートフォームを送信
など、商品に合わせた柔軟な対応が期待できます。
「おしるこ」の場合は、確実に50歳以上のシニアへアンケートが取れることが強みです。
このように、機能として実装されておらずともアンケートを実施できるSNSもあるため、気になるSNSがある場合は問い合わせてみることもおすすめです。
商品体験などによってユーザーの生の声を聞くこともできます。詳しくはぜひお気軽にお問合せください。
4.アンケート内容、項目の作り方のポイント
実際にアンケート内容や項目を作る際には、押さえておきたいポイントがあります。
効果的なアンケートを実施するためにも、ぜひポイントを確認してください!
アンケート内容、項目の作り方のポイントは、以下の4つです。
- 何を知るためのアンケートなのかを明確にする
- 投票ユーザーを想定して仮設を立てておく
- 回答してほしい人を記載しておく
では、ひとつずつ確認していきましょう。
4-1.何を知るためのアンケートなのかを明確にする
まずは、「何を知るためのアンケートなのか?」を明確にしておくことが大切です。アンケートを取る目的を明確にすると言ってもいいでしょう。
目的がはっきりしないアンケートを実施することは、はっきり言って時間を無駄にしてしまいます。
たった1クリック、1タップだったとしても、ユーザーの時間をいただいているということを忘れずに、「目的が明確なアンケートを作成する」ということを意識しておきましょう。
また、目的を明確にすることで、2.以降のポイントを押さえやすくなります。
4-2.ユーザーの投票を想定して仮説を立てておく
例として、「配信中のゲームアプリの改善点を探るため」という目的でアンケートを取ることにした時には、以下のような選択肢が考えられます。
- 操作しづらい
- キャラクターの魅力がない
- やることがない
- 達成感がない
- 起動に時間がかかる など
ユーザーや開発陣など、今までに届いた内部・外部の意見を参考にアンケートの選択肢候補を考えましょう。
また、投票結果をある程度想定しておくことも大切です。
実際にアンケートが完了したときに、想定とどの程度ギャップがあったのかを確認することで、サービス・商品提供側の認識とユーザーの認識の差を知ることができます。
認識の差があるかどうか、どの程度・どのような認識の差があるのかという情報は、サービス・商品の改善に活かすことができるでしょう。
4-3.回答してほしい人を記載しておく
回答してほしいユーザーがある程度絞られているのであれば、広告でターゲティングを行うほかに、質問文に回答してほしい人を記載してしまうこともひとつの方法です。
たとえば「男性ユーザーに質問です!」と記載しておけば、確実とは言えないものの、ある程度の女性ユーザーは質問を控えてくれるでしょう。
このほか「今の体重に不満がある方に質問です」とすれば、ダイエットをしようか悩んでいる人、体重を気にしている人にフォーカスしたアンケートとなります。
質問文の時点である程度回答者の精度を上げることができるため、おすすめのポイントです。
5.実際のアンケートの内容、項目の例
ここからは、実際に実施されたアンケートの内容や項目の例を紹介します。
選択肢を多く設定できるTwitterで実際に企業が実施したアンケートをピックアップしました。
東急ハンズ
質問は「ハンズアプリを使っていますか?」というシンプルなもの。
質問文(ツイート)にアプリへのリンクを掲載することで、使ったことがない人もどのようなアプリなのか確認しやすい投票ツイートとなっています。
Marvel Entertainment
引用:Marvel EntertainmentのTwitter投稿より
質問は「次のマーベルコミックのヒロインのうち、もっとコミックで出番が見たい!と思っているキャラクターはどれですか?」というもの。
コミックにおける今後の展開の参考になるとともに、キャラクターの人気投票という側面もあり、参考になるスタンダードなアンケートです。
Amazon(アマゾンジャパン)
質問は「年末最大セールの正式名称は次のどれだと思いますか?」というもの。
回答から参考になるデータを取得しようというよりは、セールの認知度を高めるためのアンケートツイートだと言えます。
正解の選択肢は「サイバーマンデー」なのですが、ユーモアを交えた選択肢を追加しており、つい参加・シェアしたくなるアンケートとなっています。
ユーザーから届いているリプライ(返信)もユーモアたっぷりのものばかり。
さらに、正しい選択肢「サイバーマンデー」ではなく「サイバイマンデー」が投票1位になってしまうという面白い結果となりました。
「#押したらRT」「#投票したらRT」とシェアを促している点も見逃せないポイントです。
参考:投票機能の活用事例
6.SNSでのアンケート結果をビジネスに活用しよう
ここまで、以下のような内容をお伝えしてきました。
- SNSのアンケート機能はユーザー層を把握した上で利用することがおすすめ
- SNSの中には運営側が声をかけて確実なアンケート結果を取得できるサービスを提供しているものもある
- ポイントを押さえてアンケート内容を作成することで効果的かつ活用できる結果が得られる可能性が高い
インターネットの普及とともに、SNSを楽しむユーザーは男女・年齢層を問わず増加しています。
この記事を参考に、ぜひSNSでのアンケートを自社サービスや商品のプロモーションに活かしてみてはいかがでしょうか。
また、もしシニア向けのプロモーションを検討されている場合、弊社が運用する50代以上限定SNS「おしるこ」への広告出稿もおすすめです。
商品体験などによってユーザーの生の声を聞くこともできます。詳しくはぜひお気軽にお問合せください。