セミセルフレジが使えない高齢者 | シニアド

セミセルフレジが使えない高齢者

最近では、セミセルフレジの導入が進んでおり、見たことがない、使ったことがないという方は少ないのではないでしょうか?セミセルフレジとは、スキャンは店員が行い、支払い(金銭授受)のみを機械(セルフレジ)で行うというシステムです。

しかし、このセミセルフレジを使いこなせない高齢者もいるようです。とても便利なシステムなのに十分にその力が発揮されていないことは残念です。

この記事ではセミセルフレジのメリットやどうしたら高齢者も使えるようになるのかということについて考えていきます。

セミセルフレジを使えない人も多い?

最近多くのスーパーやコンビニでも導入されているセミセルフレジですが、使えない人も多いのです。使い方がわからずに困っているのが高齢者です。私の80代の祖母も「使い方がわからないから、いつもあれは使わない」と言っていました。

確かに買い物をしていてもセミセルフレジの使い方がわからず、結局機械の前であたふたし、店員さんに助けてもらっている高齢者の姿を目にします。とても便利なはずのセミセルフレジが、残念ながらこれでは逆効果となってしまっているのです。

またセミセルフレジが使えないから、そのお店に行かなくなってしまったという話も聞いたことがあります。せっかくお店側も利便性を上げようと思って導入したはずのセミセルフレジが、逆にお客さんを遠ざけてしまう事態もあるのです。

セミセルフレジのメリットは?

それではセミセルフレジのメリットを見てきましょう。実際に使用している中で多くのメリットを実感している人も多いかもしれませんが、隠れたメリットもありますよ。

参照:セルフレジとは?最新の導入事例を交えてメリット・デメリットを解説(リテールガイド)

レジの待ち時間短縮

セミセルフレジはレジでの待ち時間を大幅に短縮できます。スキャンは店員が行いますが、お会計は機械が行うため、そのお会計の時間分スピードアップができるのです。体感としては、1人当たりにかかるお会計の時間が従来の半分程度で済みます。最近、うっかりセミセルフレジではない従来型のレジに並んだのですが、ものすごく時間がかかり、セミセルフレジの力を感じました。

レジの待ち時間短縮は消費者のショッピング体験を向上させるだけではなく、お店側の人員削減にもつながります。人手不足で困っているお店にとっては救世主です。また、店員の大きなストレスとなっている金銭授受をなくすことができるため、人員確保をしやすくなります。

衛生を保ちやすくなる

店員が金銭を触ることなく会計できるため、衛生を保ちやすくなります。特に食品を扱うお店の場合、お金と食品の両方を触る必要がなくなり、安心して会計を行えます。コロナ禍ということもあるので、衛生を保ちやすくなることは大きなメリットです。

金銭授受のミス減少

セミセルフレジであれば、金銭の授受は全て機械が行うことになります。人間の場合、いくら注意していてもミスをしてしまうことがありますが、機械が行う場合、基本的にミスはありません。そのため、レジ締めをする際にお金が合わないことや、お金関連のお客さんとのトラブル防止につながるでしょう。

セミセルフレジはどうしたら高齢者もスムーズに使えるようになるのか?

セミセルフレジはとても便利な物です。より多くの人が使いこなせるようになれば、さらに多くのメリットが生まれるのではないでしょうか?それでは、高齢者がセミセルフレジをどうしたら使ってくれるか考えていきましょう。

全てのセミセルフレジを統一する

店舗によってセミセルフレジの機種は異なります。そのため、硬貨の投入口の位置が違ったり、画面の操作方法が違ったりします。20代の私でも使ったことのないタイプのセミセルフレジを利用する際は、「あれ?どうやるんだ?」となることが多々あります。だいたいの場合は落ち着けば使い方がわかるのですが、私でもあたふたすることを考えると、高齢者に使いこなしてもらうことは難しいと思いました。

だからこそ、セミセルフレジの操作方法を統一することで高齢者でもスムーズに使いこなせるようになるのではないかと考えました。各メーカーの方針や意図などがあるため、完全に同じにすることは難しいかもしれませんが、硬貨・紙幣の投入口や画面の操作方法は統一できると使いやすくなります。自然と消費者のショッピング体験の向上にもつながるでしょう。

セミセルフレジの使い方講座を行う

セミセルフレジは突然登場し、当たり前のように使われるようになりました。スマホやパソコンなど、より高度なものを日々使いこなしている若い世代からすると、初見でも使えるものかもしれません。しかし、高齢者はそういうわけにはいかないでしょう。

そのため、使い方を教えてくれる講座を開催するとよいでしょう。最近よく開催されているスマホの使い方講座のような形で、セミセルフレジやセルフレジの使い方講座を実施するのです。

使い方を落ち着いて教えてもらえる機会があれば、「わからないから使わない」という高齢者が減るのではないでしょうか。まずは、セミセルフレジを「よくわからないもの」から「便利なもの」と理解してもらうことが必要だと考えます。

セミセルフレジを使いこなせるようになるとメリットは多い

何気なく導入され、最近では多くのお店で使用されているセミセルフレジ。とても便利なものであり、人員削減や時間短縮など多くの効果を発揮しています。

しかし、その一方で使いこなせない人も多くいます。そのため、いまだに全てのレジをセミセルフレジにすることができていないお店も多くあります。誰もが簡単に、そして快適にセミセルフレジを使いこなせる日がくるとよいですね。

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