デイサービスを毛嫌いする高齢者 | シニアド

デイサービスを毛嫌いする高齢者

高齢になるにつれて徐々に身体が思うように動かなくなります。そうすると、誰かの手助けが必要になります。そんな時に非常に助かるサービスが「デイサービス」です。デイサービスは自宅で生活をしている人が日帰りで通い、入浴やリハビリなどを行って日々の生活の支援をしてくれるものです。

うまく利用をすれば非常に便利なものであり、家族や友人など周りの人にとってもありがたいものです。しかし、デイサービスを毛嫌いする高齢者もいるようです。私の祖父母も今でこそ楽しくデイサービスに通っているものの、最初は「そんなところ行きたくない!」と言い張っていました。

このようにデイサービスをうまく活用したいと思う周りの人と、行きたがらない高齢者の間に溝ができてしまい、苦労されている人もいるのです。それではどのように説明をすれば気持ちよくデイサービスに通ってもらうことができるでしょうか?デイサービスのメリットを理解しながら、解決策について少し考えてみましょう。

 

デイサービスのメリット

デイサービスを利用することで得られるメリットは多くあります。

参考:デイサービスを拒否する母を楽しく通わせる5つのポイント(LIFULL介護)

外出のきっかけとなる

家に引きこもりがちな高齢者ですが、デイサービスは外出のきっかけとなります。多くのデイサービスは、自宅まで送迎してくれます。しかも、デイサービスに行けば介護のプロがいるので、家族は安心して高齢者を外出させることができます。

高齢者は、自宅にいても自ら身体を動かそうとはなかなかなりません。デイサービスに行けば、食事やリハビリを行うため身体を動かす良い機会となるでしょう。

住み慣れた家で暮らすことができる

デイサービスは基本的に日帰りのため、住み慣れた自宅で暮らし続けられます。日帰りで食事やリハビリ、入浴のお手伝いを行なってもらい、自宅での生活を楽にすることもできます。

また、普段はやらないようなことをやるきっかけができるため、新たな趣味の発見の機会となるかもしれません。私の祖母はデイサービスで塗り絵という趣味を見つけたみたいで、よく自宅へ遊びに行くと塗り絵を見せてくれます。

周りへの負担が減り、お互い気持ちよく生活することができる

デイサービスへ行けば、食事やリハビリ、入浴の介助といった日常生活で必要な助けを受けることができます。デイサービスには介護のプロがいるので、定期的にプロが手助けをしてくれるという状況を作り出せます。

これによって家族の負担は減り、高齢者側はいちいちお願いしなくてはいけないという心理的な負担を軽減することができます。また、家族は定期的に自分の時間が確保できるようになり、リフレッシュをすることもできるのです。

 

高齢者がデイサービスに行きたくないという理由

こんなにもデイサービスには多くのメリットがあるのに、なぜ高齢者は「行きたくない!」というのでしょうか?その理由を少し深掘っていきたいと思います。

デイサービスがどのような場所かわからず不安

ある日、突然「デイサービスに行こう!」と言われても戸惑ってしまいませんか?それは高齢者も同じです。そもそもデイサービスがどのような場所であり、何をするのかなどがわからないと行きたいとはなりません。

もし周りの人からデイサービスに関する悪いうわさを聞いていた場合は、より一層行きたいと思えないのではないでしょうか。まずはデイサービスがどのような場所なのかということをしっかりと理解してもらってから、誘ってみて、検討してもらうようにしましょう。

新たな環境に不安

誰にでも共通することですが、新たな環境へ身を置くことには不安が付きまといます。それは人生経験が長い高齢者も例外ではありません。むしろ今まで多くの時間を自宅で過ごしていた人が外出して、新しい場所に行くことはかなりハードルが高いのです。そのため、不安に感じたり、億劫になったりすることは当たり前です。

慣れてしまえばデイサービスは楽しい場所となるかもしれませんが、慣れるまでは精神的な負担がある可能性もあります。楽しんで行けるようになるまでは周りの人のサポートが必要になってくるでしょう。

 

 

デイサービスへの不安感をなくすためにできること

まずはなぜ行きたくないのかという理由を明確にしましょう。行きたくない理由がわからないのに闇雲に「行こう!」と言っても相手は行きたくなりません。必ず何か行動を始める前に「なぜ行きたくないの?」と聞くようにしましょう。

デイサービスに通う知り合いを作る

まずは周りにデイサービスへ通っている人がいないか探してみましょう。もし周りに通っている人がいれば、その人から話を聞くことができます。身近な人が通っていると知れば、デイサービスへ通うことに対するハードルも下がるかもしれません。

もし周りにいないようであれば、地域の行事やボランティアに参加してをおすすめしてみてください。少し時間はかかりますが、このような場所でデイサービスへ通う知り合いを作ることができるかもしれません。何より、地域の行事やボランティアへの参加は高齢者の外出に対するハードルを下げることにもつながります。

デイサービスのスタッフさんと仲良くなる

デイサービスに通う人と仲良くなるのも良いですが、スタッフさんと仲良くなることで不安感を取り除くこともできます。スタッフさんは基本的に長く付き合うことになるので、1人でも仲良くできるスタッフさんがいると通う本人も家族も安心できます。

まずは見学や体験などへ行き、スタッフさんと話す機会を作ってみましょう。私の祖母もスタッフさんがすごく良くしてくれているようで、いつもそのスタッフさんの話を聞かせてくれます。施設に1人でも心理的安全を感じられる人がいると通いやすくなるようです。

まずは安心できる環境づくりから始めよう

高齢者がデイサービスを毛嫌いする理由が理解できたのではないでしょうか?多くのメリットがあるデイサービスですが、やはり本人が嫌がっていることをやらせることはかなり難しいです。

まずはデイサービスへの不安を少しずつ取り除き、通ってみようかなと思ってもらえることが大切です。通ってみたいと思ってもらえるまでは、時間がかかるかもしれませんが、お互いが気持ちよく生活できるように根気よく行動してみるとよいかもしれません。

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