リタイア後セカンドライフとしての海外移住は現実的なのだろうか? | シニアド

リタイア後セカンドライフとしての海外移住は現実的なのだろうか?
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リタイア後セカンドライフとしての海外移住は現実的なのだろうか?

「早期リタイア」や「海外移住」などリタイア後のセカンドライフについての考え方が多様化している昨今、みなさんはリタイア後の人生をどのように過ごしたいと考えていますか?

子育てや仕事が落ち着き、気づけばあっという間に50代になっていたという方も多いのではないでしょうか?

せっかくの1度きりの人生ならリタイア後のセカンドライフも思いっきり楽しみたいですし、50代の両親を持つ娘としても両親にはリタイア後も人生を楽しんでほしいと考えます。リタイア後、あなたはどのような生活がしたいですか?

環境の変化を楽しめる海外移住はかなり魅力的だと思い、最近では自分も将来は海外移住をしたいなと考えています。しかし、リタイア後の「海外移住」って果たして現実的なのでしょうか?

せっかくなので、移住に対する考え方を見ながら、海外移住に対する疑問点を深掘っていきたいと思います。

 

あなたは将来移住したいですか?

ある調査によると「移住に憧れを持つ」と回答した人が約半数程度でした。多くの人が移住に対してポジティブな考えを持っていることがわかります。

参照:将来、あなたは移住したいですか?(ハピ研)

一方で、生まれ育った街、慣れ親しんだ街で暮らし続けたいという理由で、移住はしたくないと考える人も約半数いることが明らかになっています。様々な場所を訪れることは好きだけど、それは移住ではなく旅行で十分という意見も多くあるようです。

世代別の移住への意欲を見てみると、30代以降は年齢を重ねるとともにその意欲が低下していくことがわかります。若いうちは体力もあり、新しいこと・刺激のあることに挑戦したいと思う一方で、年を取るとともに、徐々にその意欲が低下していくのです。これは、若いうちは体力があり、不安も少ない傾向にありますが、いざリタイアのタイミングとなると健康への不安や家族の近くに住みたいという思いなどがあり、移住が現実的なものではなくなってしまっていると考えられます。

移住以外でもそうですが、遠い将来に「やりたい!やろう!」と考えていても、いざその時が来ると実現することが難しいという話はよくあることです。移住もその1つで、リタイア前からしっかりと計画を立てておかないとなかなか実現できることではないのかもしれませんね。

 

海外移住したい人は約20%

さきほどの調査で移住に憧れていると回答した人のうち、約20%が海外移住をしたいと回答しています。国内移住をしたいと考えている人が過半数を占めているものの、一定数の人は海外移住をしたいと考えているのです。

最近では、セカンドライフとしての海外移住を発信するSNSアカウントの増加や、グローバル化の進行など、自然と海外暮らしについて知る・考えるきっかけが多くなっています。それによって、海外移住が身近になり、海外移住をしたいと考える人が増える背景の1つになっているのでしょう。日本とは文化も価値観も異なる国で生活を始めるということは、かなり刺激的で毎日が楽しいかもしれませんね。

また、東南アジアなどの国へ移住をする場合、日本より物価が安い可能性が高いです。すると、日常の生活コストを抑えることができ、日本で普通の生活をするよりも贅沢な生活ができることがあります。海外移住をすることで、日本ではできないような憧れの生活が手に入れられるかもしれませんよ。

ただし、海外旅行ではなく、海外移住となると準備することも多く、いざやってみようとすると思わぬ障害があるかもしれません。

 

 

海外移住って本当にできる?

リタイア後のセカンドライフで海外移住を考えた時に、不安や疑問って多くありませんか?ざっと考えてみただけでも、言語の壁はもちろん様々な不安や疑問があります。

  • 言葉が通じるか
  • 食事が合うか
  • その国は安全なのか
  • どこに住んだらよいのか
  • ビザは大丈夫か
  • 何を準備したらよいのか
  • お金の問題はないのか

少し考えただけでも、とにかくたくさんの不安や疑問が出てきます。海外旅行に頻繁に行っていて海外慣れをしている人であればまだしも、セカンドライフの挑戦として海外移住を考えいる人からしたら、とにかくハードルの高いことなのではないでしょうか?

一方で海外移住の制度としては、タイやインドネシアなどの国がセカンドライフとしての移住を目的としたビザを発行していて、海外移住者の受け入れに積極的です。

実際に、留学をしていて海外経験が豊富な私でも、海外移住に対する不安や疑問点はたくさんあります。そう考えるとやはり「本当にできるのかだろうか?」という気持ちになってしまうのが自然なのかもしれません。

先程取り上げたデータを見てみても、海外移住をしたいと考えている人の多くは、過去の留学・旅行などの海外経験を通して、外国での暮らしに魅力を感じたという人です。このようなデータから海外初心者には、海外移住はちょっとハードルが高いものなのかもしれないことがわかります。特にセカンドライフとしての海外移住となると体のことが気になり始めるタイミングであり、どうしても健康や病気などについて考えなくてはならないでしょう。

しかし、その一方で、セカンドライフの1つの挑戦として、海外移住はとても興味深いものなのではないでしょうか?見ず知らずの土地を少しずつ開拓し、自分の親しみのある街にしていくことは刺激的で楽しいことです。

 

 

プチ海外移住の体験ができるといいかも?

いきなり海外移住をするとなるとハードルが高いかもしれませんが、サポート体制がしっかりとした旅行の延長のようなプチ海外移住体験サービスがあったらどうでしょうか?

見ず知らずの土地、もしくは旅行で訪れたことしかない土地に移住しようと思っても、行動に移すことはかなり勇気が必要です。しかし、お試しで1ヶ月程度プチ海外移住を体験したのちに、本格的に海外移住をするのか考えられたら、かなり多くの不安や疑問点などを払拭できるでしょう。

また、プチ海外移住体験から本格的に海外移住をするまでの間、しっかりとしたサポート体制があれば、海外での新生活までのハードルも少し下がるかもしれません。さらには、すでに海外移住生活を開始している“海外移住の先輩”とのコミュニティーを作ることで、生の声をこれから海外移住する人たちへ届けることができるでしょう。このコミュニティー・生の声はきっと海外生活を開始する上で役立つはずです。

 

 

海外移住はやはりきっかけが必要そう

そもそも「移住」ってハードルが高いですよね。今まで住み慣れた街から離れ、新しい生活を始めることになるため、かなりの労力とコストがかかります。国内であってもハードルが高いのに、海外移住となったらそのハードルはさらに上がります。

でも実際、これだけ移住に憧れている人がいるのであれば、海外移住について考えたことがある人も多いはずです。だからこそ、海外移住をするきっかけがあれば、リタイア後の海外移住が選択肢の1つとなる可能性もあるのではないでしょうか?

まずはちょっと旅行+現地で生活というような形で下見をして、気に入ったら本格的に海外移住の準備をするというように、いきなりではなく、1つのきっかけを作ってあげることが大切そうです。

セカンドライフに対する価値観は人それぞれですが、リタイア後の生活の選択肢は多ければ多いほど充実したものになるかもしれません。多くの人が自分にとっての“豊かな人生”を送れるとよいですね。

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