同居家族がいても孤独状態|日中独居の現実 | シニアド

同居家族がいても孤独状態|日中独居の現実
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同居家族がいても孤独状態|日中独居の現実

あなたは「日中独居」という言葉を聞いたことはありますか?少子高齢化や核家族化により、一人暮らしの高齢者が多くなっているという話をよく耳にするかもしれませんが、最近では「日中独居」も問題視されています。

日中独居とは、日中や夜間に同居家族が仕事や用事などのために外出してしまうため、実質的に高齢者が一人暮らし状態となってしまうことです。近年では、高齢の両親を一人暮らしの状態にさせておけないという背景から、両親と同居することを選択する人も増えているようです。それに伴い日中独居という状態が問題視されるようになったのです。

日中独居の現実を知り、できることを探していきましょう。

日中独居の現実

高齢になった両親が子供と同居できるというのは、とても幸せなことのようにも聞こえます。しかし、現実問題は幸せとは程遠いことも多くあるようです。現役世代の場合、高齢の両親と一緒に暮らしても、日中は家にいないことがほとんどです。それぞれ、仕事や子供の用事など忙しく、高齢の両親にまで気が回らないこともあるようです。

参照:日本が抱える高齢化問題。高齢者の暮らし事情から特徴まで(あなぶきの介護)

一緒に住んでいるからこそ放置しがちになってしまう

高齢の両親と同居しているという事実からつい安心してしまい、両親への配慮や気配りを忘れてしまうケースも多いようです。また、高齢者の立場からすれば、同居をしてもらっていると思い、「わがままを言ってはいけない」「気を遣わせてしまってはいけない」と我慢せざるを得ない状態になってしまっているのです。

現役世代が忙しいため、同居をしている高齢者が気を遣ってしまうという状態は必然的です。忙しそうだから役に立ちたいと思い、家事を手伝おうとして、それが怪我や事故の原因となることもあり、誰も幸せでない状態となっているようにも感じます。

同居家族がいるために受けられない行政サービス

高齢者の一人暮らしの場合、介護が必要であると判断されれば行政サービスを受けることができます。しかし、同居家族がいるとなると「必要なし」と判断されてしまう場合もあるようです。日中独居の状態でも同居と判断されてしまうため、助けが必要なのに受けられないということがあるのです。

1人で生活させるのが不安だからと同居を決めたはずなのに、日中は1人の時間が多く、また同居家族がいるため行政サービスは受けられない、結果として何のために同居しているのかわからないのような状態です。両親との同居を考える際には行政サービスについても一緒に考えておくと良いですね。

本当に同居すべきなのか?

どれほどの人が老後に子供と同居することを望んでいるのでしょうか?みんなの介護によると子供との同居を望む高齢者が23.7%に対して、子どもとは別に暮らしたいという人が36.3%と、子供とは別に暮らしたいと望む人の方が多い結果になっています。高齢者の一人暮らしは孤独であるというポイントに注目してしまいがちですが、意外にも息子・娘とは別に暮らしたい人が一定数いるのです。

実際に私の50代の両親も将来は娘である私とは一緒に暮らしたくないと言っています。理由は多くあるようですが、介護が必要になった時にお互いがお互いを苦しめてしまうかもしれないから、一緒には暮らしたくないようです。良好な親子関係を継続するためには、ある一定の距離を保つことも大切かもしれませんね。

参照:高齢者には「日中独居」という孤独も!?家族と同居でも“異状死”の可能性…誰にも看取られずに最期を迎える高齢者が増加中!(みんなの介護)

人や動物との触れ合いの場を作ろう

同居はしているものの、確かに高齢の両親を家で1人にさせてしまっている方はできることを考えてみましょう。ずっと家に1人でいてテレビとお友達というような状態であれば、人や動物と触れ合う機会を作ってみると良いかもしれません。

デイサービスの利用

身体が不自由な状態でちょっと1人で外出させるのは不安という方には、デイサービスの利用がおすすめです。最初は「デイサービスなんて」という高齢者も多くいるようですが、実際に通っていると楽しいようです。私の祖父母も最初はあまり乗り気ではなかったものの、行ってみたら楽しかったらしく、いつもリハビリや塗り絵などデイサービスでやっていることを楽しそうに話してくれます。

通いたがらない場合は、最初は週に1回から始めて、楽しければ徐々に回数を増やしていくというやり方が良いでしょう。デイサービスであれば、介護のプロがいるので安心して外出をさせることができます。デイサービスでの出来事が家庭内での話題にもなり、会話が賑やかになるかもしれませんね。

ボランティアへの参加

デイサービスはまだ必要ないという方には、ボランティアへの参加がおすすめです。ボランティアへ参加することで外出のきっかけとなります。またボランティアは誰かに役立つことを行う場合が多いので、それが生きる活力となるでしょう。

ボランティアへの参加方法は様々ありますが、まずは役場などの行政に相談してみると良いでしょう。ボランティアへの参加によって新たな友達作りや趣味との出会いなどもあるかもしれませんね。

ペットを飼う

高齢者の一人暮らしの場合、ペットを飼うことは難しいです。しかし同居家族がいれば、その難易度は下がります。もちろん高齢者が1人でペットの面倒を見ることは難しいため、家族の手助けが必要になってしまいますが、日中独居で寂しい状態を解決することができます。

家庭にペットがいれば、高齢者にとって活力となり、楽しい生活の一助になるでしょう。ペットを飼うことは簡単ではありませんが、1つの解決策として考えてみると良いかもしれません。

日中独居について考えてみよう

「日中独居」について理解が深まったのではないでしょうか?家族と同居ができることは幸せなことかもしれませんが、それが本当に幸せであるとは限らないようです。同居を決断する時はよく考える必要がありそうです。

もし高齢の両親が日中1人で過ごすことが多くなってしまっている場合、デイサービスの利用やボランティアへの参加、家でペットを飼うなどをして、なるべくその孤独感を取り除いてあげられると良いですね。

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