杖が救うかもしれない高齢者の命 | シニアド

杖が救うかもしれない高齢者の命

高齢者の事故種別で見た救急搬送の原因をご存知ですか?実は、高齢者の事故による救急搬送の大部分は転倒・転落が占めています。現役世代にとっては、ちょっとつまずいたり、転んだりしても擦り傷程度で済みますが、高齢になるとそういうわけにはいきません。ひどい場合は手術や入院、命に関わることもあるのです。

転倒・転落を防止するには杖が有効なのですが、嫌がる高齢者が多くいるのも事実です。そこで、高齢者の事故種別で見た救急搬送の原因や杖に対する価値観、高齢者が杖を持ちたくなる解決策まで考えていきます。

家族の安全を杖が守ってくれるかもしれません。ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

 

高齢者の事故種別で見た救急搬送の現状とは?

高齢者の事故による救急搬送にはどのようなケースがあるのでしょうか?

高齢者の事故による救急搬送の約80%は転倒・転落

消費者庁の調査によると、高齢者の事故種別で見た救急搬送の約80%が転倒・転落によるものであるとわかっています。次いで「ものが詰まる等」「ぶつかる」「おぼれる」となっています。

しかし、転倒・転落の割合が大半を占め、そのほかの原因での救急搬送は非常に少ないです。転倒・転落は誰にでも起こり得る身近に潜む事故だからこそ、かなりの割合を占めているのかもしれません。 

参照:高齢者の事故の状況について-「人口動態調査」及び「救急搬送データ」調査票分析(消費者庁)

転倒・転落事故の約40%が中等症以上

しかも、転倒・転落事故による救急搬送の約40%が中等症以上となっています。高齢になると骨が脆くなり、軽く転倒しただけでも骨折に至るケースがあります。また、筋肉の衰えもあることから、転倒・転落時に正しい受け身ができないということもあるでしょう。

私の祖母も坂道で軽く転倒してだけで足を骨折してしまいました。しかも場所が悪く、手術・入院が必要になってしまったのです。幸い歩けるまでには回復したのですが、最悪の場合この怪我が原因で寝たきりになってしまっていたかもしれないと考えると恐ろしいです。

若者にとっては、ただの転倒・転落ですが、高齢者にとっては命に関わる大怪我となることもあるのです。

 

 

杖を持ちたがらない高齢者

これだけ転倒・転落事故による救急搬送が多いのであれば、高齢者に杖を持ってもらえば解決すると考える人も多いかもしれません。しかし、杖を持ちたがらない高齢者は多く、そう簡単にはいかないのです。

参照:近江一文字は「杖を持つのは恥ずかしい」から、「持ちたくなる杖」の活動で交通事故より死亡者が多い転倒事故を減らします(PR TIMES)

杖が感じさせる介護用品感

杖を持ちたくない理由として、「杖=介護用品」というイメージがあることが大きく影響しています。介護用品というイメージがあると、少し歩きづらいくらいなら杖は持ちたくないという気持ちになってしまうのです。

確かに杖は転倒・転落を未然防ぐ道具のため、実際に事故が起きてみないとなかなか使おうと思えないものなのかもしれませんね。

私の祖母も転倒して骨折するまでは、杖を使うことを嫌がっていました。事故後は杖を使うようになりましたが、もっと早く杖を使っていたら転ばなかったかもしれないと考えると杖の大切さを実感します。

自分が年寄りと思われることに対する嫌悪感

「杖を持っている=年寄り」と思われることに対してネガティブな感情を抱いている人も多いようです。誰しもずっと若々しくありたいと思うことは当然の心理なので、杖を持つことで年寄りに見られるのが嫌だと考える気持ちも理解できます。

また、杖を持っていることによって年寄り扱いされてしまうかもしれないというのも事実です。しかし、杖が命を救うかもしれないならば、高齢者には杖を持ってもらいたいものですね。

杖に特別感を持たせる

杖を持ちたがらない高齢者は、どうすれば気持ちよく杖を持ってくれるのでしょうか?ここからは高齢者が杖を持ちたくなるようなアイデアをご紹介します。

自分で杖をおしゃれにしてみる

「杖がおしゃれじゃない」「介護用品っぽくて嫌だ」と杖を持ちたがらないのであれば、自分好みにアレンジしてみてはいかがでしょうか?もちろん杖としての役目がしっかりと果たせるように安全面を考慮しつつ、自分が好きだと思うおしゃれなデザインにしてしまえばよいのです。

自分好みにアレンジすれば愛着が湧き、自然と杖を持ちたくなるかと思います。高齢者が自ら杖を持ってくれるようになったら、家族も嬉しいはずです。

孫が杖をプレゼントする

杖を自分で購入して使うのは嫌でも、誰かからのプレゼントなら喜んで使ってくれるかもしれません。特に高齢者にとって孫は特別な存在です。そんな特別な存在である孫から杖をもらったら、せっかくだから使ってみようと思うのではないでしょうか?

「杖をプレゼントする=年寄り扱いしている」と思われないように転倒や転落の事故がどれほど多いか説明し、日常生活を安全に過ごしてほしいからプレゼントするという説明もあるとお互いよい気分になれるでしょう。

孫からのプレゼントなら特別感があり、喜んで杖を使うようになってくれるかもしれませんね。

 

 

まずは杖の大切さを理解しよう

高齢者の事故による救搬送の約80%が転倒・転落が原因という結果に驚いたのではないでしょうか?軽い転倒・転落でも高齢者は大怪我を負ってしまう場合があります。だからこそ、便利な杖は使用するべきだと考えます。

なんとなく介護用品感があり、高齢者は持ちたがらない杖ですが、少しその杖に特別感を持たせることで使うようになってくれるかもしれません。ちょっと工夫をしてみて、高齢者は気持ちよく杖が使え、家族は安心できるような状態が作れると理想的ですね。

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