あなたは病院へ行きすぎていませんか?
もちろん、体調が悪い時やワクチン接種などのために病院へ行くことは必要です。しかし、必要以上に病院へ行ってしまうことは良くありません。最近では病院へ行き治療をすることが目的となってしまい、治療をした後の未来の生活の改善が目的となっていないということも耳にします。
ぜひこの機会にあなたの通院が本当に必要なものなのか、もう一度考えてみませんか?
日本の医療制度
日本の医療制度において、一般的に75歳以上(現役並みの所得者を除く)の医療費の自己負担額は1割となっています。70歳未満の場合は基本的に自己負担額は3割となっているため、高齢になるとかなり医療費の負担が減ることを意味しています。
医療費が日本の財政を圧迫している理由
PRESIDENT Onlineの記事によると2017年度の「75歳以上」1人当たりにかかった概算医療費は94万2000円です。75歳未満を見てみると1人当たりの医療費は22万1000円となっています。この金額だけでも、どれほど高齢者の医療費が高額かということを鮮明に表しているのではないでしょうか。しかも、これから団塊世代が後期高齢者(75歳以上)の仲間入りをすると考えると、現役世代とされる若者への負担は大きくなっていくことが想定されます。
参照:若者を破綻させる”老人向け医療費”の重圧(PRESIDENT Online)
高齢者の人口の増加
日本では少子高齢化が進んでいます。ニュースや新聞などでもこの言葉を耳にする機会が増えてきたのではないでしょうか?少子高齢化に伴い、高齢者の人口が増加しています。
高齢者の人口が増加すれば、1人当たりの医療費が増加することも自然なことです。特に75歳以上の医療費はかなり高額になっているため、この世代の人口が増えれば増えた分だけ医療費は高額になっていきます。
さらに少子化によって、現役世代、いわゆるバリバリ働ける世代は減少していきます。そのため、日本の財政の収支が合わなくなっていき、医療費が日本の財政を圧迫する状況に陥ってしまうのです。
医学の進歩
医学の進歩も1人当たりの医療費が高額になっている1つの要因です。医学は日々進歩していて、以前では治せなかった病気でも現在では治せるようになっています。
また医学の進歩により、以前はなかった医療機器が登場しています。これらを使うようになれば、もちろん医療に必要な費用に加わることになります。新たに導入されている医療機器の多くは精密機器なので非常に高額で、これらを使うようになると自然と医療費は高額になっていくのです。
医学の進歩は良いことであり、決して医学の進歩が悪いと言いたいわけではありません。ただ、必要以上に通院し、不要な検査を受ける必要はないと言いたいのです。
「生き甲斐が病院通い」という声
デイリー新潮のある記事の見出しに”「生き甲斐が病院通い」という皮肉”と書かれていました。これは病院通いの目的が治療のその先にある健康の改善ではなく、治療そのものとなってしまっているという現状を表しているのです。
参考:「生き甲斐が病院通い」という皮肉 現役医師の問いかける根源的な問題(デイリー新潮)
確かに高齢になると暇な時間が増えます。また、身体が自由に動かなくなったり、痛くなったりします。この暇な時間と身体の不自由さが重なると、不自由さばかりを考えるようになり、気になってしまうのです。しかも、病院へ行けば気が紛れますし、社会との繋がりみたいなものも感じられるかもしれません。しかし、実際は治療後の未来が目的ではなく、ただ治療することが目的となった通院となってしまっているのです。
病院を社会との交流の場としないためには?
病院へ行くと医師や看護師は話を聞いてくれ、社会との繋がりを感じる瞬間なのかもしれません。しかし病院はむやみに行って社会と交流をする場ではないのです。必要な人に必要な医療が行き渡るよう、本当に病院へ行く必要があるのかを考える必要があります。
社会との交流の場が欲しいと感じていたら、病院ではなくそれに代わる他の場所を探してみましょう。
趣味を探す
社会との繋がりを感じたいのであれば、趣味を探してみるのがよいかもしれません。自分の趣味ができれば、熱中する対象ができます。さらには新しいコミュニティーに参加するきっかりになり、友人を作ることもできるでしょう。
何か趣味を探してみることで新たな楽しみを発見でき、日々の生活を充実させられるかもしれません。
仕事をする・デイケアへ行く
家にいるのがあまり好きではないという方には、仕事探しやデイケア通いがよいかもしれません。
仕事をすれば自然と社会貢献できている実感を得られ、社会との繋がりを感じられるでしょう。さらに、お金を稼げるので、自分の好きなことや美味しいものにお金を使うという楽しい機会も作れるかもしれません。
デイケアへ行けば、友人を作ることができます。また、定期的に外へ出るきっかけにもなり、気分転換にもつながるはずです。毎日家にいるとあまり身体を動かす機会がなく、体がなまってしまうかもしれませんが、デイケアに行けば様々なリハビリに取り組むこともでき一石二鳥です。
必要な時に必要なだけ病院へ行こう
病院について少し考えるきっかけになりましたか?生活をしている中で病気にかかったり、怪我をしたりと通院が必要になるシーンはあるかと思います。しかし、通院の目的が健康に生活できる未来のためではなく、ただ治療をするためだけになってしまっている場合があります。
そのため通院をする際は、「本当にその通院が必要なのか」と少し考えてみるとよいかもしれません。社会との繋がりを感じたいだけであれば、趣味を探すや、デイケアに行ってみるなど他の方法を検討してみましょう。
日々の過ごし方について考えるきっかけになったのではないでしょうか?この機会に、50歳以上限定のコミュニティアプリおしるこアプリを覗いてみませんか?老後生活を楽しくするヒントに出会えるかもしれません。