老舗ポイントカードTカードを統合したVポイントのトラブル:シニア層への影響
老舗ポイントカードTカードと三井住友フィナンシャルグループのVポイントが統合し、新たな「Vポイント」がサービスを開始したものの、トラブルが相次いでいます。Tカードはシニア層の会員も多く、その影響が懸念されています。
参照:「Vポイント」一部でバーコード表示できないトラブル続く NHK
目次
1. Tカード利用|シニア層約2,000万人
2023年6月時点で、Tカードは約2,000万人のシニア層に利用されており、シニア世代のキャッシュレス利用率も伸びていることが報告されています。ポイントカードを利用して、スーパーマーケットや飲食店での支出に対してポイントを貯めることが一般的で支出額に応じてポイントが付与され、貯まったポイントは後日、商品やサービスと交換できます。この背景に加えて、シニア層にとってポイントサービスは日常生活において当たり前となっているようです。
2. 「Tポイント」とサービスが統合した「Vポイント」がトラブル
Vポイントの運営会社によると23日朝から、一部のアプリで利用しにくくなり、買い物の際にポイントをためたり使ったりするために、店頭で提示するバーコードが表示できないことがあるということです。
運営会社ではアクセスが集中していることが原因だとしていて、サーバーの容量を増やすなど改善に向けた作業を進めているということです。 スマートフォンの代わりにカードを提示するなどすれば、ポイントはためられるとしているほか、レシートを添付して、運営会社に申請すれば、別途、ポイントを付ける対応も行うとしています。 新しい「Vポイント」は「TSUTAYA」を運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブの「Tポイント」と、三井住友フィナンシャルグループが展開する「Vポイント」が統合する形で22日、サービスを開始しました。 しかし、22日もポイント残高の確認ができないなど一部のサービスが利用できなくなるトラブルが起きて、会社は23日午前3時ごろに復旧したと明らかにしていました。 Vポイントの運営会社は「ご不便、ご迷惑をおかけし、深くおわび申し上げます。正しく表示されない場合は、時間を置いてアクセスしてください」とコメントしています。
3. シニアのアプリ利用は多くない
このトラブルは、シニア層にとって利便性や信頼性が重視されるポイントサービスにとって大きな影響を与えています。シニア層はスマートフォンを使用せず、カードを利用してポイントを貯めている傾向があるため、スマートフォンの代わりにカードを提示することでポイントを貯めるという提案は一部の利用者にとって実現可能な選択肢です。
ただし、トラブルが解消されるまでの間、ポイントを貯める際の不便さやポイント利用の制限により、シニア層の利用者は不満を感じる可能性があります。Vポイントの運営会社は、利用者に深いお詫びを表明し、正しく表示されない場合は時間を置いてアクセスするように呼びかけていますが、シニア層への影響を最小限に抑えるためには、より迅速な対応が求められるでしょう。
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