実はコンビニは若者のものからシニアのものに? | シニアド

実はコンビニは若者のものからシニアのものに?
シニアブログ 2021.10.30

実はコンビニは若者のものからシニアのものに?

シニアのトレンドや悩みなどを紹介する、当メディアのシニアブログ。今回はシニアとコンビニをテーマに取り上げます。

ちょこっと利用することが多いコンビニ、なんとなく若者の利用は多いというイメージがありませんか?しかし、近年の高齢化やニーズ変化の影響によって、コンビニ利用者も変化しています。

最近では、荷物の発送や受け取り、公共料金、ATMなどコンビニは生活インフラとしても発展を見せています。

様々な発展を見せているコンビニですが、利用者側はどのような変化をしているのでしょうか?本記事では、コンビニ利用者の変化とコンビニの現状を解説していきます。

シニアビジネスを始められる方、すでに始められている方へ、ヒントになる内容をお届けします。

目次

  1. コンビニへの来客はシニア世代が増加している?
  2. コンビニはスーパーの売上高を超すかもしれない?
  3. シニア世代にとってコンビニは生活必需品となっているかもしれない
  4. 人口の高齢化がコンビニにはチャンスとなっている

1.コンビニへの来客はシニア世代が増加している?

右肩上がりのグラフ

コンビニの利用者は若者が多いというイメージが強いかもしれませんが、近年その傾向は変化しつつあります。それでは早速コンビニ利用者の現状を見ていきましょう。

参照:コンビニは若者からシニアのものへ-来店客は人口以上に高齢化~消費者の今を知る(ニッセイ基礎研究所)

コンビニ利用者の約4割は50歳以上となっている

コンビニへの来店客は近年高齢化しています。セブン-イレブンの来店客の年齢分布を見てみると、若年層の来店は減少し、逆に50歳以上の来店が増加しています。1989年までは29歳までの来店客が全体の6割以上だったのに対し、2017年には全体の2割程度にまで減少しています。

若年層の利用が大幅に減少した一方で、50歳以上の利用が大幅増加しています。1989年は、50歳以上の来店客は全体の1割にも達していませんでした。しかし、2017年には全体の約4割を占めているほどにまでなっています。

約30年間で、コンビニへ来店する客層は大きく変化したのです。1989年時点では、「コンビニ=若者のためのもの」でしたが、現在ではコンビニはシニア世代にも欠かせないものとなっていることがわかります。

コンビニへの来店客が高齢化した背景には、人口の高齢化も影響していると考えられます。1989年から2016年の約30年間で、50歳以上の割合は全体の30%から46%へ増加しました。約1.5倍となっています。その一方で50歳以上のコンビニへの来店客は1989年から2017年で全体の1割にも満たない状態から、約4割と約4倍にもなっています。

このことから、コンビニへの来店客の高齢化は、人口の高齢化を上回っていることが明らかです。

シニア世代のコンビニ需要が高まっている

人口の高齢化以外にも、未婚化や核家族化の進行、高齢単身世帯の増加などもコンビニ需要に影響を与えると考えられています。単身者が多くなれば、コンビニで売られている食品やお惣菜はますますニーズが高まります。

また、店舗サイズが小さく、店舗数が多いコンビニは短時間で買い物を済ませられるため、今後想定される日本の各世帯のニーズとマッチするでしょう。

2.コンビニはスーパーの売上高を超すかもしれない?

スーパーの棚とカート

近年コンビニの売上が好調で、スーパーの売上を超すかもしれないとも言われていました。コロナ禍でもその状況は変わっていないのでしょうか?コンビニの現状に迫っていきます。

参照:コロナ禍で明暗、スーパーの売上は堅調 一方で、コンビニの売上は11カ月連続のマイナス(マネージン)

コロナ禍でスーパーの需要が高まった

2020年にコロナ禍となり、好調だったコンビニの売上は低迷しました。逆にスーパーの売上は堅調です。2020年1月と2021年1月の売上高を比較すると6.9%増と前年を上回っています。

一方で、コンビニの売上高は2020年1月と2021年1月を比較すると、全店ベースが前年同月比3.9%減、来店客数では全店ベースが前年同月比12.5%減となっています。しかし、客単価を見てみると、全店ベースが前年同月比9.8%増の708.5円となりました。

コンビニの来店客数は減少しているものの、客単価は上昇しており、コンビニニーズの変化が伺えます。

在宅勤務や外出自粛などといった生活様式の変化が、消費者の購買行動に大きな影響を与えていることがよくわかります。自宅で過ごす時間が長いため、コンビニよりもスーパーの需要が高まったのでしょう。

・コンビニの売上はコロナ禍でマイナス続き

コロナ禍の影響でコンビニの売上高は、2021年1月まで前年同月比で11ヶ月連続でマイナスが続いています。コンビニの来店客数が減少し、客単価が上昇していることから、目的なくコンビニに行くことが減ったと考えられます。

外出機会が減少したため、何も目的なく、「ちょっとコンビニに行ってみよう」「なんとなく通りすがりにコンビニに入ってみよう」という傾向が薄れたと考えます。明確な目的のない来店が減少した分、コンビニへの来店客は明確な目的を持って来店するようになり、客単価が上がったのでしょう。

3.シニア世代にとってコンビニは生活必需品となっているかもしれない

衣食住

今までは「コンビニ=若者のためのもの」というイメージが強くありましたが、それも徐々に変化してきています。最近ではシニア世代の利用が多くなり、生活インフラ的な役割も果たすようになってきました。

スーパー感覚でコンビニを利用する

コロナ禍でコンビニの売上高はマイナス続きとなっていますが、シニア世代にとってコンビニは欠かせないものとなっています。地方でコンビニへ行くとスーパーのような感覚で買い物をしているシニアを見かけたことはないでしょうか?私は車がないと生活できないような地域に住んでいますが、このようなシニア世代をよく見かけます。

車がないと移動できないような地域に住んでいると、自由にスーパーへ行くことができないシニア世代にとってコンビニは救世主なのです。そのため、ちょっと値段は高くても比較的店舗数が多く、利便性の高いコンビニをスーパーのように利用していると考えられます。

また、シニア世代になると料理をすることが難しい場合もあり、コンビニのお惣菜や小分けの冷凍食品は食卓で大活躍するのです。

シニア世代はコンビニで数点購入するのではなく、カゴいっぱいに買い物をする場合もよくあります。そのため、シニア世代の客単価はかなり高くなることが想定されます。

それぞれの地域にマッチしたコンビニの登場

最近ではそれぞれの地域特性にマッチしたコンビニが多く登場しています。例えば、地方ではイートンコーナーを充実させ、カフェ感覚で利用できるようにしたり、都心部では栄養価が高く簡単に飲めるスムージーを販売したりと地域に合わせた変化を遂げています。

地方ではファミリーやシニア中心に向けて、都心部では忙しいビジネスマンに向けて、全てのコンビニを同じにするのではなく、少し差別化した設備や商品ラインナップが多くなっています。

この小さな差別化はますます拡大し、それぞれの地域特性にマッチしたコンビニが増えてくると考えます。

4.人口の高齢化がコンビニにはチャンスとなっている

コンビニは日々進化を遂げ、人々の生活にマッチしたものとなっています。今までは「コンビニ=若者のためのもの」でしたが、現在では来店客の約4割が50歳以上となっています。

世の中の需要は日々変化し、それに合わせてビジネスも変化していく必要があります。その需要の変化にスピーディーに対応しているのがコンビニと考えられるのではないでしょうか。

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