シニア世代が考える「電車内リュックマナー」問題

シニアブログ投稿日：2025.03.24

リュックの持ち方に悩む人が続出

電車内でのリュックの持ち方がSNSを中心に話題となっています。日本民営鉄道協会が発表した「2024年度駅と電車内の迷惑行為ランキング」では、「荷物の持ち方・置き方（鞄・傘等）」が7位にランクインしました。その中でも特に「鞄等を背中に背負う」が迷惑行為の1位に挙げられています。

しかし、マナーとして推奨されていた「リュックを前に抱える」ことも、不快に感じる人が増えているという意見がSNSで多く見られます。

では、シニア世代はこの問題をどう見ているのでしょうか。彼らの意見や考え方を深掘りしてみます。

シニア世代の意見を見ると、リュックの持ち方に関する考えは多様です。一部のシニアは「昔はそもそもリュックを持つ人が少なかった」とし、リュックが増えたこと自体を時代の変化と捉えています。しかし、現在の電車内でのリュックマナーについては厳しい意見が目立ちます。

「背中に背負うと後ろの人が押されるし、前に抱えると座っている人にぶつかる。結局、どの持ち方も邪魔になりがち」という声があり、どの方法にも問題があると感じているシニアは少なくありません。

また、若い世代が「手で持つのは重い」と訴えることについて、「重い荷物ならそもそも電車を利用する前に工夫すべき」「キャリーバッグのような選択肢もある」と、荷物の持ち方を考慮する必要性を指摘する声もあります。

鉄道会社のマナー啓発ポスターでは「リュックは手に持つ」と推奨されていますが、これに対してもシニアからは疑問の声が出ています。

「リュックを手で持てと言われても、長時間の移動では大変。高齢者も増えているし、体力的に厳しい人もいるのでは？」という意見があり、体力に不安のある人には厳しいルールではないかと考えるシニアも多いです。

また、「そもそも混雑時に大きな荷物を持ち込むのが問題」「混雑が予想されるなら荷物を小さくする工夫を」と、マナー以前の問題として、持ち物の量を調整することが重要だとする声もあります。

この問題に対して、シニア世代が提案する解決策には以下のようなものがあります。

車内での荷物マナーを再周知
昔からある「網棚を活用する」という方法を改めて推奨する声があります。網棚にリュックを置くことで混雑を緩和できるという考えです。
リュック利用者への意識改革
「リュックをどう持つか」ではなく、「リュックを持つ前に周囲の迷惑を考えることが大事」という意見も多いです。混雑時間帯に不要な大荷物を持ち歩かないことや、そもそも電車利用を避ける工夫も必要だとする声があります。
鉄道会社の設備改善
「そもそも車内の作りがリュックに適していない」と考えるシニアもおり、荷物置きスペースの増設や、大型リュックを持ち込む人向けの案内強化を求める意見もあります。