オタクティブシニアとは!?アニメやコスプレを楽しむ高齢者
最近、なんとアニメやコスプレを楽しむシニア世代が増えているそう。どうやらシニア世代の中には、YouTubeにコスプレ姿をアップする方やゲーマーの方もいらっしゃるようです。
昔は「アニメは子どものもの」という認識が強かったですが、今は大人だからこそ楽しめるアニメや漫画もあります。私の父ももうすぐ定年ですが、少しオタク気質で、コンビニでよく漫画雑誌を買っています。
今までの高齢者の趣味といえば、「読書」「園芸」「旅行」「手芸」「カラオケ」などアナログなものが多いイメージでした。高齢者の価値観も多様化してきていますが、若者から見ると、この変化に戸惑いを感じるのも事実。
一体何が起きているのでしょう?
目次
- 「アクティブシニア」から「オタクティブシニア」へ
- 「オタクティブシニア」の特徴
- 「オタクティブシニア」ならではの課題とは?
- オタクティブシニアが意識したいこと3つ
- さまざまな価値観を認め合って、楽しんでいこう!
「アクティブシニア」から「オタクティブシニア」へ
もともと、シニア層で一定数を占めていたのが、活発で現役志向が強い「アクティブシニア」と言われる層です。「アクティブシニア」は団塊の世代がメインです。
団塊の世代は戦後の教育を受け、高度成長期を経験しています。生涯現役志向が強く、経験も豊富です。その団塊の世代が高齢者になり「アクティブシニア」像を牽引してきました。消費活動にも積極的なため、アクティブシニア層を狙った商品開発をする企業があるくらいです。
近年、団塊の世代より年下の人達がシニア世代となり、オタク気質でファッション感度が高く、こだわりを持った購買力の高い新たな層が出てきているのです。
それが「オタクティブシニア」。
さて、「オタクティブシニア」とはどんな人たちなのでしょう?
「オタクティブシニア」の特徴
「オタクティブシニア」を定義した株式会社アサツーディ・ケイによると「オタクティブシニア」には下記の特徴があります。
- オタク気質
- 個性重視
- マイペース
- 人見知り
- 流行関心
- 情報感度高い
- ファッションへの感度高い
- 新商品感度高い
活発で生涯現役志向が強いアクティブシニアと比較すると、個々を重視している印象ですね。高齢者自身も「オタク気質」を自認している人が多いのも特徴です。特に男性にこの傾向が強く見られます。
ちなみに、「オタクティブシニア」は特に60代前半に集中しています。60代前半は「しらけ世代」や「ポスト団塊」と呼ばれていた世代。「何を考えているかわからない」「覇気がない」といった特徴から、まとめて三無主義(無気力・無関心・無責任)とも呼ばれていました。核家族化が進み、70年代サブカルチャーに触れてきた世代でもあります。
こういった背景から、個性重視の「オタクティブシニア」が出現したようです。
参考:“アクティブシニア”から”オタクティブシニア”へ ADKのシニア攻略マーケティングサポートツール「新シニア11」が、新たなシニア層を明らかに! (株式会社ADKホールディングスHP)
「オタクティブシニア」ならではの課題とは?
個性重視の高齢者が出てきたことで、多様性がますます重視されていくのではないかと思います。一方で、課題や心配点があるのも事実。私が考える課題をお伝えしたいと思います。
コミュニケーション不足に陥らない?
オタクティブシニアの特徴の1つとして挙げられるのが人見知り。
定年前までは、仕事で人と関わる機会があったと思います。ですが、定年後はどうでしょうか。オタク気質を生かして、趣味などで人とつながることができればよいのですが、なかなか自分から人と会う機会を作れず、コミュニケーションの機会を失うのでは?という心配があります。社会でのコミュニケーションの機会が減ると、孤立してしまいます。いざ何かあったときに頼れる人が家族以外にいなくなってしまうかもしれません。
情報に踊らされる?
流行や情報に敏感なオタクティブシニア。
ただ、「情報リテラシー」に関しては、少し気になるところです。情報リテラシーとは、目的の情報を取得したり、収集した情報を整理、活用したりする能力のこと。
SNSやスマートフォンを活用する高齢者も増えてきています。ですが、個人情報を誤って流してしまったり、間違った情報を広げてしまったり……。まだまだ情報の取り扱いについては認識が弱い気がします。
例えば、コロナウイルスが流行し始めた頃には、根拠のない情報がネット上で流れていましたよね。私の周りではほとんどの方が「根拠がない」とわかっていたので信じていませんでしたが、鵜呑みにしてしまった方もいました。正しい情報ばかりではない世の中で、間違った情報を信じる方も出てきてしまうのでは?と心配です。
健康面は大丈夫?
オタク気質なオタクティブシニアの中には、イベントやライブを楽しむような方もいると思います。私自身も、アイドルのイベントによく行くのですが、60代くらいの方が若い世代に混じって楽しんでいる姿をよく見かけます。ですが、会場が暑かったり、たくさんの人がいたりすると少し心配な様子も。
例えば、真夏の屋外イベント。暑い中で盛り上がっているうちに熱中症でダウンしてしまう方もいそうです。休みながら楽しめればよいのですが、大勢の人が集まるイベントでは長蛇の列に並ばされて、休みたいときに休めないこともあります。体力が低下している高齢者にはつらい場面も多々あるのではないでしょうか。
オタクティブシニアが意識したいこと3つ
今回は、特に気になった課題を3つ挙げました。どうしたら、この困りごとを解決できるのでしょうか。
仲間を作ろう
オタク気質なところを生かして、趣味の友人とつながるようにしてみてはどうでしょうか。知り合いから気の合いそうな人を紹介してもらったり、1人でできないような趣味を始めてみたり、仲間の作り方はさまざまです。
定年後は特に孤立しがち。1人で黙々とするような趣味が好きな方は、成果をSNSに載せて興味を示した人たちの中から仲間を作るのもおすすめです。
情報の取り扱いについて学ぼう
情報の取り扱いについて学んで、情報の見極めをできるようにしていきましょう。
インターネットは誰でも情報を流すことができる分、信頼性はあまり高くありません。一旦は疑うぐらいの気持ちでいてもよいと思います。インターネットの情報が怪しいと感じたら、本や新聞を見てみましょう。
正しい情報かわからなくなってしまったときには、すぐに結論を出そうとせずにひとまず様子を見てみるのも大切です。間違った情報がたくさんの人に流れている場合、公的機関・企業から注意喚起が出ることもあります。
スケジュールには余裕を持って、無理をしない
イベントに出かける場合は、余裕を持った計画を。体調が悪くなったときに無理せず休める場所を、あらかじめ見つけておきましょう。
イベントの運営側も、年齢問わず楽しめるように配慮していく必要がありますね。イベント入場の際、シニア世代が安全に入れるルートや休む場所の設置などをしていく必要があると思います。
さまざまな価値観を認め合って、楽しんでいこう!
近年増えている「オタクティブシニア」。一見、個々でマイペースに楽しんでいそうなオタクティブシニアですが、少し気になることもありました。ですが、これからも世代によってさまざまな価値観が増えてくると予想されます。お互いの価値観を、認め合って楽しんでいけるようにしていきたいですね!
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