シニアのセカンドキャリア:仕事選びのポイントと活躍する仕事は?
定年を迎えたシニアの中には、セカンドキャリアを求めて新たな職場に就職する人も多くいます。
内閣府は、全国60歳以上の男女を対象に「高齢者の経済生活に関する調査」を実施しました。そこでは、現在収入を得ている仕事に就く60歳以上のシニアの約4割が「働ける限りは働きたい」と回答しました。
また、「70歳くらいまでまたはそれ以上」との回答と合計すると、約9割が高齢期でも働く意欲の高いことが明らかになりました。
シニアの就業意識については、以下の記事にて詳しく解説しています。あわせて参考にしてください。
このようなシニアを採用しようと、多くの企業がシニア向けの求人を募集しています。企業はシニアが仕事を選ぶときのポイントを把握することで、シニアへの求人募集広告を出しやすくなるメリットもあります。
本記事では、シニアが仕事を選ぶときのポイントやシニアが活躍する仕事について解説します。セカンドキャリアを考えるシニア、シニア採用を考えている人事担当者の方はぜひ参考にしてください。
目次
1. シニアが仕事を選ぶときのポイント

シニアの就業意識が高い反面、「健康状態を維持できるか」などの不安を抱えるシニアも多いです。
仕事に対する不安を抱えるシニアが多い中、募集企業側はシニアが仕事を選ぶときのポイントを把握して、その悩みを解決できるようにアプローチする必要があります。
ここでは、シニアが仕事を選ぶときのポイントを4つお伝えします。これらのポイントを理解することで、シニアのニーズに合致した仕事を紹介しやすくなるでしょう。
1. 自分の体力の範囲内で働けるか
若者や40代・50代に比べて体力が少ないシニアにとって、自分の体力の範囲内で働けるのかは重要なポイントです。シニアも働けるうちは可能な限り働きたいと思っています。そのため、安定して働きやすい、体力的に負担がかからない仕事を選びやすいです。
体力面で心配するのは仕事内容だけではありません。シニアが応募するときは、通勤時間・通勤手段・勤務日数でも、無理なく働き続けられるかを確認しなければなりません。
シニアが自分の体力に合った仕事を選ぶことで、自身の健康や生活の質を維持することが可能になります。体力と仕事量のバランスを見て、仕事を選ぶことが多いです。
2. 職場環境は良いか
シニアにとって職場環境が良好かどうかは、シニアが快適に働き続けるために欠かせないポイントです。物理的な負担が少なく、休憩時間や社会的サポートが充実している職場は、シニアにとって理想的な環境といえます。
また、職場の雰囲気や人間関係が良いかどうかも重要です。とくに、職場での同僚が自分より年下であることが多い中で、シニアが歓迎される環境であるかどうかは、職場選びにおいて重要な要因となります。
求人を掲載するときは、シニアが理解しやすいように、職場の雰囲気を具体的に伝えましょう。単に「シニア歓迎」「シニア複数採用」と記載するだけでなく、具体的な情報や数字を提示することも必要ですよ。
3. やりがいを感じられるか
そして、シニアが求人を見るときに重要視するのが、やりがいを感じられるかです。
シニアが仕事を通じて達成感や充実感を得ることで、シニアの生活の質が向上するだけでなく、精神的な満足感が得られる効果もあります。
たとえば、趣味や特技を活かせる仕事や社会貢献が感じられる仕事は、やりがいを感じやすくモチベーション向上にもつながりやすいです。
求人情報では、その仕事がシニアにどのようなやりがいを提供するのかを、シニアが共感できる形で具体的に示しましょう。シニアが自分自身がそこで働くイメージができるようになれば、応募者の増加をもたらすこともできます。
2. シニアが活躍する仕事

1. 清掃員
デパートやショッピングモールなどの商業施設やオフィスビル、公共施設では、清掃員を必要とする場所は多く、求人募集は一定なのが特徴です。掃除するための体力は必要ですが、自分のペースで淡々と作業できるのがシニアに人気です。人と接するのが少し苦手と感じるシニアでも働きやすいといえます。また、清潔な環境を保つことに貢献できることから、ボランティア精神のあるシニアにも向いています。
2. 販売員
スーパーやデパート、食品などの幅広い業界で活躍するシニアも多いです。商品を直接お客さんに販売するだけでなく、レジ打ちや品出しなど幅広い業務をする場合もあります。立ち仕事の多い仕事ですが、適度に体を動かしつつお客さんとコミュニケーションを取れるので、楽しく働きたいシニアに向いています。勤務先によって短時間勤務に対応しているところもあり、自分の予定に合わせてシフトを組むことも可能です。
3. 調理補助
調理補助は、企業や教育施設の食堂、給食センターなどで調理をサポートする仕事です。主な仕事は、調理の下ごしらえや簡単な盛り付け、後片付けなどなので、特別な調理技術や経験がなくても始められます。料理が好きな人におすすめの仕事で、食堂内のメンバーと楽しくコミュニケーションを取りながら仕事できます。
4. 介護スタッフ
人手が足りない介護の現場では、シニアの介護スタッフの求人を募集しているところも多いです。一般的な仕事は、食事の準備や洗濯・清掃、話し相手などの生活補助を行います。仕事内容は生活補助の範囲内なので、介護関連の資格がなくても応募できます。体力はある程度必要ですが、デイサービスなどの施設によっては短時間の勤務になることもあり、無理なく働きやすいです。そして自分と近い世代を相手にするので、コミュニケーションが取りやすいのもメリットの一つです。
5. 家政婦(夫)
最近増えている家事代行サービスで多くの50代〜70代のシニアが活躍しているように、家政婦(夫)として現役で働いているミドル・シニアも少なくありません。家政婦(夫)の仕事は、自身の経験やスキルを活かしながら、家庭や個人のニーズに合わせたサポートを提供することで、お客様の生活を豊かにすることができます。さらに、柔軟な労働条件も魅力の一つです。家政婦(夫)の仕事は、通常のオフィス勤務ではなく、家庭や個人の状況に応じて働くことが多いため、時間やスケジュールの調整が比較的容易です。これにより、シニア世代の方々も自分のペースやライフスタイルに合わせて仕事をすることが可能です。
3. まとめ|シニアが働きたくなる求人を募集するには「おしるこ」の活用がおすすめ
定年後もセカンドキャリアを求めて、新たに求人を探すシニアも多いです。
シニア採用に積極的な企業は多く、インターネットで「シニア 求人」と検索すると多くの求人が見つかります。シニアに人気の仕事はいくつかありますが、シニア自身がその仕事に魅力を感じないと、企業が求めるシニアの人材は集まりにくいです。
欲しいシニア人材を集める場合は、シニアが仕事に何を求めているのか、仕事を選ぶ基準を理解することが大切です。そのためには、シニアが働きたいと思うきっかけや、目的を理解することから始めましょう。
シニアの働くことに対する本音を知るためには、会員数7万人以上のシニア専用SNS「おしるこ」の活用がおすすめです。「おしるこ」を通じてシニア層にアピールし、より多くのファンを獲得することが可能です。
シニアを対象にした求人募集や人事採用に携わる人は、「おしるこ」でのSNSマーケティングに関する詳細情報を下記リンクからダウンロードして、ぜひ活用してみてください。