自分らしく、前向きに生きたい!自尊心を下げないユニークな取り組みとは? | シニアド

自分らしく、前向きに生きたい!自尊心を下げないユニークな取り組みとは?
シニアブログ 投稿日: 更新日:

自分らしく、前向きに生きたい!自尊心を下げないユニークな取り組みとは?

年を重ねても自分らしく生きたい、そう考えるシニア世代も多いのではないでしょうか。しかし、認知症や身体機能の衰えにより、日常生活の中でできないことは増えていきます。結果、できないことばかりに目が向いてしまい、自尊心が低くなってしまう方もいらっしゃいます。

そんな高齢者の心の変化に注目し、高齢者が前向きに生きるための取り組みが全国的に増えているようです。今回は、その中でもユニークな取り組みをご紹介していきたいと思います。

目次

  1. 自尊心とは
  2. 前向きに生きるためのユニークな取り組み
  3. 高齢者が「自分のありのまま」を大切にできる支援をしよう

1.自尊心とは

そもそも「自尊心」とは、どのようなものなのでしょうか?

自尊心は、

  • 自分ができること、できないことをありのままの自分として認めている状態・気持ち
  • 自分の長所・短所を知り、他者との関わりを通して自分自身を価値のある存在と実感できる状態・気持ち

のことを指します。

日本人は、年齢を重ねても自尊心が下がりにくいと言われています。それでも、「体の不調が次々続く」「忘れっぽくなった」など、以前と比べてできないことが増え、ショックで落ち込んでしまうこともあるのではないでしょうか。

忘れっぽさを家族に指摘され、傷ついてしまうケースもあります。

認知症の高齢者に対して、介助者がつい怒ってしまったり、頭ごなしに否定してしまったりすることも起こりがちです。それが、高齢者にとっては大きなストレスになってしまう可能性も否定できません。

このように、高齢者の自尊心が傷ついてしまうきっかけは、意外に身近にたくさんあるのです。

配偶者や周囲の友人の死、退職、できないことが日々増えていく……。そんな「喪失感」を抱えやすい高齢者だからこそ、前向きに生きていくために自尊心を大切にしたいところです。

2.前向きに生きるためのユニークな取り組み

全国各地で、高齢者の自尊心に関わる取り組みが増えています。その中でもユニークな取り組みを取り上げてみました。せっかく行動するのなら、高齢者自身も周りの人たちもみんなで楽しめる活動を考えていきたいところ。ぜひ参考にしてみてください。

メイクセラピー

兵庫県明石市のある高齢者施設では、高齢者に前向きな気持ちになってもらおうと、化粧療法(メイクセラピー)を行っているそうです。

メイクは高齢者の「きれいになりたい気持ち」を満たすだけではありません。メイクには外見を整えるだけではなく、心身機能やQOL(クオリティ・オブ・ライフ=生活の質)の維持向上が期待できると言われています。

例えば、メイクの際の細かい動作は、運動機能の維持につながります。また、化粧品を触る、段取りを考える、メイクの1つ1つのプロセスも脳の刺激となります。

化粧療法を行うようになって、笑顔が増えた、気持ちに張り合いが出た、そういった声もあるようです。

全国各地の介護施設や大手化粧品メーカーでも注目されている化粧療法。少しずつ広がりを見せています。

参考文献:化粧療法で心明るく 明石の高齢者施設、地域のお年寄りにも開放(産経新聞)

     資生堂ライフクオリティビューティセミナー(資生堂)

褒める検診

神戸大の学生や教員を中心として行っている、ユニークな高齢者向け検診があります。その名も「よいとこ検診」です。通常の検診では、異常のあった「課題」を挙げますが、この検診の特徴は「良いところ」を挙げる点です。

高齢者に歩行や生活習慣などの簡単なテストを受けてもらい、検査結果をもとに学生スタッフや教員が「良いところ」を褒める流れで実施しています。

年齢を重ねると、検診にかぎらず、褒めてもらえる機会は少なくなっていくもの。しかし、褒めてもらえると前向きに健康を維持しようと思えるのではないでしょうか。

病院が苦手な方の中には、悪いところを指摘されるのが嫌という方もいます。そんな方が健康に目を向けるきっかけにもなりそうです。

参考文献:高齢者の健康増進へ 姫路でユニーク「褒める健診」(神戸新聞NEXT)

高齢者同士でつながる拠点作り

ここまでは高齢者が「受ける」取り組みでしたが、元気な高齢者の方であれば、自ら行動したい方もいるかもしれません。その場合、高齢者による高齢者のためのコミュニティ・拠点作りも1つの手立てです。若者が少ない地方でも行いやすい取り組みです。

普段の生活では「孤独感」がある高齢者も少なくありません。コミュニティに参加することで、集団に「所属している」と安心感を感じられるのではないでしょうか。

「ただ会話をするのはなんだか落ち着かない」「コミュニケーションを取るのに戸惑う」そんな方でも、作業をしながらだと会話が弾むこともあります。面と向かって話すのが苦手な方が多い場合は、レクリエーションやワークショップを企画してみるのもおすすめです。

たくさんの友人を自宅に呼ぶのは少し気が引ける、そんな場合でも拠点があると集まりやすくなります。今まで道端で立ち話をしていた人たちも、ゆっくり交流を深められるはずです。

誰かに作ってもらうのではなく、高齢者たちが自ら手を取りコミュニティを作っていくことは、「自分たちで運営している」やりがいや自信にもなります。

3.高齢者が「自分のありのまま」を大切にできる支援をしよう

今回は、高齢者が自尊心を大切にするための取り組みについてご紹介しました。

高齢者の支援をする際、身体機能の補助をメインについて考えてしまいがちですが、体の健康は心の健康と共にあります。高齢者の心のゆらぎにも着目して、手立てを考えていきたいですね。

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