未来へのステップ:シニアはSDGsで未来を明るくしたいと考えている
目次
はじめに
最近、テレビや新聞で「SDGs」という言葉をよく聞くようになりました。SDGs、つまり「持続可能な開発目標」は、国連が定めた2030年までに達成したい世界共通の目標です。地球を守るため、みんなで力を合わせていく大切な目標です。
多くの人は、SDGsは大きな会社や政府だけの話だと感じているかもしれません。でも、実はシニアにこそSDGsはとても関係があります。
この記事では、なぜシニアがSDGsと関係が深いのか、シニアがSDGsに対する関心があるのか?などを中心に解説します。
この記事を読むことで、シニアとSDGsのつながりを深く理解し、企業がどのようにビジネスを展開していくべきかのヒントも得られます。ぜひ最後までお読みください。
1. なぜシニアとSDGs?
シニアの方々は、長い人生経験を通じて、社会や環境の変化を目の当たりにしてきました。そして、彼らは次世代、つまり子どもや孫たちの未来を守りたいという強い願いを持っています。SDGsは、まさにこのような未来を守るための行動計画です。
シニアがターゲットになっている目標
では、具体的にシニアとSDGsはどのように関連しているのでしょうか。SDGsには17の目標と169のターゲットがありますが、その中には高齢者に直接関連するものもあります。
例えば、「目標2飢餓をゼロに」は、若年女子、妊婦・授乳婦及び高齢者への栄養ニーズへの対処を行うと定められています。(参照:Edu Town ガイド)
「目標11住み続けられるまちづくりを」は、女性、子ども、障害者及び高齢者に公共交通機関の配慮をし安全にどこにでも行けるようにする。2030年までに高齢者等が緑地や公共スペースへの普遍的なアクセスを提供するという内容が定められています。(参照:Edu Town ガイド)
シニアに関連が強い目標
また、SDGsのスローガン「誰も置き去りにしない」は、高齢者を含むすべての人々が社会の一員として尊重され、支援されるべきであることを示しています。
例えば、「目標3すべての人に健康と福祉を」は、足腰が弱ったシニアでも医療機関に通いやすくする取り組みや、健康を保つための情報を認知症の人にも届けやすくする、シニアにも参加しやすい運動の機会の提供などが考えられます。
「目標4質の高い教育をみんなに」もシニアも関係してきます。人生100年時代は定年退職後の時間が長いです。働きがいや、生きがいをシニアが感じてイキイキと生活できるよう、学び直しの機会が必要になってきます。また、人口減少で人手不足になっている企業に、シニアを戦力として雇用されるよう必要な教育の提供なども考えられます。
シニアに学び直しの教育が行き届けば、「目標8働きがいも経済成長も」の項目への効果も期待できます。デジタル化が進む中で、シニアがオンラインサービスを利用しやすい環境を整えることなどで、SDGsの目標達成に貢献できます。
ではシニア自身はSDGsに対して関心はどれくらいあるのでしょうか。
2. シニアは実はSDGsに関心が高い
シニアは「SDGs」に高い認知度と関心を持っていることが調査でわかりました。
株式会社ハルメクホールディングスが行った調査によるとシニア世代はSDGsについて認知度が高く、言葉の「内容まで知っている人」はZ世代よりもシニア世代の方が多いという結果になりました。
調査ではSDGsの「言葉のみ」を知っているという人は全体では87.6%。世代別では20代の89.0%に対し、70代は86.5%で20代の方が認知度は高いという結果となりました。
ところが、「SDGsの内容まで知っている(なんとなく知っているを含む)」と答えた人の割合は、20代は64.0%であるのに対し、60代67.0%、70代72.0%とシニア世代の方が言葉の内容まで理解している人が多いということがわかりました。
「再生可能エネルギー」や「フードロス(食べ物の無駄)」、「脱炭素」といった言葉を、シニアの方々はよく知っています。これは、シニアの方々が地球の未来や環境問題に、とても関心があるからです。
SDGsに取り組みたいかどうか?の問いには、「取り組みたい」と答えた人が全体56.6%に対し、60代62%、70代76.5%とシニアの意識と意欲が高いことがわかります。
実際に取り組んでいる内容は、例えば、「詰め替え商品を使う」「電気や水を節約する」「食べ物を無駄にしない」といったことを、多くのシニアの方が実践しています。特に70代の方々は、「長く使えるものを選ぶ」「壊れたら修理して使う」といった、物を大切にする心が強いです。
では、なぜシニアの方々はSDGsにこんなに関心があるのでしょうか?それは、彼らが次の世代、つまり子どもや孫たちの未来を守りたいと思っているからです。彼らは、自分たちの行動が地球にどんな影響を与えるかをよく理解しており、それを次の世代に伝えたいと考えています。
3. 高齢化社会のSDGsで企業ができること
今回の調査では、シニアはSDGsの中でも特に環境側面への意識が強いことがわかりました。でもSDGsは環境だけではなく、その他にも幅広い目標があります。今企業ができることはなんでしょうか。
教育と啓発
シニアにSDGsの重要性を伝え、彼らの経験を活かした活動を促進します。
例えば、地域の清掃活動やリサイクルプロジェクトにシニアを巻き込むことで、地域社会に貢献できます。
製品とサービスの改善
シニアのニーズに合わせた製品やサービスを開発します。
例えば、環境に優しい素材を使った商品や、使いやすいサービスデザインなどが考えられます。
シニアの雇用促進
シニアを積極的に雇用し、彼らの知識や経験を活かします。
これにより、多世代が協力する職場環境を作り、社会全体の持続可能性に貢献できます。
地域社会との連携
地域のシニアと協力し、地域に根ざしたSDGsの取り組みを進めます。
地域の問題解決にシニアが参加することで、地域全体の持続可能性が高まります。
4. まとめ
ここまで、シニアとSDGsの関係や、企業にできることなどについてお伝えしてきました。
シニア層にSDGsの認知や関心が高いこと、自分でも地球環境のために取り組みを始めているシニアが多いことがわかりました。一方、SDGsには、シニア自身が生きやすい世の中になる目標があることもシニアに認識していただき、共に持続可能な社会を目指すことができれば、マーケティングとして可能性は広がります。
そのために大切なのはやはりシニアを知り、お互いのコミュニケーションをとることではないでしょうか。
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