世代間交流が高齢者の孤立問題を解決するかもしれない | シニアド

世代間交流が高齢者の孤立問題を解決するかもしれない
シニアブログ 2022.01.29

世代間交流が高齢者の孤立問題を解決するかもしれない

近年、孤立問題は高齢者にとって大きな課題となっています。定年を迎え、徐々に体が不自由になることも多く、社会とのつながりの薄れや外出機会が減少する傾向にあります。

孤立問題による影響はかなり大きく、とにかく様々な問題を引き起こします。特に最近では一人暮らしの高齢者も多くなり、孤独死も問題となっています。

本記事では、高齢者が抱える孤立問題の現状と、それを解決しようとする社会の動きをご紹介します。

目次

  1. 高齢者の孤立問題の現状とは?
  2. 地域ではどのような取り組みが行われているの?
  3. 孤立問題は世代間交流がキーとなりそう
  4. 世代間交流が促進されるは孤立問題解決の一助となるだろう

高齢者の孤立問題の現状とは?

近年、高齢者の一人暮らしの増加や孤立死が問題視されており、高齢者の孤立問題は日本全体でもかなり大きな問題となっています。2021年2月に内閣官房に「孤独・孤立」対策室が設置され、孤独・孤立問題はさらに注目を集めています。

参照:令和3年版高齢社会白書(内閣府)

参照:平成22年版高齢社会白書(内閣府)

一人暮らしの高齢者の約半数は孤立死を身近に感じている

内閣府の調査によると、一人暮らしの高齢者(60歳以上)の50.8%が「孤立死を身近な問題と感じている」と回答しています。60歳以上の高齢者全体の結果としては、34.1%という結果ですが、一人暮らしの高齢者にとって孤立死は身近なものとなっています。

しかも、高齢者の一人暮らしは年々増加していて、昭和55年時点では100万世帯未満だったものの、令和2年には700万世帯を超えています。令和22年には約900万世帯になると予測されており、今後さらに一人暮らしの高齢者は増加する見込みです。

高齢者の社会的孤立は様々な問題を引き起こす

孤立死を身近に感じている高齢者がこれだけ多くいるということは、高齢者自身が自分の社会的孤立を自覚しているということになります。

社会的孤立は孤立死以外にも様々な問題を引き起こすとされています。その中でも特に問題視されているのが、「生きがいの低下」です。日々の生活に生きがいを感じなくなってしまい、どんどん孤立状態となってしまうのです。

友人や近所との付き合いが少ない人は特に生きがいを感じていない人が多く、社会との関わり合いが生きがいにも直結することがわかります。定年を迎え、外へ出る目的が失われると自然と高齢者は社会的孤立をしやすくなってしまうようです。

地域ではどのような取り組みが行われているの?

孤立問題が深刻になっていることは明らかですが、地域ではどのような取り組みが行われているのでしょうか?高齢者の孤立を少しでも防げるように様々な取り組みが行われているようです。

誰でも参加できるカフェをオープン

静岡市駿河区の特別養護老人ホーム「小鹿苑」では、誰でも参加できるカフェをオープンさせました。小鹿苑がある地域でも一人暮らしの高齢者や孤立状態の高齢者などが多く、地域とのつながりが課題となっていました。

参照:高齢者を孤立させない!「誰もが参加できる」カフェとは(ソーシャルインクルージョン)

そこで、誰でも利用できるカフェをオープンさせることで世代間交流の促進を行いました。普通のカフェとは異なり、カフェでの過ごし方の自由度が高いことが特徴です。小鹿苑がお菓子などの用意を行いますが、それ以外の部分のカフェでの過ごし方は自由なのです。季節に合わせたイベントの開催や体操など実施し、交流の場を提供しています。

利用料金も無料と誰でも気軽に利用できるというのが特徴です。

世代間交流を促進する高齢者施設

兵庫県神戸市新長田にある「はっぴーの家ろっけん」は、様々な世代が集まる高齢者施設として注目を集めています。「はっぴーの家ろっけん」は、6階建ての介護サービス付き高齢者施設で約30人の高齢者が暮らしています。しかし1階部分には高齢者以外にも若年層を中心に学生や高齢者が集まれるようにコミュニティスペースが設置されています。

参照:孤立を解決 「世代間交流」サービスで社会とつながる(日経xwoman)

「生まれ育ったこの町で、再び人と人がつながれる場所を作りたい」という想いから、様々な世代が集まる高齢者施設は生まれました。この施設は、口コミやメディア出演で度々話題となり、コロナ前は週に200人ほどが集まる大規模な交流場所にまで発展しました。

様々な人が集まることで自然と会話は生まれ、より人間らしい健康な生活を送れる高齢者が増えたのではないでしょうか。

孤立問題は世代間交流がキーとなりそう

高齢者の一人暮らしを減少させることは、様々な問題が関わり合い、解決の難易度が高くなっています。その一方で、社会的な孤立は地域や周りの人が少しだけ手を差し伸べることで解決できる場合もあります。

そこで、世代間交流は大きなキーポイントとなりそうです。世代間交流を促進するためには工夫された場所づくりが必要となるでしょう。

高齢者にとって利用しやすい空間づくり

まず高齢者が利用しやすい・利用したくなる空間づくりをする必要があります。少し体が不自由な人でも利用しやすいようにバリアフリー設計にする他、入りやすい雰囲気なども大切になってきます。特に高齢者は新しいことに対するハードルが高くなる傾向にあるため、初めてでも入りやすい雰囲気が重要となってくるでしょう。

様々な世代が利用したくなる明確なメリットの提示

世代間交流を促進するためには、高齢者のためだけの場所になってしまっては意味がありません。高齢者同士が集まり、会話が行われることも良いことですが、これだけでは勿体ないのです。

比較的忙しい傾向にある現役世代や学生にも利用してもらうためには、それぞれの世代にとってその場所を利用するメリットが必要となってきます。その場所を利用して、高齢者と交流することで、どのような良いことがあるのかを提示できるように心がけておくとよいでしょう。様々な世代にメリットがあれば、その場所は自然とみんなが行きたくなる・利用したくなる場所となるのではないでしょうか。

世代間交流が促進されるは孤立問題解決の一助となるだろう

高齢者の孤立問題は、かなり深刻化しています。この問題は簡単に解決することは難しいものの、様々な工夫をすることでさらなる深刻化をストップさせることができるかもしれません。

その解決策として、世代間交流に注目が集まっています。様々な世代の交流を促進するためには、高齢者だけではなく、学生や現役世代も楽しく交流できるような工夫がされた空間づくりが重要になってきそうです。

弊社、カイト株式会社では高齢者の孤立防止をサポートするため、高齢者へ人とのつながりを提供するSNSアプリ「おしるこ」を運営しています。弊社の掲げる目標にご興味を持たれた方は、以下のボタンリンクより弊社のビジョンをご覧いただければと思います。

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