シニアの購買行動はSNSがきっかけのことはあるのか?
新型コロナウイルスは私たちの生活様式に大きな変化をもたらしました。それはシニア世代も例外ではありません。シニア世代のスマホ所有率は年々上昇傾向にあったものの、最近ではSNS利用も増えつつあります。
そこで本記事では、シニア世代のSNS事情と購買行動に注目し、SNSがどれほどシニア世代の購買行動に影響を与えているのかを深掘っていきます。
最近では若年層がSNSからの情報でモノやサービスを購入することは、当たり前になってきていますが、シニア世代ではどうなっているのでしょうか?
目次
3.SNSをうまく活用することでシニア世代の購買促進ができる可能性がある
1.シニアのSNS利用状況
まずはシニアのSNSの利用状況です。シニアがSNSを利用しているイメージはあまりないかもしれませんが、実は近年利用率が上昇しています。
参照:エルダー・シニア層のインターネット利用動向を分析。「VOD」「SNS」のアプリ利用率が伸長、「YouTube」は利用時間が1年半で1.5倍。エルダー・シニア層のデジタルシフトが加速。(PRTIMES)
参照:シニアのSNS利用実態・認知購買行動調査(株式会社アスマーク)
SNS利用をするシニア世代は増加している
2019年7月~2020年12月の1年半でエルダー・シニア層(50歳以上をエルダー層、65歳以上をシニア層と定義)のSNS利用率は上昇しています。2020年12月時点の利用率は、54%となっています。
出典:エルダー・シニア層のインターネット利用動向分析(マクロミル)
SNSの中ではInstagramの利用率が4.2ポイント増と、上昇率が1番高いSNSになりました。その後LINE、Twitterと続いています。SNSとあわせてVODの利用率も上昇傾向にあり、連絡ツール以外としてもスマホが活用されていることがわかります。
情報収集はYouTubeで行う傾向
スマホの利用時間に注目してみると、YouTubeが2019年7月~2020年12月の1年半で1.5倍にまで増加しています。2019年7月時点では179分/月の利用時間でしたが、2020年12月では280分/月と大幅増加となりました。
出典:エルダー・シニア層のインターネット利用動向分析(マクロミル)
この結果から、シニアにとってもスマホで動画を視聴することは、当たり前になっていることがわかります。
また、シニア世代は若年層に比べて、気になる・好きな情報の収集にYouTubeで行なっていることがわかりました(株式会社アスマーク調べ)。YouTubeは暇つぶしや息抜きとしても利用されていることは確かですが、情報収集を行うツールの1つになっていることも明らかです。
2.シニアもSNSがきっかけで商品を購入することがある?
シニア世代のSNS利用が増加していることはわかりましたが、若年層のようにSNSがきっかけで何か商品やサービスを購入することはあるのでしょうか?
口コミよりも公式アカウントの発信に興味を持つ
SNSで投稿されている商品やサービスの情報についてシニア世代に調査したところ、口コミや有名人の発信よりも、公式アカウントの情報に興味を持つことがわかりました。若年層は公式アカウントよりも口コミを重要視する傾向がありますが、シニア世代ではその逆という結果となりました。
公式アカウントの情報以外には、男性は「著名人・芸能人の投稿」「Youtuberの投稿」、女性は「家族・友人・知人の口コミ投稿」に興味を示しているという結果です。(株式会社アスマーク調べ)
シニアに買ってもらうには納得感と具体性が必要
シニア世代は、基本的に現役世代だった時よりも収入は減り、消費に対して慎重な傾向があります。そのため、軽い気持ちでモノやサービスを購入しなくなっているのです。また、長年の経験から目は肥え、納得感が得られないと購買アクションは起こしてくれないというのも事実です。
参照:シニアの多様な「買い物」観~決め手は「具体性」と「納得感」~(電通報)
購買するための納得感をシニアに与えるためには、商品に魅力や機能を伝えるだけではなく、その商品やサービスを使うと「自分の生活がどう良くなるのか」という具体性を伝えることが大切です。シニア世代と一概に言っても、趣味嗜好や生活スタイルは異なるため、顧客像の具体化も必要となってきます。描く顧客像に受け入れてもらうためには、どのようなメッセージが良いのか、どのように伝えるべきなのかを考える必要があります。
3.SNSをうまく活用することでシニア世代の購買促進ができる可能性がある
他の世代と比較するとSNS経由での購買は少ないかもしれませんが、高齢化が進む日本において、シニア世代にマッチした発信を行うことでチャンスとなることがわかりました。それでは、シニア世代にはどのような発信をしていくべきなのでしょうか?
動画を活用した発信を行う
シニア世代は情報収集をYouTubeで行う傾向があるということが明らかになりました。YouTubeを好むということは、動画での情報収集を好むということです。
SNSはどちらかというとテキストや画像での発信が多くなっていますが、動画での発信も可能です。積極的にシニア世代を狙っていくのであれば、SNS上での動画発信に力を入れることで大きな市場拡大のチャンスとなる可能性があります。
最近は全世代でテキストや画像よりも動画を好む傾向にあるため、SNSでの動画発信はシニア世代だけではなく、他のユーザー層にもアプローチするチャンスとなるでしょう。
公式アカウントの発信をシニア世代を意識したものにする
シニア世代はSNS上の情報は、口コミや有名人の発信よりも公式アカウントの発信に興味を持っていることがわかりました。そのため、公式アカウントの発信はただ万人受けするものを狙うのではなく、少しシニア世代を意識した発信にしてみると良いかもしれません。
まだSNS上での発信はシニア世代に向けたものは少ないように感じるため、適切な発信を行えば、かなり注目される可能性もあります。
4.シニアもSNSきっかけで購買行動にいたることはある
どうしてもSNSは若年層のものであるというイメージがあり、シニア世代がSNSきっかけで購買行動にいたることは想像し難いことかもしれません。しかし、シニアのSNS利用率の上昇を見れば、少なからずシニア世代もSNSに影響を受けて行動を起こしていることはわかります。またそこから可能性も感じられます。
また情報収集をスマホで行うことが当たり前になりつつあるので、シニアにマッチしたSNSの発信を各社が行えば、リアルでの購買行動に影響を与えられることは明らかなのではないでしょうか。
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