今、シニアYouTuberが増えている
最近SNS上で、シニアが活躍する姿を見たことはありませんか?若者のものと思われがちなSNSですが、実はシニアの活躍も見られるようになってきました。シニアはSNSを利用していないと考えるのは、もう時代遅れと言っても過言ではないかもしれません。
本記事ではシニア世代のYouTube事情やシニアYouTuberが増えている理由、さらにはシニアがYouTubeをやるメリットなどについて解説します。シニアYouTuberと聞いてもなかなかイメージできないかもしれませんが、今後益々増加して可能性もあります。
目次
- シニア世代のYouTube事情とは?
- シニアYouTuberが増える理由とは?
- シニアYouTuberの影響とは?
- シニアはSNSにおいて1つのコンテンツとなっている
- デジタル化によってシニアは活躍の場を広げている
シニア世代のYouTube事情とは?
シニア世代のYouTube事情はどうなっているのでしょうか?若年層にとっての娯楽は、テレビ以上にYouTubeが存在感を増しています。シニアでも同様の傾向はあるのでしょうか?早速シニア世代のYouTube視聴状況や視聴方法を見ていきます。
参照:1日の平均的な視聴が最も多い年代 テレビは60代が94.7%、YouTubeは10代が98.0%、動画配信サービスは20代が69.2%(MMD研究所)
参照:CCI、国内動画配信サービス・プレイブックを発行~動画配信サービスの最新視聴動向および新型コロナ禍における視聴状況の変化~(株式会社サイバー・コミュニケーションズ)
60代の7割以上がYouTube視聴をしている
シニア世代はどれほどYouTubeを視聴しているのでしょうか?60代のYouTube視聴を見てみると7割以上のが視聴しているということが明らかになりました。そのうち、1日の視聴時間が1時間未満と回答した人が半数以上という結果になりました。
テレビの視聴は、約95%なのに対して、YouTubeは約74%という結果になっています。やはりシニア世代はテレビを好むことがわかる一方で、YouTubeの浸透率もかなり高いことがわかります。
パソコン経由での視聴が多い
60代のYouTube視聴の特徴として、パソコン経由での視聴が多い点が挙げられます。この特徴から見やすさを重視する傾向にあることがわかります。また、YouTubeの視聴時間は比較的短く30〜1時間程度、特定のコンテンツを視聴します。
あまり新しいものをどんどん観るというよりは、決まったものをコンスタントに視聴するようです。
シニアYouTuberが増える理由とは?
シニアもYouTubeを視聴する傾向にあるようですが、なぜシニアYouTuberは増えるのでしょうか?観るのとやるのはかなり異なります。そのため、何かYouTuberになるきっかけがあったはずです。
参照:「シニアYouTuber」が増加!見ているだけで癒される “ほっこり系” 動画のチカラ(週刊女性PRIME)
参照:増えるシニアユーチューバー 再生125万回のヒットも(朝日新聞)
家族からの声かけがきっかけでスタート
シニアがYouTubeを始めるきっかけの多くは、家族からの誘いの場合が多いです。高齢になるとどうしても自宅に引きこもりがちになってしまい、ボーッとする時間が増加してしまいます。その様子を心配した家族が「祖父母や親に元気でいてほしい!」という想いがきっかけになっています。
家族からの誘いで始める場合、動画の企画や撮影は家族が協力し、行なっている場合が多いようです。一緒にYouTubeのコンテンツを作成することで、自然と家族間のコミニュケーションも活発になりそうです。
子や孫に残したいという想いからスタート
家族の誘い以外にも「子や孫に残したい!」という想いからシニアが自らYouTubeを始める場合もあります。このような場合、自分の寿命について考えさせられることが、きっかけとなるようです。
自分にはタイムリミットがあると実感するからこそ、今自分にできることをやって、子や孫に何か少しでも残したいと思うのでしょう。
シニアYouTuberの影響とは?
シニアYouTuberは世の中にどのような影響を与えているのでしょうか?シニアだからこその影響力もあるようです。また、自分がYouTuberになることで自身への好影響もあります。
同世代へ勇気を与える
シニアYouTuberと言ってもコンテンツは様々あります。ひ孫との企画を撮影するシニアや日々の様子をVlog形式で撮影するシニアなど、シニアYouTuberと一口に言っても、方向性はいろいろです。
しかし、共通して言えることは、シニアYouTuberは同世代へ勇気を与えることができます。視聴者は自分と同世代が画面の向こう側で活躍していることにより、自分も頑張ろうと思えるのです。テレビとは異なり、誰でも配信できるYouTubeだからこそ、その影響は大きいのかもしれません。
自分の生きがいにすることができる
もう1つの影響は自分の生きがいにすることができる点です。日々YouTubeを撮影したり、編集したりすることで、生きる楽しみとなり、生きがいになります。
さらにYouTubeで配信をすると誰かが視聴してくれるため、自分の存在意義にもつながります。YouTubeの撮影・編集などは外出することなく、自分1人でも行うことができるため、外出が難しくなったシニアにとってぴったりの趣味なのです。最低限必要なものはスマホのみで、やる気さえあれば簡単にYouTubeを開始できることも特徴的です。
最初のきっかけづくりさえできれば、誰でも取り組むことができる趣味の1つでしょう。
シニアはSNSにおいて1つのコンテンツとなっている
シニアが作るコンテンツはペット系コンテンツ同様、癒し系として人気を集めています。また、まだまだ参入しているシニアは少ないため、貴重な存在となっているのです。
最近ではYouTube以外でもシニアの活躍を目にするようになりました。例えば、TikTokで孫と一緒にダンスをしている動画です。シニアは孫と一緒に何かを作ることで楽しめ、また軽いダンスによって程よい運動になっていると考えられます。
シニア系のコンテンツはこれからますます広がりを見せていくことが想定されます。1つのコンテンツが視聴する世代によって、癒し系にも勇気付ける動画にもなるため、幅広い世代のファンがつきそうです。
デジタル化によってシニアは活躍の場を広げている
デジタル化によってシニアは活躍の場を広げています。以前はシニア世代がSNSで活躍することは想像できなかったことかもしれませんが、最近では当たり前になりつつあります。
しかし、まだまだシニアが発信を行なっているケースは少なく、今後の拡大が期待できます。シニア世代によるSNSの発信をうまく活用をすれば、幅広い世代にアプローチできるマーケティングの1つとしても考えられるかもしれません。今後の拡大に期待が集まります。