高齢者の一歩手前の中年層にあたる50代。現役で働きながらもセカンドキャリアを見据える人も多く、そんな50代に向けたマーケティング活動をされている企業も多いのではないでしょうか。
この記事では、50代に向けたインターネットやSNSなどのWebアプローチが有効かどうか?を紐解くために、信頼できるデータをもとに、50代のインターネット利用動向やSNS利用率を紹介します。50代に対するアプローチ方法のヒントが見つかるはずなので、ぜひ参考にしてください。
目次
1.50代のスマホ利用率は?インターネットの利用目的とは?
今やスマホは生活の必需品となり、若い世代だけでなく中年・高齢者もスマホを持つ時代になりました。以下の「50代のスマホ利用率」の調査データからもわかる通り、50代におけるスマホの利用率は88%と非常に高いです。
機器 | 利用率 |
---|---|
スマートフォン | 88.1% |
タブレット | 37.8% |
フィーチャーフォン | 24.5% |
※参照:令和元年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書「第4章4-3 モバイル機器(スマートフォン、フィーチャーフォン)、タブレット等の利用率」
ほとんどの50代はスマホを当たり前に持っていると分かります。中にはタブレットも併用して使っている人もいるでしょう。50代は、パソコン以外で気軽にインターネットに接続する環境を持っていると言えます。
では、インターネットはどのように利用しているのでしょうか?
以下が、50代と全年代を比較した「インターネット利用項目と利用時間(休日)」です。
利用項目 | 全年代 | 50代 |
---|---|---|
メールを読む・書く | 22.4分 | 21.6分 |
ブログかウェブサイトを見る・書く | 22.9分 | 27.7分 |
ソーシャルメディアを見る・書く | 36.2分 | 24.0分 |
動画投稿・共有サービスを見る | 37.2分 | 17.2分 |
※参照:令和元年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書「第2章2-1 インターネットの利用項目別の利用時間と行為者率」
ブログやウェブサイトの閲覧・投稿の時間が最も長く、動画投稿・共有サービスの視聴時間は全年代よりも短くなっています。
全年代と比較しても利用時間全体に大きな差はなく、50代のインターネット利用時間は決して短くないことがわかります。
またソーシャルメディア、いわゆるSNSについても、全年代の平均よりは短いものの、50代の利用時間で見た時には2番目に長く、SNSも身近な存在になっていることが伺えます。
2.50代が利用しているSNSとは?
ここまでで、他の年代と比較してもスマホやインターネットの利用率は高く、50代でも当たり前にWebを活用していることがわかりました。
ここからは、50代のSNS利用について見ていきましょう。
50代が利用しているアプリで最も多いのはLINEです。全年代を通してライフラインとして普及しており、50代でも利用率は非常に高くなっています。
LINEを含むSNS利用率は以下のとおりです。
SNS名 | 全年代 | 50代 |
---|---|---|
LINE | 86.9% | 86.3% |
38.7% | 28.1% | |
37.8% | 30.9% | |
32.7% | 33.5% | |
YouTube | 76.4% | 75.2% |
※参照:令和元年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書「第5章5-1 主なソーシャルメディア系サービス/アプリ等の利用率①」
LINEの次に多いのは、YouTubeの利用です。前章のインターネットの利用目的では、動画投稿サービスの閲覧時間が他の世代に比べて短かったものの、利用率としては高いことがわかります。
またLINEとYouTube以外の、近況や呟きをシェアするようなSNSにおいては、世代ごとに特徴的な結果が出ています。若い世代ほどTwitterやInstagramの利用率が高く、10代ではTwitterが69.0%、Instagramが63.4%なのに比べ、50代のTwitterやInstagramの利用率は約30%であり若い世代の半分程度です。Facebookの利用率が最も高く、全世代の平均よりも高い結果となりました。
これらのことから、50代に対してSNS広告のアプローチが有効であるとわかります。特に、LINEやFacebookが効果的と言えそうです。
3.50代の利用メディアは、テレビよりもインターネット?
インターネット・SNSの利用率が高いことはおわかりいただけたかと思いますが、他のメディアと比較するとどうなのでしょうか?
代表的なマスメディアであるテレビなどと比較して、それぞれどのような目的で使われているのかを紐解いていきます。
以下は、「いち早く世の中のできごとや動きを知る」ために一番利用するメディアの結果です。
全世代共通して、「テレビ」と「インターネット」が主な情報源になっていることがわかります。
その比率については、若い世代ほどインターネットが多く、年代が上がるにつれてテレビの割合が高くなっています。50代はインターネットが42.8%と、わずかにテレビの方が多いのが実情です。また60代を見てみると、インターネットは16.6%と急激に下がっており、テレビのニュースに対する信頼感には世代の特徴が見られます。
また、以下は「趣味・娯楽に関する情報を得る」ためのメディア内訳です。
60代を除く世代においては、趣味・娯楽の目的で利用するメディアはインターネットが最も高く、テレビとは大きな差があります。
50代においても、インターネットが61.9%、テレビが23.7%、雑誌が9.4%と、過半数がインターネットを趣味・娯楽目的で利用していることがわかります。
一方で、「世の中のできごとや動きについて信頼できる情報を得る」ためのメディアは、全世代共通してテレビの割合が最も高い結果が出ています。
データの信頼性の観点においては、インターネットよりもテレビを重視する人が多いようです。
このようにメディアによって利用目的は変わるものの、50代のインターネット利用の高さは伺えたのではないでしょうか。
4.デジタル化が進む50代にとって、Webアプローチは有効
今回は50代のインターネット利用動向やSNS利用率を説明しました。
50代にとってスマホやインターネットは非常に身近な存在であり、SNS利用も活発であることが理解できたかと思います。また、インターネットやSNSの利用率は、今後も急速に伸びていくことが予想されます。
50代に向けたWebアプローチも有効であるため、ぜひ検討してみてください。
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