デジタルシニアとは?特徴やおすすめのアプローチ手法を解説
近年耳にするようになった「デジタルシニア」という言葉。その定義や意味をご存知でしょうか?
シニア向けの商品やサービスを取り扱っている方の中には、新しく登場した概念であるデジタルシニアに向けたマーケティング活動に関して試行錯誤しているという方もいるかもしれません。
この記事では、デジタルシニアの特徴やおすすめの施策、アプローチ手法をわかりやすくまとめました。
デジタルシニアへの理解を深めたいという方や、効率的なマーケティング方法を模索している方はぜひ参考にしてください。
目次
- デジタルシニアとは
- デジタルシニアの定義
- 「デジタルシニア」という言葉が生まれた背景
- シニアのデジタル化の現状
- デジタルシニアの特徴
- デジタルシニアへのアプローチはWeb広告がおすすめ
- デジタルシニアの特徴を理解して効率よくアプローチしよう
1. デジタルシニアとは
まず、デジタルシニアという言葉の定義や生まれた背景を確認しておきましょう。
デジタルシニアの定義
デジタルシニアとは、スマートフォン ・PCなどのデジタル機器やIT機器を通じて、インターネットを活用できているシニアのことです。
なお、厚生労働省や国連の世界保健機関(WHO)では、65歳以上を高齢者と定義しています
「デジタルシニア」という言葉が生まれた背景
デジタルシニアという言葉が生まれた背景には、やはりインターネットやスマートフォンの普及があると言えるでしょう。
総務省が実施した「通信利用動向調査」によると、2019年の60~69歳のインターネット利用率は90.5%。実に9割を超える人がインターネットを利用しているのです。
参考:総務省|令和2年版 情報通信白書|インターネットの利用状況
有料老人ホーム「エデンの園」が実施した調査によると、これまでにスマートフォンを利用したことのあるシニアは60.4%、ネット通販を利用したことがあるシニアは53.9%となっており、どちらも過半数を超えています。また、「LINE」「Youtube」「Facebook」「Twitter」「Instagram」「ブログ」「TikTok」を「SNS利用」としてまとめると、「経験あり」 は366名(65.9%)となり、60歳以上にもSNS利用が広まっているという結果となりました。
参考:デジタル庁創設に向けて『シニアのデジタル利用』実態調査 毎日インターネットを利用7割以上、65.9%がSNS利用している、ネット通販利用 過半数越え
このほか、コロナ禍における外出自粛なども、デジタルシニア増加の背景にあります。リモートワークの普及やネットショッピングの活用など、家を出られない状況がインターネットの普及を後押ししていると考えられます。
さらにはワクチン接種のネット予約や「COCOA」(接触確認アプリ)のインストールなど、自然にデジタル機器に触れる機会も増加していることでしょう。
シニアのデジタル化の現状
上記項目で触れたとおり、シニアのデジタル化の現状として以下のようなデータが参照できます。
- 60~69歳のインターネット利用率は90.5%(2019年の調査)
- スマートフォンを利用したことのあるシニアは60.4%(2020年の調査)
- ネット通販を利用したことがあるシニアは53.9%(2020年の調査)
このほか、NRI社会情報システムの調べによると、60代以上の男性における社会のデジタル化への期待は、「非常に期待している」「多少期待している」を合わせると平均65%を超えています。
インターネットに触れている人・触れていない人にかかわらず、インターネットやデジタル技術に期待しているシニアは多いということが言えるでしょう。今後もシニアは、強い興味や関心を持ってITに関わっていくことが考えられます。
2. デジタルシニアの特徴
デジタルシニアの特徴としては、主に以下のような点が考えられます。
- インターネットを通じて他者とコミュニケーションを取ることへの抵抗が比較的小さい
- 新しいもの、自分の生活が便利になるものへの興味関心度が高い
まず、上述の通りSNSの利用率が高いことから、インターネットを通じて他者とコミュニケーションを取ることへの抵抗が比較的小さいと考えられます。
家族や知り合いはもちろん、SNS上で知り合った他者とコミュニケーションをとることもあり、スマホをコミュニケーションツールとして活用しているデジタルシニアが多いと考えられます。SNS上で得た口コミ情報などを参考に、購買活動を行うシニアも増加していると推測できます。
また、インターネットという新しい技術を使いこなしていることから、新しく登場したものや自分の生活が便利になるものへの興味関心の高さが伺えます。シニア世代は保守的・消極的というイメージをもたれることも多いですが、デジタルシニアはその真逆であり、世間のトレンドである新しいことを積極的に学び、自身の生活に取り入れるアクティブさが特徴です。
3. デジタルシニアへのアプローチはWeb広告がおすすめ
最後に、デジタルシニアに向けた効果的なアプローチ施策を紹介します。
やはりおすすめは、デジタルシニアがよく使っているWeb広告(インターネット広告)です。Web広告の代表例として、検索連動広告とSNS広告について紹介します。
検索連動広告(リスティング広告)
デジタルシニアは、GoogleやYahooなどの検索エンジンもよく使っています。自分が抱えている課題の解決方法なども検索エンジンを使って調べることが想定されるため、検索連動広告は有効であると言えます。
すでに悩みが顕在化している層に、効率的にアプローチする手段としておすすめです。
SNS広告
デジタルシニアが使いこなしているSNSへの広告掲載も有効です。SNS広告は、バナーや動画などを活用することで、視覚的にわかりやすく訴求できます。
検索連動広告とは異なり、商品ニーズや課題が顕在化していない潜在層に向けて、広くアプローチできることも特徴です。
近年では「おしるこ」など、シニア向けのSNSも複数登場しているため、アプローチ方法のひとつとして検討してみてはいかがでしょうか。
SNS広告に関しては、以下の記事で詳しく解説しています。3大SNSの特徴や広告の種類、シニア向けSNSの紹介もしているため、ぜひ参考にしてください。
4. デジタルシニアの特徴を理解して効率よくアプローチしよう
ここまで、デジタルシニアの定義や現状、特徴などについてお伝えしてきました。
紹介した調査結果からわかるように、インターネットやスマートフォンはもはや若者だけのものではありません。デジタル技術に通じ、使いこなした上で豊かな生活を送っているシニアも多く存在します。
シニアを対象にしたマーケティング活動を実施している方は、ぜひマス広告だけでなく、インターネット上での広告配信も検討してみてください。
なお、シニアコミュニティアプリ「おしるこ」では、「商品/サービス体験」「オンラインサービス」「記事作成タイアップ」など、広告主様に合わせたさまざまな広告サービスを展開しています。
サービス事例や「おしるこ」での広告展開については以下のページで詳しく紹介しているので、気になった方はぜひご覧ください。