シニア世代が老後の趣味に求める価値観とは
定年退職を迎えたシニア世代は、自由な時間を得ることになります。これまで働いていた8時間を何に使うかは、シニア世代の楽しみであり、悩みの1つかもしれません。
退職後の自由な時間を、シニア世代はどのような時間にしたいと考えているのでしょうか。
この記事では、老後の趣味ランキングからシニア世代の価値観を捉え、シニア向けにサービスを訴求していくための方法を提案します。
目次
1.老後の趣味ランキングから見る特徴
平成28年度と少し前の統計ですが、総務省統計局が公開している統計データを見てみましょう。

最も割合が高いのが「園芸・庭いじり・ガーデニング」、続いて「趣味としての読書」「映画館以外での映画鑑賞」「美術鑑賞」「映画館での映画鑑賞」という結果になっています。
次に、内閣府が公開している「高齢者の健康に関する意識調査」から、「現在と今後の趣味」について見てみましょう。

この調査でも、現在の趣味・今後の趣味どちらも回答の割合が最も高いのが「園芸・庭いじり」です。現在の趣味を軸に調査結果を見ていくと、続いて割合が高いのが「テレビをみる」「旅行・ドライブ」「散歩」「手芸、茶道、華道、踊り」となっています。
また、同じ項目で現在の趣味と今後の趣味の回答割合を比較すると、「絵画等の創作」「老人大学等の学習活動」「ワープロ」「パソコン」の回答率が上がっていることがわかります。
総務省統計局の調査結果と併せて考察すると、園芸はシニア世代にとって人気のある趣味だということができるでしょう。また、老後に新しい知識を身に着けようとしているシニア世代も一定数いるようです。
では、シニア世代は趣味に対してどのような価値観を持っていると考えられるでしょうか。
2.シニア世代が老後の趣味に求めているもの
前章で提示した調査結果から、シニア世代が老後の趣味にどのような価値観を持っているのか、探ってみましょう。
まず、どちらの調査結果も、最も割合の高い趣味が「園芸」という結果になりました。
自分がこれまで暮らしてきた場所で野菜や花などを育てることは、シニア世代にとって暮らしを豊かにする1つの方法です。仕事をしている間は日々の生活に追われ、庭の管理をしたくてもできなかったというシニア世代は多いのでしょう。老後の生活で、時間をかけて自分の暮らす場所を豊かにしていくことは、シニア世代の楽しみとなっているようです。
また、注目したいのは、内閣府の調査「高齢者の健康に関する意識調査」で示された、「現在の趣味」から「今後の趣味」で回答割合が高くなっている項目です。
割合が高くなっているのは、「絵画等の創作」「老人大学等の学習活動」「ワープロ」「パソコン」の4つです。しかし、ここで着目したいのは、リタイア後も新しい知識を身に着けたいと考えるシニア世代がいるということです。
今後もキャリアを積んでいく現役世代の調査ではなく、シニア世代の調査でこの結果が出ている点に、シニア世代の価値観が明らかになっているといえるでしょう。ここに新たなビジネスチャンスも潜んでいると考えることができます。
シニア世代の趣味に関しては、園芸や絵画などの創作活動など、ゆっくりと時間をかけて楽しむもの、というイメージを想像する人も多いのではないでしょうか。しかし、調査の結果を見てみると、パソコンや学習活動など、新たな知識を身に着ける学習活動をしたいと考えているシニア世代も多いことがわかります。
老後の時間の使い方として、シニア世代にとっての趣味は大きな意味を持っているといえます。これまでやってみたかったことをより気軽に楽しめること、これまでの生活をさらに豊かにしていく知識を得ていくことが叶うサービスを、シニア世代は求めているのではないでしょうか。
以下は、シニア世代の学習についての記事です。シニア世代が生涯学習について、どのように捉えているのか、そのメリットについて取り上げています。
3.シニア世代にサービスを訴求していくには
シニア世代にサービスを訴求していくには、シニア世代がどのような価値観をもっているのかを捉える必要があります。
一括りに「シニア世代」といっても、「アクティブ・シニア」と呼ばれる意欲的・活動的で金銭的にも余裕のある世代から、「ケア・シニア」と呼ばれる介護を必要とする世代まで、年齢層・価値観は様々です。
マーケティングをする上で、ターゲットを設定することは重要なステップの1つですが、シニア世代向けのマーケティングをする際には、世代や活動範囲、価値観を正しく捉えていくことが重要だといえるでしょう。
また、広告の方法も、ターゲットによって選択していく必要があります。デジタルデバイスを活用する世代なのか、新聞広告やテレビCMなどが馴染みがある世代なのか、価値観・生活様式を見極め、適切な方法を取っていくことがシニア向けマーケティングのポイントの1つです。
以下に、シニア世代の世代別特徴や、広告の手法をまとめた記事を掲載しています。ぜひ、シニア向けマーケティングの参考にしてみてください。
4.シニアSNS「おしるこ」の活用

シニア世代の価値観を捉える方法の1つに、シニア世代の声を聞くことがあります。シニア世代の生の声を聞くことで、シニア世代の価値観をより鮮明に捉えることができるでしょう。
シニア世代の生の声を聞く際に活用したいのが、「おしるこ」です。
「おしるこ」とは、シニア限定のコミュニティアプリです。50歳以上のシニア世代がSNSとして利用しており、日常をシェアしたり、コミュニティ参加のためのツールとして運営されています。
「おしるこ」ユーザーに直接アンケートを取ることで、シニア世代の価値観を調査するツールとしても活用できます。利用者が実際にサービスを体験し、シェアする機能もあるため、マーケティングを検証したり、シニア世代への訴求を促したりすることができますよ。
また、口コミはシニア世代にとってサービスの利用を検討する上で重要な情報の1つです。サービス利用者の口コミによって、新たな顧客の獲得に繋げていくことができる有効な広告プラットフォームでもあります。
「おしるこ」を活用し、シニア世代に向けてサービスをアプローチしませんか?
5.まとめ
シニア世代にとって、老後の趣味は余暇をゆっくりと過ごすことだけでなく、暮らしの場所を豊かにしたり、生活をより豊かにするための知識を身に付けたりする意味があるようです。単なる娯楽にとどまらない老後の趣味には、新たなビジネスチャンスが潜んでいるといえるでしょう。
シニア世代の声を聞きたい、サービスを訴求していきたい、という企業の方は、ぜひ「おしるこ」の活用をご検討ください。シニア世代のニーズの調査や、サービス訴求のための新たな方法がきっと見つかるでしょう。
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