多様に変化する高齢者のライフスタイル!現代シニアが求めていることとは?
超高齢社会に突入した日本において、高齢者が充実した生活を送れる社会を構築することは、全世代が考えるべき大きなテーマです。
特にこの数年は、それまで以上に人との関わりに変化が起きたことは記憶に新しいのではないでしょうか。
このように多様に変化した高齢者のライフスタイルの中で、現代シニアの人々は何を求めているのでしょうか?
変化したライフスタイルと、その中から生まれたニーズを理解することは、シニア向けビジネスを検討するために必要不可欠と言えます。
今回は、時代の流れとともに変化した高齢者のライフスタイルに注目し、そこから見えるニーズへ対応できるツールをご紹介していきます。
目次
1. 時代とともに変化した高齢者のライフスタイル

世界的に見ても…「新型コロナウイルス」が流行した2020年以降は、高齢者に限らず人々のライフスタイルが大きく変化したと言われています。
特に「人と人との関わり方」に関してのライフスタイルは激変し、中でも高齢者はそれまでの地域活動や仲間づくりが難しい状況を余儀なくされた結果、そのスタイルは大きく様変わりしていきました。
こうした時代の流れとともに、高齢者のライフスタイルはどのような変化を遂げたのでしょうか?
高齢者のライフスタイルは急激に変化した!
高齢者のライフスタイルは、この数年の間に急激な変化を遂げました。
特に変化が著しいと感じる高齢者のライフスタイルはどのようなところでしょうか。
社会との関わり方
働き方改革などの影響で、昔に比べると65歳を過ぎても働いている高齢者の数は増加していると言われています。
日本の労働者総数のうち65歳以上の人の割合は、2011年で8.9%だったのに対して、最新調査結果の2021年では13.4%と、年々増加していっていることが分かります。

つまり、いわゆる「前期高齢者」と呼ばれる年齢を過ぎても社会で働いている人が多いということなのです。
また、社会活動へ参加している65歳以上の人は51.6%という調査結果も出ており、多くのシニアが年齢を経ても社会との関わりを求めていることが分かります。

コロナ禍後に行動制限が緩和されたことで、それまで社会参加を控えていた人々も、今後積極的に社会との関わりを構築したいと考えているのです。
情報機器の活用
シニア世代もどんどん外へ出て行く気持ちになっている人が増えた一方で、コロナ禍で行動が制限されている期間に、買い物や人との交流にインターネットなどが利用できる情報機器を活用する人が増えたことも事実です。
内閣府の行った調査結果を見ると…
情報機器の活用について、65歳以上の人の23.7%は「インターネットを使ってショッピングや情報収集を行う」と回答しており、シニア世代の情報機器活用率は上昇していることが分かります。

中でも興味深いのは、情報機器を活用している高齢者の中で3割以上の人が「SNSを利用している」と答えていることです。
これまでのマーケティングの技法では、シニア世代へのアプローチとしてDMなどの紙媒体やメディア広告を活用する方が良いとされていましたが、今はインターネットを積極的に活用する方法も効果的と言えるのではないでしょうか。
スマホなどの情報機器を使いこなしているシニアのことを「デジタルシニア」と呼びますが…「デジタルシニア」の特徴などは下記のページに詳しく解説されていますので、ぜひご覧ください。
現代の高齢者をタイプ別に解説
時代の変化に適応しつつ、そのライフスタイルを変化させていった現代の高齢者…昔の高齢者とは違った暮らしを満喫する一方で、その変化に適応できないまま暮らす人も少なくありません。
そこで、現代の高齢者を以下のようにタイプ分けしてみました。
その特徴や生活にどんな違いがあるのでしょうか?
余裕と満足度が高い積極的な高齢者
60歳で定年退職を迎え、年金収入だけで生活をしていた昔の高齢者と比べて、元気とやる気さえあれば65歳を過ぎても社会で働くことができる現代の高齢者は「給与収入」を持っていることで経済的な余裕があります。
更に、しっかり貯蓄ができていて、自宅も「持ち家」であれば…気持ちに余裕が生まれます。
余裕があると、趣味や余暇活動も気軽に行えますし、行動制限が緩和された今後は旅行などにも積極的に行くことができるでしょう。
このタイプの高齢者は、新しいことにも物怖じせず挑戦できます。
インターネットを活用したり、SNSで新しい仲間や情報を求めるのも、このタイプの高齢者の特徴と言えます。
こうした特徴を持つ高齢者は、シニアマーケティングの分野において「アクティブシニア」と呼ばれています。
アクティブシニアは、シニア向け市場をけん引してくれる存在として注目されていますから「アクティブシニア」の特徴をしっかりと理解しておくことは、シニアマーケティングにおいてとても重要なことです。
更に詳しい内容が下記のページに紹介されていますので、ぜひご覧ください。
余裕がなく不安が強い閉じこもりがちな高齢者
働く高齢者の中には「生活に余裕がないから」ということを理由に、働かざるを得ない高齢者も少なくありません。
実際に、65歳以上の高齢者の約半数は心配なく暮らせているものの「家計に余裕はない」と感じています。
また健康に不安がある場合など、それまでの行動制限の影響から外出や人と会うことに消極的で、閉じこもりがちになっている高齢者は増えていると言われています。
このタイプの高齢者は、不安感が強く消極的なところがあるため、寝たきりなど健康不安がないにも関わらず自宅に閉じこもっていることが多いのが特徴です。
最近では「閉じこもり」が社会問題にもなっており、自治体ごとに支援対策が検討されているようです。
これらの特徴を持つ高齢者は、特に「ディフェンシブシニア」「ギャップシニア」と呼ばれています。
「ディフェンシブシニア」は、高齢者の中でも人数が多い層であるとされており、この層にどうアプローチするかはシニア向け市場の中でも重要な課題とされていますし、様々な不安から消費活動に消極的であるものの情報に疎いと言われている「ギャップシニア」へのアプローチ方法も大切な検討事項です。
そんな「ディフェンシブシニア」「ギャップシニア」については、下記のページにそれぞれ詳しく解説されていますので、ぜひ参考にしてみてください。
2. 「社会参加」と「外出」「買い物」の変化
令和4年版高齢社会白書
現代の高齢者がどのようなライフスタイルの変化を受け入れ、どのように生きがいを生み出そうとしているのか…国の調査結果や取り組みが分かります。
高齢者のライフスタイルの変化を見てみると、急激に変化を遂げたポイントは「社会参加」と「情報機器の活用」であることが分かりました。
その中で特に注目して掘り下げていきたい変化として、以下の2点をあげてみました。
閉じこもり高齢者の増加

「高齢社会白書」の調査結果にもあるように、経済的な余裕を感じていない高齢者は、65歳以上の人の約半数にものぼります。
現代高齢者をタイプ分けした時に、やはり気になるのは「閉じこもり高齢者」の存在です。
あまり外へ出たくない、そして人と会いたくない…と思って、自宅に閉じこもってしまう理由とは何でしょうか。
身体的な理由
年齢に伴って体力が低下して体が思うように動かなくなったことで、転倒したりなどの「ケガ」や、思わぬ病気(脳卒中など)で倒れてしまうのでは…という不安から、外へ出ることに消極的となる人が少なくないと言われています。
心理的な理由
身体的な理由からの不安、また失禁などへの不安といった外出先での行動に自信が持てない人も多く、このような心理的な理由から「外へ出ない」選択をするようです。
また、外出への拒否感だけでなく「どうでもいい」という無気力感を持っている高齢者も少なくないと考えられています。
社会・環境的な理由
高齢になると、近所の友人知人が転居や他界などで少なくなる傾向が見られます。
そのため「外出しても会う人がいない」と思い、自宅に閉じこもりがちになる高齢者は多いと言われています。
また、家の外に段差や坂道が多いといった「環境要因」も、高齢者を閉じこもりがちにさせる理由のひとつであると考えられています。
「閉じこもり高齢者」は、そうではない高齢者の人々に比べて、認知症のリスクが増加すると言われています。
外出を促すアプローチと、家族以外の人との関わりが支援や対策の重要なポイントとなるため、地域と協力して取り組むことが大切です。
更に「情報機器を活用する」アプローチを検討すれば、自宅にいても認知症リスクを下げることができます。
以下のページを参考に「閉じこもり高齢者」へのアプローチを検討することができますので、参考にしてみてください。
「外出」「買い物」に対するニーズ

高齢者の情報機器の利用内容別での生きがいを感じる程度を詳しく見ていくと…
「電子メールなどで家族や友人知人と連絡を取る」と同じくらいの程度で「インターネットで情報を集めたり、ショッピングをする」ことに生きがいを感じているという調査結果が出ています。

この10年間でみても、高齢者のインターネット利用率は約2割程度上がっており、もはや「高齢者」といっても、日常生活の中でインターネットを活用している人が多いと考えて良い時代となったのです。
つまり、現代の高齢者のライフスタイルとして「外出」や「買い物」に対するニーズを満たすために「インターネット」が欠かせないツールになったと言えるでしょう。
3. デジタル機器を駆使する現代の高齢者

現代の高齢者は、昔の高齢者とはライフスタイルが異なり、それまで「デジタル機器は難しい」といって避けてきた人々も、時代の変化に乗ってスマートフォンなどのデジタル機器を駆使するようになりました。
そんな現代の高齢者はどんなライフスタイルを求めているのでしょうか?
現代の高齢者が求めるライフスタイルの形
現代の高齢者は、多くがパソコンやスマートフォンといった情報機器を使うことができて、なおかつネットワークを駆使して充実した生活を送ろうと努めているのです。
こうした高齢者を表現する言葉として「スマートシニア」というものがあります。
下記のページに「スマートシニア」が詳しく紹介されていますので、参考にご覧ください。
上記ページにもあるように「スマートシニア」と呼ばれる人々には、以下のような特徴があります。
- 1日1回以上、週10時間以上はネットを使う。
- 若い世代よりネット通販を好む。
- 自分の声を積極的に発信する。
こうした人々の存在が増加した理由は、ここ数年のコロナ禍による行動制限の影響が大きいと考えられています。
不自由な生活を強いられていた時期に「インターネットの便利さ」を肌で感じた結果、インターネットを駆使して「買い物」を自由に楽しみ、またSNSを通じて新しい仲間を作ることで、充実したライフスタイルを構築していったのです。
現代の高齢者におすすめのアプローチ
このように、現代の高齢者は想像以上に「デジタル機器を駆使したライフスタイル」を作り上げていることが分かりました。
そんな現代の高齢者のライフスタイルの変化に合わせたツールが「シニアコミュニティ向けアプリ・おしるこ」です。
このツールは50歳以上限定のSNSコミュニティで、主に「スマートシニア」と呼ばれるような、SNSを上手に活用することができる現代の高齢者が対象ユーザーとなります。
そのため、このコミュニティに広告を出すと、必ずシニア層の目に止まるのです。
また、現在検討している商材へのニーズも幅広く探ることができるという利点があります。
高齢者向けのコミュニティサイトは色々登場してきていますが、SNS広告に強いサイトを活用するのが一番なのではないでしょうか。
4. まとめ
時代とともに変化するライフスタイル…それは、高齢者も例外ではありません。
ひと昔前は考えられないような変化をこの数年で遂げた「現代の高齢者」は、若い世代に負けないくらい「情報機器を活用」しており、新しいライフスタイルの充実を図っているのです。
そんな現代の高齢者にアプローチするには、SNS広告やPR動画などのデジタルマーケティングに強い「おしるこ」がおすすめです。
シニア向けコミュニティアプリ「おしるこ」に関する詳しい資料は、以下からダウンロードできますので、ぜひご確認ください。