ミレニアル世代とは?シニアマーケティングにおける重要性を解説!
近年、マーケティングにおいて「ミレニアル世代」という言葉を耳にする機会が増えています。特にシニアマーケティングの観点から見ると、ミレニアル世代は親世代であるシニア層に大きな影響を与える存在であり、その特性を理解することが重要です。
本記事では、ミレニアル世代の特徴やシニア世代との共通点、さらにはシニアマーケティングにおける活用方法について詳しく解説します。ミレニアル世代を理解し、シニア向けマーケティングを成功させるためのポイントを学びましょう。
目次
- ミレニアル世代とは?
- ミレニアル世代の特徴
- シニアとミレニアル世代の共通点
- ミレニアル世代を通じたシニアマーケティングのアイデア
- シニアへのPRなら「おしるこ」
- ミレニアル世代を味方につけて効果的なマーケティングを!
1.ミレニアル世代とは?
ミレニアル世代とは、一般的に1980年代から1990年代半ば〜2000年代初頭に生まれた世代を指します。デジタルネイティブとして育ち、インターネットやスマートフォンの普及とともに成長したのが特徴です。
この世代は、「仕事よりもライフスタイルを重視する」「多様性を受け入れる」「SNSを活用して情報を発信・収集する」といった価値観を持つ傾向があります。経済面では、リーマンショック後の不景気や終身雇用の崩壊といった影響を受け、安定志向と挑戦志向が入り混じる複雑な特徴を持っています。
企業にとってミレニアル世代は、消費の中心層であると同時に、働き方や価値観の変化を促す存在でもあります。彼らの思考や行動を理解することは、これからのビジネス戦略を考える上で欠かせません。
ミレニアム世代とは違う?
ミレニアル世代とよく似た言葉に「ミレニアム世代」があります。このミレニアル世代とミレニアム世代は、基本的には同義と考えて良いでしょう。
そもそもミレニアム(millennium)は「1000年紀」という意味の名詞です。このミレニアムの形容詞がミレニアル(millennial)で、「◯◯世代」「ポスト◯◯」のように他の単語とあわせて使用する際には、形容詞であるミレニアルを使って「ミレニアル世代」「ポストミレニアル」といった使い方をするのが一般的になっていると考えられます。
ゆとり世代など他世代との違いは?
日本において「ミレニアル世代」と「ゆとり世代」は一部重なる部分もありますが、こちらも厳密には異なる世代を意味します。
ゆとり世代は2002年から実施された「ゆとり教育」によって学んだ世代を指し、特定の教育政策の影響を受けた点が特徴です。一方で、ミレニアル世代はグローバルな視点で定義され、デジタル環境の影響を強く受けています。
また、バブル世代や団塊ジュニア世代と比較すると、ミレニアル世代はより柔軟な価値観を持ち、安定志向よりも自己実現やワークライフバランスを重視する傾向が見られます。
2.ミレニアル世代の特徴
ミレニアル世代は、他の世代とは異なる価値観やライフスタイルを持っています。

ミレニアル世代の特徴
- 幼少期からデジタルデバイスが普及していた
- 多様性に関する配慮が身に付いている
- SNSネイティブ世代で共感を求める人が多い
- 物質主義からコスパ重視へ
- 終身雇用から複数回転職・起業が当たり前に
- 多種多様な生き方がある
- プレシニア世代の子どもにあたる世代
それでは、ミレニアル世代の特徴について詳しく見ていきましょう。
幼少期からデジタルデバイスが普及していた
総務省の「情報通信白書」によると、ミレニアル世代が成長する過程でインターネットやデジタルデバイスが急速に普及しました。1999年度には携帯電話・PHSの普及率は67.7%だったのに対して、2004年度には92.2%と、5年で約30%ほど上昇しています。
デジタルデバイスの普及とともに育ったミレニアル世代は、スマートフォンやパソコンを使いこなし、情報を自ら取捨選択する能力に長けています。
企業がこの世代にアプローチする際は、広告よりも「役立つ情報」や「共感を生むコンテンツ」を提供することが重要になるといえるでしょう。
多様性に関する配慮が身に付いている
グローバル化が進む中で育ったミレニアル世代は、多様性を重視する価値観を持っています。
ジェンダー、LGBTQ+、文化の違いなどに対して理解があり、企業の社会的責任や環境問題への取り組みも重視する傾向があります。
企業がこの世代をターゲットにする際は、多様性を尊重したメッセージを発信することが重要です。一方的な広告ではなく、彼らの価値観に寄り添ったマーケティングが求められます。
SNSネイティブ世代で共感を求める人が多い
ミレニアル世代はSNSを駆使し、情報共有や自己表現を行っています。SNS利用では「他ユーザーとの関わりを通じた共感」を重視する傾向があり、そのために共有や表現といった行動を多く取っているのです。
ミレニアル世代に対するマーケティングにおいては、一方的な広告よりも実体験に基づくストーリーや共感を呼ぶコンテンツを発信することが求められるでしょう。
また、SNS上の口コミやインフルエンサーの影響力が大きいため、エンゲージメントを高める施策も重要です。
物質主義からコスパ重視へ
ミレニアル世代は、物質主義にとらわれず、コストパフォーマンスを重視する傾向にあります。経済の停滞やリーマンショックの影響を受け、より合理的にお金を使うことを意識しているためです。
そのため、企業は「高品質」や「高級感」ではなく、価格に見合った価値や実用性を強調することが重要です。
終身雇用から複数回転職・起業が当たり前に
ミレニアル世代は、従来の終身雇用から転職や起業を視野に入れたキャリア形成を行っています。ITや転職エージェント等の発展により、やりがいや自己成長を重視した、柔軟な働き方が可能になったためです。
また、2006年5月に施行された「新会社法」により、資本金1円でも株式会社が設立できるようになったため、起業という選択肢を取りやすくなった世代でもあります。
多種多様な生き方がある
ミレニアル世代は、従来の固定観念にとらわれず、多様なライフスタイルを選ぶ傾向があります。フリーランスや副業、シェアハウス生活などが普及したためです。
また、WEB環境の整備によって、さまざまな生き方について情報を得やすくなったのも、要因のひとつでしょう。
プレシニア世代の子どもにあたる世代
ミレニアル世代は、現在50代以上の「プレシニア世代」の子どもにあたります。ミレニアル世代をターゲットにすることは、間接的に親世代であるプレシニア世代にアプローチすることにもなるのです。
親世代へのプレゼント需要や、家族向けサービスを提供することが効果的です。
3.シニアとミレニアル世代の共通点
ミレニアル世代とシニア世代には、以下のような共通点があります。
シニアとミレニアル世代の共通点
- 人とのつながりを重視する
- 社会問題への関心が高い
- 職場でともに働くケースが増えている
共通点を把握することで、シニアマーケティングにおいてどのようにミレニアル世代にアプローチするかが、より明確になるでしょう。
人とのつながりを重視する
世代問わず、人とのつながりを重視するのは共通点です。
シニア世代はリアルなつながりを重視しますが、ミレニアル世代はリアルのみならず、オンライン上でのつながりも重視します。
それぞれの世代は、共感や絆を求める姿勢が強く、企業が提供する商品やサービスがこの「つながり」をサポートするものであれば、より大きな支持を得ることができます。
社会問題への関心が高い
両世代ともに、政治や経済など社会問題への関心が高いという共通点があります。そのため、環境問題や社会貢献活動に対する関心が高いといえるでしょう。
特に、ミレニアル世代は自分の行動が社会にどのような影響を与えるのかを意識し、シニア世代は長年の経験を活かして社会問題への対応を重要視します。
そのため、企業が社会的責任を果たす姿勢を示すことは、両世代からの支持を集めることに繋がるでしょう。
職場でともに働くケースが増えている
最近では、シニア世代の再雇用が増加しており、ミレニアル世代とシニア世代が一緒に働く機会が多くなっています。
こうした職場環境の変化によって、シニアはミレニアル世代から情報を得る機会も増えるでしょう。流行の食品・サービス・働き方など、多種多様な分野について情報交換する機会も増えると考えられます。
マーケティング分野においては、こうした情報交換の場を積極的に活用して、両世代へとアプローチすることで、より効率的な認知拡大を図ることが可能となります。
4.ミレニアル世代を通じたシニアマーケティングのアイデア
ミレニアル世代は、親であるシニア・プレシニア世代への影響力を持っています。そのため、以下のようなマーケティングアイデアが考えられるでしょう。
ミレニアル世代を通じたシニアマーケティングのアイデア
- 母の日・父の日やバレンタインなどのイベントを活用
- 親孝行需要に応える
- 子どもを通じた認知獲得を狙う
各施策について具体的に解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
母の日・父の日やバレンタインなどのイベントを活用
ミレニアル世代は親世代や年配者を大切にする傾向が強いため、母の日や父の日、バレンタインなどのイベントを活用したマーケティングは非常に効果的です。
親子間の絆を深めるキャンペーンや、ギフト商材のプロモーションを行えば、プレゼントとして自社製品・サービスをシニア世代に知ってもらえるでしょう。
実際の事例として、JFTD花キューピットと花キューピット株式会社が実施した「2023花キューピット母の日特別キャンペーン」を紹介します。
本キャンペーンは、母の日商品を注文した方のなかから、抽選で1名にシークレットゲストから直接お花がプレゼントされるというもの。Xアカウントのフォローと、キャンペーンポストのリポストで応募できるキャンペーンです。
本キャンペーンは7,000件を超えるリポストを獲得しており、母の日を活かしたSNSマーケティングとして参考になるでしょう。
参考:母の日キャンペーンキャラクターは誰!? 花キューピット「#今年は私から贈りますキャンペーン」開始(PR TIMES)
親孝行ニーズに応える
ミレニアル世代は、親孝行を重要視しています。旅行や健康食品、趣味関連のサービスなど、親世代を大切にする気持ちを反映した商品やサービスは、特に好まれるでしょう。
こうした「親孝行ニーズ」を反映させた商品プロモーションやキャンペーンは、効果的にミレニアル世代とその親世代の両方に響くものとなります。
以下の記事では、そんな親孝行ニーズをふまえたマーケティング事例を紹介していますので、ぜひご覧ください。
子どもを通じた認知獲得を狙う
シニア世代に直接訴求するだけでなく、その子ども世代であるミレニアル世代を通じたマーケティングも有効です。
SNSやデジタル広告を活用し、シニア向けの商品やサービスをミレニアル世代に認知させ、購買につなげることが可能です。間接的にシニア世代へアプローチする手法は、現代のデジタル環境において特に効果的です。
代表的なのは、2006年に任天堂から発売された「Wii」です。世界で1億代以上も販売された大ヒットゲームハードであるWiiは、当時減少傾向にあったゲーム人口を再び増やすべく、特に女性や高齢者といった非ゲーマー層を取り込もうというコンセプトでつくられました。
Wiiの事例は、自分のビジネスとは遠すぎると感じる方もいるかもしれません。しかし、自社ビジネスの定義を拡大したり、誰もが同じスタートラインに立てる(前提知識がいらない)ものを考えてみたりと、家族全体を顧客として取り込む事例として、Wiiの開発背景から学べることは多くあるでしょう。
5.シニアへのPRなら「おしるこ」

紹介したように、ミレニアル世代を通じたシニアマーケティングは大きな可能性を秘めています。一方で、当たり前ではありますが、直接シニア世代へ商品・サービスを訴求するのも非常に重要です。
しかし、シニア世代はSNSの利用状況や普段の生活がシニア以下の世代とは異なるため、どのようにアプローチすれば良いのか分からないと感じるマーケティング担当者も少なくないでしょう。
そこでおすすめなのが、50代から利用できるシニア向けSNS「おしるこ」です。
おしるこの特徴
- 50歳以上限定なので、シニア層だけにアプローチできる
- 健康食品・美容商品のPR記事は専門ライターに依頼できる
- 動画コンテンツも出稿できる
- 商品・サービスを実際に利用してもらえる体験型広告機能もある
上記のような機能を活用すれば、シニア層に効果的にアプローチできるでしょう。
6.ミレニアル世代を味方につけて効果的なマーケティングを!
ミレニアル世代は、プレシニア世代の子どもにあたる世代であるため、今後のシニアマーケティングにおいて非常に重要な存在となるでしょう。子ども世代からの認知を獲得しておけば、効率的にターゲット層と信頼関係を構築できます。
ミレニアル世代を味方につけつつ、シニア世代にもしっかりとアプローチしたい方は「おしるこ」を活用してみてください。ユーザー情報を活用しながら、担当者が最適なマーケティング施策を提案し、シニアからの認知度獲得・信頼関係構築をサポートします。
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