シニアが通う大学とは?通い方や目的、主な学習内容を解説
現代において、シニアの「学び直し」需要が高まっています。シニアの学び直しは「リカレント教育」とも呼ばれます。定年退職後や子育てが一段落した後に改めて学び直したいという学習意欲の高いシニアに向けて、学びの場が提供されているのです。
この記事では、そんなシニアの学びの場の一つである「シニアの大学」について、通う方法や目的、主な学習内容を解説します。シニア世代の学び直しの需要についても解説しているので、シニアの大学への関心やニーズを知りたいという方は、ぜひ参考にしてください。
目次
- シニア世代の学び直しの需要拡大
- シニアが大学に通う方法
- シニア特別枠がある一般大学に入学する
- シルバー大学(シニア大学)に入学する
- 大学での具体的な学習内容
- シニアが大学に通う目的
- シニアの大学需要の真意を理解しよう
1. シニア世代の学び直しの需要拡大
「シニア 大学」で検索するとわかるとおり、近年シニア向けのコースを設置する大学や生涯学習の一環としてシニア向けの講座を開講している大学・団体が増加しています。
このことから、シニア世代が持つ学び直しの需要が拡大していることが読み取れます。
このような学び直しのことを「リカレント教育」と呼び、シニアが増加している現代において需要が拡大している状況です。仕事や子育てが落ち着いたあとに「若いころ興味があった分野を学び直したい」「最先端の情報を身に着けたい」という意欲を持って学び直し、リカレント教育を受けるシニアが増えています。
なお、リカレント教育については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
2. シニアが大学に通う方法
この記事では、学び直し・リカレント教育の中でも特に「シニアと大学」について取り上げます。
シニアが大学に通う際には、以下のような方法を取ることが一般的です。
- シニア特別枠を設置している一般大学に入学する
- シルバー大学(シニア大学)に入学する
それぞれ確認していきましょう。
シニア特別枠がある一般大学に入学する
現代において、シニア特別枠を設置している一般大学は複数存在します。東京経済大学(大学院)・聖学院大学(大学院)・東京基督教大学・関西国際大学・広島大学・長野大学などがその一例です。「社会人・シニア入試」など、シニアだけでなく「社会人向け」とされている大学も複数あります。
シニア特別枠を設置している大学に関しては、大卒のシニアを対象に大学院の研究科などの門戸を開いている大学もあれば、年齢などの条件を満たしていれば入試を受けることができる大学などさまざまです。学習計画の提出や、面接・書類審査などの通過を条件にしている大学も多いです。
シルバー大学(シニア大学)に入学する
シルバー大学とは、高齢者の生きがいづくりの支援や高齢者の能力再開発などを目的として設置された大学です。
ただ、大学とはいうものの、一般大学のように学校法人が運営するシルバー大学はあまり見られません。その多くが、公益財団法人や都道府県・市町村の高齢福祉課などによって運営されています。地域福祉の一環として運営されていることが多いです。
入学資格は「55歳以上の者で学習意欲があり、卒業後は地域社会活動の指導にあたる意欲がある者」など、一般大学よりもハードルが低い場合が多く見られます。
入学金・授業料も一般大学よりリーズナブルであることがほとんどです。
参考:徳島県シルバー大学校に参加したい。|徳島県庁コールセンター すだちくんコール
3. 大学での具体的な学習内容
次に、一般大学・シルバー大学(シニア大学)ではそれぞれどのような内容が学ばれているのかを確認していきましょう。
大学院の場合はすでに知識を持っている人がさらに専門的な知識を身につける場として活用されています。たとえば、先ほど例に挙げた明治大学大学院は、商学研究科がシニア専門コースを設置しています。このため、基本的には商学を学んでいた人がさらに深い商学の知識を身につけるために通うことが多いです。
このほか、シニアが一般大学・シルバー大学問わず、シニア大学に通う際に選ばれることが多い学習内容としては、以下のようなものがあります。
- 語学・外国語
- Webスキル
- キャリア形成
- 介護・福祉
これらの学習内容は、シニアの今後の人生に大きく役立てられる可能性が高いものです。学習意欲を持つ多くのシニアが「人生100年時代」を念頭に、今後の人生をより豊かにするためのスキルを身に着けようと考えています。
4. シニアが大学に通う目的
シニアが大学に通う目的は、もちろん前述したようなスキルを身につけるためというものが挙げられます。しかし、それだけではありません。
通信講座など自宅で手軽に行える学習と、実際に大学に通うことの一番の違いは、他の学生や講師と生のコミュニケーションを取れるということです。リアルなコミュニケーションを第二の目的として一般大学やシニア大学への通学を検討するシニアは多く見られます。
仕事や子育てが一段落すると、他者とコミュニケーションを取る機会が極端に減ってしまう場合も多いです。そのような時に、大学という家庭以外の「場」があればコミュニケーション不足に陥ることは少ないでしょう。学習によりスキルも身につけられるうえ、他者とのコミュニケーションを取り人生をより充実させることができます。
コミュニケーションという観点から見ても、シニアの大学需要が高まることは必然ともいえる事象でしょう。
5. シニアの大学需要の真意を理解しよう
シニア世代に大学の需要が高まっていることは、学び直しに加えてコミュニケーションの需要が高まっていることであるともいえます。近年のシニアにはデジタルデバイスやインターネットを活用できる「デジタルシニア」と呼ばれるシニアも増加しています。
デジタルシニアについての詳細は、以下の記事をご参照ください。
デジタルシニアに人気があるサービスのひとつが、SNS。TwitterやFacebookなどの有名なものはもちろん、現在はシニア向けのSNSも複数登場しています。たとえば、シニア向けコミュニティアプリ「おしるこ」は50歳以上のみが利用できるSNSです。
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