シニアのイメージ調査まとめ!実態と違うポイントは? | シニアド

シニアのイメージ調査まとめ!実態と違うポイントは?
シニアのインサイト 投稿日: 更新日:

シニアのイメージ調査まとめ!実態と違うポイントは?

高齢化社会を迎え、「シニア」という存在は多様化しています。シニア向けマーケティングにおいては、従来の「シニア」という言葉が持つイメージと実際のシニアとの違いを理解しておくことで、より適切なアプローチが可能になるでしょう。

この記事では、シニアという言葉や存在へのイメージ調査の結果と、現代におけるシニアの実態をまとめました。シニアのインサイトを知り、マーケティングに役立てたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

目次

  1. シニアのイメージ調査結果
    • 「敬老の日」の対象は68.3歳から?
      • 当事者たちが抱く印象
    • ややネガティブ?若者がシニアに抱くイメージ
    • 尊敬の念を抱く人多数!働くシニア世代のイメージ
  2. シニアの実態!「シニア」を分類すると?
    • シニア市場の中心となる?アクティブシニア
    • ツールを使いこなすアクティブなシニア
    • 世代を分けたときに、シニアは…
  3. シニア向けの広告を出すときの注意点
  4. 多様な「シニア層」を把握してアプローチしよう

1. シニアのイメージ調査結果

シニアタイトル

まずは、「シニア」に対して世間(主に若年層)が抱いているイメージの調査結果を確認していきましょう。

「敬老の日」の対象は68.3歳から?

ビデオリサーチのシンクタンク「ひと研究所」のシニア研究チームの調査によると、「敬老の日」の対象となる年齢は15~74歳の調査対象者の平均で68.3歳という結果でした。

また、さまざまな呼称に対してどの程度の年齢をイメージするかという調査も同時に行われています。「シニア」は59.5歳から、「シルバー」は64.3歳からという結果になりました。

なお、シニアと呼ばれる層の年齢を明確に示している公的な機関・団体はありません。しかし、「65歳以上」がシニア・高齢者に当たると捉えられることが多いようです。

これは、WHO(世界保健機構)が65歳からを高齢者(前期高齢者)として定義していることや、日本老年学会・日本老年医学会が65歳からを高齢者(准高齢者・准高齢期)と定義していることの影響があると考えられます。

参考:「敬老の日」の対象は68歳から!? ~5年前より1.2歳上昇~

「シニア」については以下の記事でも詳しくまとめているので、ぜひ参考にしてください。

当事者たちが抱く印象

上記の調査において、60代が考える敬老の日の対象年齢70.5歳という結果がありました。若年層が抱く高齢者へのイメージと、当事者たちが考える高齢者へのイメージには多少のギャップがあることがわかります。

ややネガティブ?若者がシニアに抱くイメージ

20~30代の若者がシニア世代に対して抱いているイメージの調査として、株式会社MIHARUは10代後半~30代前半までの男女の若者175名を対象に「シニア世代・高齢化社会へのイメージ調査」を行いました。

その結果、「自分がシニアになることに対して不安がある」と答えた人は73.7%にものぼりました。また、「歳を重ねることに対してワクワクしているかどうか」という質問に対しては、「ワクワクしていない」と回答した人が61.7%という結果が出ています。

シニアに対して、ポジティブなイメージを抱いている若者はあまり多くないようです。しかし、現代におけるシニア世代には実に多様な人々が存在しています。後述しますが、現代を楽しみ明るくポジティブに日々を暮らしているシニアも非常に多くなっているのです。

上記調査の中でも、実際にシニア世代の人々と接して「シニア世代へのイメージが180度好転した」という意見を述べた若者もいます。若年層が抱くイメージにとらわれず、シニアの実態を把握するべきだと言えるでしょう。
参考:株式会社MIHARU「シニア世代・高齢化社会へのイメージ調査」| MIHARUが従来のイメージを覆す次世代シニア『もっとメイトレジェンド』をスタート

尊敬の念を抱く人多数!働くシニア世代のイメージ

総合転職エージェントの株式会社ワークポートが全国の20代~40代の転職希望者273人を対象に実施した「働くシニア世代のイメージ」調査によると、70%以上の人がシニア世代(この調査では50歳以上と定義)に対して「尊敬できる」という印象を抱いていました。

一方で、「昔の常識を若い世代に押しつけることがある」「やや柔軟性に乏しい時がある」「パソコンなどの機器やソフトウェアに疎い人が多い」といったネガティブな意見を持たれてもいます。

しかし、今後シニア世代を積極採用する企業が増加すると思うかという質問に対しては、「とても思う」「やや思う」と回答した人が合わせて65.5%という結果になりました。若者世代も現代のシニアが持つエネルギーを感じているのでしょう。ビジネスの面においては、現役で活躍するシニアが今後も増加していく傾向が表れそうです。
参考:働くみんなのホンネ調査> 20代~40代からみた「働くシニア世代」のイメージについて調査を実施 70%以上が「働くシニア世代を尊敬」 シニア世代積極採用企業も「好印象」が約80% 人生100年時代に向けて、定年制廃止に「賛成」の声が約80% |News

2. シニアの実態!「シニア」を分類すると?

世間的に上記のようなイメージを持たれている「シニア」ですが、実際のシニアはどのような存在なのでしょう。

高齢化社会が進行している現代においては特に母数が多くなっているため、「シニア」と一言に言っても、さまざまな層が存在します。

もちろん、マーケティングを行う際は最終的に消費者ひとりひとりに商品やサービスを届けることになるため、そのひとりひとりを意識することは重要です。

一方で、「シニアにはこういう特徴を持った層がいる」ということをざっくり把握しておくことは、シニア向けのマーケティングに大いに役立つでしょう。

以下からは、近年よく聞かれる「○○シニア」というシニアの分類について紹介します。

シニア市場の中心となる?アクティブシニア

アクティブシニアとは、年齢にとらわれることなく、興味・意欲を持って積極的に活動しているシニアのことを指します。また、金銭的にも比較的余裕があることも特徴です。

アクティブシニアは消費活動も活発で、マーケティングにおいてシニア市場を引っ張っていく存在になると考えられます。アクティブシニアを理解し、ニーズを押さえておくことは、シニア向けマーケティングにおいて重要なポイントだと言えるでしょう。

なお、シニア層は

  • アクティブシニア
  • ディフェンシブシニア
  • ギャップシニア
  • ケアシニア

の4種類に分類されることがあります。

アクティブシニア・ディフェンシブシニア・ギャップシニアについては、以下の記事を参考にしてください。

  • アクティブシニア
  • ディフェンシブシニア
  • ギャップシニア

ツールを使いこなすアクティブなシニア

前述した調査の中で「パソコンなどの機器やソフトウェアに疎い人が多い」というイメージを持たれていることもあるシニア世代ですが、PC、スマートフォンといったデジタルツールを使いこなすシニアも多くいます。

そういったシニア層は「デジタルシニア」と呼ばれ、年々増加傾向に見られます。スマートフォンを利用したことがあるシニアや、ネット通販を利用したことがあるシニアが増加している調査結果からも、そのことがうかがえるでしょう。

このほか、デジタルツールを活用しつつ社会生活を賢く過ごすシニア世代のことを指すスマートシニア」という言葉も登場しています。デジタル機器に疎いシニアばかりではないということを意識しておくことで、マーケティングのアプローチ方法も変わってくるでしょう。

さらに、似た言葉に令和におけるシニア世代を指す「令和シニア」という言葉もあります。従来の「シニア」という言葉から抱くイメージとは異なり、年齢にとらわれず趣味などに対して積極的に活動している人や、デジタルツールを使いこなしているシニアを指す言葉です。「アクティブシニア」にも似た言葉だと言えるでしょう。

なお、これらの言葉に関しては以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

  • デジタルシニア
  • スマートシニア
  • 令和シニア

世代を分けたときに、シニアは…

人を世代別に分けたとき、2023年現在のシニアは何世代と呼ばれるのか、意識したことはありますか?

シニアを65歳以上と定義すると、世代としては

  • 団塊世代
  • しらけ世代
  • 新人類世代

といった世代にあたります。

また、シニアの前段階の世代を指す言葉に「プレシニア」がありますが、「プレシニア」は40代後半〜60代前半までの年齢層を指すことが多いため、世代で言うとバブル世代の終わり頃から団塊ジュニア世代にあたります。

他の世代も含め、それぞれの特徴を把握しておくことでアプローチ方法を考案する際の視野が広がるでしょう。

世代とプレシニアに関しては、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

  • 世代
  • プレシニア

3. シニア向けの広告を出すときの注意点

ここまでお伝えしてきたとおり、現代におけるシニアのイメージは従来のイメージから少しずつ、しかし確実に変化を見せています。このため、シニア向けの広告を出す際は注意点としては

  • 従来のシニアに対するイメージだけでアプローチ方法を決めない
  • 「シニア」を一括りに扱わない
  • 自身がアプローチしたいシニアがどのような層にあたるのか、層の特徴も含め把握する

といったことが挙げられるでしょう。

なお、「シニア」という呼び方に拒否感を示す高齢者もいるため、シニアという言葉の使い方には注意することも大切です。「シニア」という言葉を好まない層へのアプローチ方法として、どのように言葉を言い換えていけばいいかを以下の記事にまとめました。ぜひ参考にしてください。

4. 多様な「シニア層」を把握してアプローチしよう

ここまでお伝えしてきたとおり、シニア層へのマーケティングを行う際は、多様化している「シニア層」の特徴をとらえておくことが大切です。また、自身がターゲットとするシニアがどの層にあたるのかといったことも明確にしておくべきでしょう。

また、現代のシニアはスマートフォンなどのデジタルツールを使いこなしている場合も多いです。中には、SNSを活用しているシニアもいます。

シニア向けのSNSも登場しており、中でもシニア向けコミュニティアプリ「おしるこ」は50歳以上のみが利用できるSNSです。6万人以上の会員がメッセージのやり取り、日記をつけるといった形で楽しく利用しています。

「おしるこ」では、シニア向け商材を取り扱っている方向けに広告サービスを展開しています。幅広い広告形式が利用でき、シニアを理解した運営が広告主様の宣伝サービスや目的にマッチする広告形式の提案を行っているので、SNS広告を初めて取り扱うという方でも安心です。

サービス事例や「おしるこ」での広告展開については以下のページで詳しく紹介しているので、気になった方はぜひご覧ください。

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