今どきシニアの恋愛事情とは?ネットを使った恋愛にも前向き
シニア世代になっても、人に恋愛感情を抱くことはあるでしょう。
シニア世代をターゲットとした恋愛・婚活サービスも増えており、シニアビジネスに関わっている方は、シニア世代の恋愛事情も注視しておく必要があるかもしれません。
この記事では、今どきのシニアの恋愛事情、シニアの恋愛についての研究結果やシニア向け恋愛サービスの具体例をご紹介します。
目次
1.今どきシニアの恋愛事情とは
日本では高齢化が進んでいますが、周りをみると若々しいシニア世代も多いと感じるのではないでしょうか。
若々しい今どきのシニア世代は、恋愛にも積極的という調査結果もあります。
今どきシニアの恋愛事情について、詳しくご紹介します。
生涯未婚率は今後も増えていくと考えられている
日本では生涯未婚率(50歳時未婚率)が上昇しています。
国立社会保障・人口問題研究所の「人口統計資料集」によると、2020(令和2)年の「50歳時の未婚率」は男性が28.25%、女性が17.81%でした。前回調査と比べると、男性は約3.5ポイント、女性は約2.9ポイント上昇しています。
これは、1920年から実施されている国税調査史上、最高記録となっています。
また、年代別の未婚率をみると、25歳〜39歳の男女も前回調査時に比べ未婚率が上昇しています。
よって、生涯未婚率は今後も増えていくと考えられます。
未婚のシニア世代が今後も増える可能性があるということですが、結婚しないシニア世代は恋愛もしないのでしょうか。
次章では、ミドル・シニア世代の恋愛に関する調査結果を見ていきます。
ミドル・シニア世代の約5人に1人が「恋愛をしている」
結婚相談所「パートナーエージェント」を運営するタメニー株式会社が実施した調査によると、ミドル・シニア世代の約5人に1人が「恋愛をしている」という実情がわかります。
独身のミドル・シニア世代に「現在、恋愛をしているか」というアンケートを実施した結果が公表されています。
回答結果は以下の通りです。
- 交際している相手がいる(12.5%)
- 好意を寄せている相手がいる(3.2%)
- なんとなく気になっている相手がいる(4.8%)
これらの回答は合計すると、全体の20.5%に当たります。
よって、調査対象者の約5人に1人が恋愛をしているということです。
参考:PR TIMES 独身ミドル・シニアの婚活・恋活、家族に「伝えない」人が66.2%
ミドル・シニア世代はインターネットを活用した恋愛にも前向き
ミドル・シニア世代は、インターネットを活用した恋愛にも前向きであるという調査結果が出ています。
前述のタメニー株式会社は、50歳以上の未婚男女2,000人に対して「アフターコロナの恋活・婚活」に関するアンケート調査を実施。
「出会いを探すためにデジタルツール(インターネットやマッチングアプリなど)を活用してみたいか」という質問に対する回答は、下記の通りとなっています。
- すでに活用している(14.3%)
- ぜひ使ってみようと思っている」10.0%)
- 機会があれば使ってみたい(35.2%)
上記の回答結果は合計で59.5%となり、インターネットを活用した恋愛に前向きなミドル・シニア世代が半数以上いるという事実がわかります。
マッチングアプリといったインターネットを使った恋愛は、もはや若者だけのものではないといえるでしょう。
参考:タメニー株式会社 パートナーエージェント 「アフターコロナの恋活・婚活」に関するアンケート調査
2.「恋愛は健康に良い」という専門家の意見や研究結果も
シニアの恋愛は、健康に良い効果をもたらす可能性があります。
「恋愛は脳を活性化させる」と唱える専門家もおり、「異性に興味を失った男性は死亡リスクが上昇する」という調査結果もあります。
恋愛は脳を活性化させる
精神科医の和田 秀樹氏は「脳の前頭葉を活性化するために、シニアの恋愛を大いにおすすめする」と述べています。
前頭葉を活性化するには、前頭葉の血流を増やすことが重要。そのためには、新しいことに興味・関心を持ち、感情面での刺激を受けることが有効ということです。
恋愛中は「ドキドキする」「ワクワクする」といった感情の刺激を受けます。この刺激により、前頭葉が活性化されるということです。
脳の老化を防ぐには、恋愛をすることが有効な可能性があるということです。
参考:東洋経済ONLINE 精神科医が70歳からの「シニア恋愛」を勧めるワケ
異性に興味を失った男性は死亡リスクが上昇するという研究結果も
山形大学の研究グループは「異性に興味を失った男性は死亡リスクが上昇する」という研究結果を発表しています。
調査対象者の「異性への関心」と「生存時間の関係」を調査した所、異性への関心を失った男性は死亡のリスクが高いという結果が出ました。
異性への関心を失った男性は、関心を持ち続けている男性と比べると総死亡リスクが1.69倍も高いということです。
この調査では、女性の異性への関心と死亡リスクの関係性は認められませんでした。
男性の場合は異性への関心を失うと、不健康な生活を送るようになったり、心理面にも良くない影響が現れたりする可能性があるということです。
参考:日経Gooday 異性への関心を失った男性は死亡リスクが70%上昇
3.シニア向け恋愛サービスの事例
すでに、シニア向けの恋愛サービスを提供している企業もあります。
具体的な事例を3つご紹介します。
中高年・シニア専門の結婚相談サービス「茜会」
「茜会」は、中高年・シニア専門の結婚相談サービスとして、60年以上の歴史を持っています。
会員の平均年齢は男性が62.7歳、女性が59.9歳です(2023年3月時点)。
お見合いや婚活パーティーといった、出会いの場を提供しています。
「入籍」をゴールにするのではなく「法的なしばりのないパートナーを見つける」といった、シニア特有のニーズのサポートも行っています。
参考:茜会
シニア向け婚活アプリ「Goens」
「Goens」は、50歳以上限定の恋活・婚活マッチングアプリです。
独身の人や、パートナーと死別・離別した人、子育てが一段落したシングルマザーなどを主なターゲットとしています。
マッチングアプリはまだまだ若者向けのサービスが多い中、シニアが安心して利用できるマッチングアプリとして注目されています。
参考:Goens
オトナの恋愛・結婚情報サイト「R50Time ラブストーリー」
「R50Time ラブストーリー」は、50代以上の恋愛・結婚を応援する情報サイトです。
50代・60代が主役の実録恋愛ストーリー、大人の恋愛小説、恋愛・結婚のお役立ちコラム、シングルマザー向けの恋愛・結婚コラムなどを提供しています。
運営会社の株式会社ソーシャルサービスは、50代からのマッチングアプリ「R50Time」も運営しています。
4.まとめ
ミドル・シニア世代は、約5人に1人が恋愛しているという調査結果があります。
インターネットを活用した、恋活・婚活を考えているシニア世代も多いことがわかりました。
日本人の生涯未婚率は増えていくと予想されており、シニア向け恋愛サービスの市場も拡大する可能性があるでしょう。
恋愛をするシニアが増えると、健康増進や身だしなみに関心を持つシニアも増えるといったように、関連市場の拡大も期待できるかもしれません。
シニアビジネスに関わっている方は、シニア世代の恋愛事情も注視しておく必要があるのではないでしょうか。
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