シニアが片付けを苦手とする理由4つ|話題の「捨て活」やオススメの片付け方法を解説
「ミニマリスト」「シンプリスト」のような、物を少なくしてラクに生活するブームは若者だけでなく、中高年やシニア層にも広がっています。
しかし、シニアの中には「自分の家はゴミ屋敷かも」と感じるほど片付けを苦手とするシニアも多く、シニア層への片付けに関するマーケティングで苦戦している企業も少なくありません。
この記事では、シニアが片付けを苦手とする理由やシニアの「捨て活」について詳しく解説しています。
シニア層に向けて、片付けや整理整頓に関するサービスなどのマーケティング活動を検討されている方はぜひご参考ください。
目次
- 片付けを苦手とするシニアは多い
- シニアが片付けを苦手とする理由4つ
- シニアの片付けが認知症予防の効果も期待できる
- いま注目される「シニアの捨て活」とは?
- 片付けに悩むシニアにアプローチするなら「おしるこ」がおすすめ
1. 片付けを苦手とするシニアは多い
遺品整理業者の林商会の調査によると、自宅が「ゴミ屋敷かも」と感じたことがある人は約3割にのぼることがわかりました。
参照:ゴミ屋敷と思ったことがある人は約3割、片付けられない理由は? マイナビニュース「終活瓦版」林商会
とくにシニア層では、家族との思い出の品や頂き物などをため込みすぎて、自宅がゴミ屋敷もしくはそれに近い状態になってしまい、片付けを始められないシニアも少なくありません。
これらを解決する方法の1つとして、清掃業者や整理収納アドバイザーに片付けを依頼する方法もあります。しかし、外部の人を家に入れることに抵抗を感じるシニアも多く、「いつか片付けをすればいい」と後回しにしてしまう人も多いのです。
2. シニアが片付けを苦手とする理由4つ
そもそも多くのシニアが片付けを苦手とする理由はあるのでしょうか?調べたところ、主に次の4つの理由が当てはまることがわかりました。
理由1. もともと片付けが苦手だから
林商会の調査でわかったとおり、年代関係なく片付けに苦手意識をもつ人は3割もいます。
とくに、片付けに対する苦手意識を克服せずに60代を過ぎると、体力が落ちてから片付けを始めようとしても、どこから手をつけていいかわからず困る人が多いです。
シニアが片付けを続けやすくするためには、少しずつ可能な範囲で片付けを進めていくことが大切です。しかし、片付けが苦手なシニアにとっては、モチベーションを維持することがとても難しくなります。
片付けに対する苦手意識を克服するために、まずはやる気を持続させる工夫をするのが重要になります。
理由2. 物が不足することを恐れているから
シニア世代は、戦後やオイルショックなど物が少なかった時代を経験しています。そのため、自宅に必要以上に物があっても「なくなったときに困るかもしれない」という不安から物を捨てられない傾向が高いです。
また「あとで必要になるかもしれない」と考えて、物をストックしてしまう傾向もあります。このようなシニアの心理が、物をためこんでしまい片付けられない原因になりやすいです。
シニア世代の片付けにはこの背景を理解して、不足に対する不安を解消しながら必要な物とそうでない物を見極める力を育てることが重要になります。
理由3. 物に愛着があるから
多くのシニアは長年同じ場所に住んでいます。家の中にある日用品や家具、家電などと長い付き合いがあるため、それらに対する愛着が生じやすいです。
シニアの中にはこれらを捨てることと、一緒に過ごした時間や手に入れるまでの苦労を失うことを連想する人もいます。物を手放すことで、気持ちが寂しくなってしまうのを恐れているシニアも少なくありません。
そのため、長年使ってきた物への愛着が深まり、それらを手放すことが難しくなってしまうのです。シニアに片付けを勧めるときは、物に込められた記憶や経験の価値を大切にするシニアの心情を理解することが重要になります。
理由4. 時間と労力がないから
シニアにとって、片付けは時間と体力を必要とする大きな試練になります。多くのシニアは1人、あるいは配偶者と2人で暮らしているので、家全体を片付けるのには相当な時間と労力が求められます。
たとえば家具や家電の移動、ゴミ出し、そして必需品と不用品の分別も、若年層に比べて時間が必要になります。シニアによっては、リビングの片付けだけで1日以上かかるかもしれません。
このように、シニアには片付けに必要な時間と労力がないため、片付けを始めたくても諦めてしまい、片付けが進まないことに悩むシニアは多いです。このように、片付けはシンプルな作業のように思えますが、実際にはシニアにとって過酷な試練となることがあります。
3. シニアの片付けが認知症予防の効果も期待できる
シニアにおいて片付けは、認知症予防にも効果的です。片付け作業は物を運ぶなどの体を動かすことだけでなく、片付けの計画性や物の位置などの記憶力を要するため、脳の活性化に効果があります。
しかし、部屋を一気に片付けようとするとモチベーションが下がりやすいです。そのためには、「少ない時間でラクにできる」片付けを習慣にすることがおすすめです。たとえば「朝は台所の棚」「月曜日は玄関」などのように、片付けの日時を場所を決めておくとよいでしょう。
さらに、シニアが片付けを継続するための工夫も大切です。カレンダーに片付けをした日にシールを貼るなど、シニアが楽しく続けられるシステムを作るとよいでしょう。片付けを習慣にすることで、シニアの脳の活性化にもつながります。
このように、シニアが手軽に片付けできる方法を取り入れることで、シニアの健康な生活をサポートできます。
4. いま注目される「シニアの捨て活」とは?
フリマサービスのメルカリに不用品を出品する60代が増えているニュースをご存知でしょうか?それと関係して、一部のシニアまたはシニア世代の親を持つ人の間で「捨て活」がブームを見せています。
参照:捨て活とは?始め方やメリットを徹底解説【シンプルライフを実現する第一歩】
捨て活とは、日常生活で不要と感じる物を減らすことに重点を置き、よりシンプルな生活を目指す活動です。
捨て活のポイントは「自分で残す物を決める」です。思い出のある物や心が癒される物など、家に残しておく物とそうでない物のラインを決めます。賞味期限が切れた物や故障した物など、明らかに今後使えない物は処分し、それ以外の物は保留品としてひとまず保管しておきます。
この方法を聞くと、片付けが簡単そうに聞こえるかもしれません。しかし、片付けが苦手な人はもちろん、とくにシニアにとっては気が遠くなる作業に聞こえてしまうのです。
シニアが片付けに対してやる気を出すためには家族の力が必要だったり、家事代行や清掃業者の手を借りたりすることが必要な場合があります。まずは、なぜ対象となるシニアが片付けをしたくないのか、どのような生活を目指すのかをヒアリングして、提案することが大切になります。
5. 片付けに悩むシニアにアプローチするなら「おしるこ」がおすすめ
「昔から片付けができない」「もらった物を捨てるのはもったいない」などの理由で、片付けを苦手とするシニアは多いです。
しかし、メルカリの普及や捨て活ブームなどのような、シニアの片付けに関するビジネスチャンスとする市場は今後ますます拡大を見せるでしょう。シニアの片付け市場で成功するためには、シニアの片付けに対する本音をくみ取ることが大切です。
シニアの本音を理解する方法の一つに、シニア専用SNS「おしるこ」のコミュニティがあります。「おしるこ」のコミュニティでは、広告によってシニアのファンを増やすことも可能です。「おしるこ」を活用したSNSマーケティングについての詳細は、下記リンクより資料をダウンロードいただけます。ぜひ「おしるこ」をお試しください。