高齢者が望む「5つのこと」と「ちょっとしたこと」に応えるシニア向けサービスとは?
日本国内の高齢者人口は右肩上がりで、シニア向け市場においては益々多様なサービスの提供が求められる時代となりました。
しかし「高齢者」「シニア」という言葉のイメージだけでサービスを考えていると、本当に高齢者が望むニーズに応えることは難しいと言わざるを得ません。
そこで、現代社会で暮らす高齢者が本当に望んでいる「5つのこと」と「ちょっとしたこと」を検討し、そのニーズに応えるサービスにはどんなものがあるのかをご紹介していきます。
目次
1. 高齢者の定義

身近にいる「高齢者」を想像した時、何歳くらいの人を思い浮かべるでしょうか?
一言で「高齢者」「シニア」と言っても、年齢によって求めるニーズが全然違います。
そのため、まず何よりも「高齢者」が何歳くらいでどんな存在なのかを正しく定義づけてからニーズを検討する必要があります。
日本における「高齢者」の定義
国連・世界保健機構(WHO)における「高齢者」の定義は「65歳以上の人」とされています。
日本では、この定義に基づいて「高齢者の医療を確保する法律」に65歳から74歳までの人を「前期高齢者」、75歳以上の人を「後期高齢者」として明記しました。
シニア向け市場においては、60歳以上を「高齢者」「シニア」としてターゲットにする場合が多く、その場合は「団塊の世代」や「しらけ世代」などと言った表現で年代を表わすことも多いようです。
いずれにしても「高齢者」と一括りにしていては、彼らが求めているニーズを的確に把握することはできません。
前期高齢者と後期高齢者
高齢者を年齢で「前期」と「後期」に区分している日本。
そんな日本の定義を通して、それぞれの世代の特徴を見てみると、どのような違いがあるのでしょうか。
前期高齢者
前期高齢者は65歳から74歳までの人を指しており、この世代の人たちは64歳までと変わらず国民健康保険を利用したり、被用者保険の給付を受けることができます。
つまり「高齢者」とはいっても、比較的元気でそれまで通りの生活を送ることができる人が多い世代なのです。
近年、法律が改正されて、60歳で定年した後も希望すれば65歳まで働くことができるようになっており、シルバー人材センターを活用すれば69歳まで働くことも可能になりました。
そのため、現役時代よりもゆっくりペースで生活するものの、趣味を楽しみつつ仕事もパートで続けている…なんて人が多いのも、この世代の特徴と言えるでしょう。
後期高齢者
後期高齢者は75歳以上の高齢者を指しており、医療保険も「後期高齢者医療制度」へ加入することが義務付けられるなど、それまでの生活とは少しずつ違う点も増えてきます。
「超高齢社会」に突入している日本では、国民の約8分の1が後期高齢者に該当しており、その中の約4分の1の人たちが「要介護認定」を受けている (内閣府「高齢社会白書」)…といった現状があります。
心身ともに元気な80歳以上の人たちは、経済的な不安もなく趣味やレジャーを楽しみ暮らしていますが、その一方で介護に対する不安や日常生活におけるちょっとした困りごとも抱えているのが、この世代の特徴です。
他にも…世代の特徴を解説!
高齢者を「前期」「後期」と分けるのは、主に公的な機関の区分の仕方です。
一般的に現在の70代前後の人たちは「団塊の世代」などと呼ばれていますし、60代の人たちにも「しらけ世代」なんて呼び方があります。
詳しくは、下記のページで詳しく紹介されていますから、ぜひ参考にしてください。
2. 高齢者が望む「5つのこと」と「ちょっとしたこと」

公的な高齢者の区分を見ても「高齢者」と一括りにすることが難しいことが分かります。
それぞれの世代で特徴がこれだけ違うのですから、求めているニーズが異なってくるのは当然のことです。
では、現代社会に暮らす高齢者が望んでいるサービスを引き出すには、どんなことをポイントに考えていけば良いのでしょうか?
高齢者の生活支援ニーズ
厚生労働省が発表している調査結果と提言に「高齢者の生活ニーズと生活支援サービス」という資料があります。
引用 : 厚労省「高齢者の生活ニーズと生活支援サービス」
この資料の中では、高齢者が望むサービスを導き出すためには「5つのこと」と「ちょっとしたこと」に手を差し伸べていくことの重要性が示されています。
高齢者が望む「5つのこと」
この資料の中で、高齢者が生活をする上で望む「5つのこと」は以下のことだとされています。
- 自分の存在を気にかけてくれる人がいる「安心」の確保
- 掃除、調理、布団干しなどの「日常的な家事」
- 買い物や通院などの「外出」
- 友人や知人たちとの「交流」
- 大掃除や家電製品の買い替えなどの「非日常的な家事」
この中でも特に重要なのは「安心の確保」であり、高齢者が望んでいることの中でも欠かすことができないニーズなのです。
「ちょっとしたこと」プラス「あると助かる」
次に、資料の中で伝えられているのは「ちょっとしたこと」に対応できるサービスがあると、高齢者は安心だと感じる…ということです。
「ちょっとしたこと」というのは、蛍光灯の交換やなかなか開かないフタの開け閉めなど…といった、日常生活の中で不意に起こることへの対応です。
また、高齢者の生活支援に対するニーズは「あると助かる」といった内容から生まれることが多いとも指摘されています。
これらの内容を踏まえると…高齢者の望むサービスを検討する時には、高齢者の安心を確保することを基礎に置き、日常生活の中で生じる困りごとを解消するような「5つのこと」や「ちょっとしたこと」そして「あると助かる」というニーズに応えるものが求められているということになるのです。
3. ニーズに応える生活支援サービス例

では具体的に、どんなサービスが高齢者の望むことを叶え、不安を解消してくれるのでしょうか?
具体的な事例とともにご紹介していきます。
高齢者移動サービス
近年増加傾向にある「高齢ドライバー」の事故に伴って、高齢者の自主的な免許返納を促す動きは加速していますが、それと相対して移動手段を失った高齢者が気軽に利用できる移動サービスの整備は、まだまだ進んでいません。
実際に、首都圏を対象に実施された「介護予防・日常生活圏域ニーズ調査」では「送迎・公共交通の充実」が1位になるなど…高齢者が気軽に「外出」するために必要なサービスが求められているのです。
ニーズ調査の詳細は、下記のページを見ると詳しく紹介されています。
高齢者の生活ニーズランキング首位は「移動サービス」~市町村の「介護予防・日常生活圏域ニーズ調査」「在宅介護実態調査」集計結果より~
また、国としても「移動サービス」の拡充を図るために、国土交通省から事業促進のパンフレットが発行されています。
興味のある人は、下記のページよりご覧になってみてください。
高齢者の移動手段を確保するための制度・事業モデルパンフレット
シニアコミュニティアプリ「おしるこ」
高齢者が望む「5つのこと」の中に、友人知人たちとの「交流」がありました。
しかし、年齢が上がり社会とのつながりが徐々に減っていくことの多い高齢者にとって「交流」の機会を自ら作っていくことは容易ではありません。
年齢に関わらず、健康でアクティブな高齢者であれば、自ら外出して趣味のサークルや地域活動に参加し「仲間づくり」をすることができるでしょう。
しかし、健康問題で外出がままならなかったり、そもそも「仲間づくり」が苦手な人も少なくありません。
そこでおすすめするのが「シニアコミュニティアプリ・おしるこ」の活用です。
「おしるこ」は、50歳以上限定のコミュニティアプリで、同じ趣味を持った仲間を見つけたり、新しいつながりを作ることができます。
シニア向けサービスを検討している企業は、ニーズの把握やターゲットへ向けた広告を出すことができますし、実際に商材をターゲットであるシニアの人たちに体験してもらい、その感想を聞くことができるのです。
詳しくは、下記のページを読んでみてください。
4. まとめ
高齢者が望むサービスを検討する時は、毎日の生活の中で高齢者が求めている「5つのこと」と「ちょっとしたこと」、そして「あると助かる」と感じている支援の中に、切実なニーズが隠れていることを理解しておくと良いことが分かりました。
特に「安心の確保」は絶対条件であり、家族や親類が近隣で暮らしていない高齢者にとっては、友人知人・地域での「仲間づくり」や様々な形での「交流」が安心に繋がるのです。
この「安心の確保」に、シニア向けコミュニティアプリ「おしるこ」は最適なサービスであり、高齢者=シニア世代が求めている商材を宣伝するのにおすすめのツールだと言えます。
シニア向けコミュニティアプリ「おしるこ」に関する詳しい資料は、以下からダウンロードできますので、ぜひご確認ください。