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人生100年時代を生きる高齢者のニーズとは?シニアマーケティングのポイントもご紹介
シニアのインサイト 投稿日: 更新日:

人生100年時代を生きる高齢者のニーズとは?シニアマーケティングのポイントもご紹介

日本を含む先進国では二分の一の人が100歳を超えて生きる時代が来るといわれています。それこそが昨今耳にする「人生100年時代」です。

シニアビジネスを検討しているマーケティング担当の方々は、今後「人生100年時代」に伴うシニアの生き方やニーズをしっかり把握しておく必要があります

そこで今回の記事では、「人生100年時代」の定義とそこからみえてくるシニアのニーズを解説していきます。人生100年時代におけるシニアについて幅広く知りたい方も、ぜひ参考にして下さい。

目次

  1. 人生100年時代とは
  2. 人生100年時代におけるシニア
  3. シニアへのアプローチならおしるこがおすすめ

1. 人生100年時代とは

令和シニア人生100年時代

「人生100年時代」とは、イギリスの組織論学者であるリンダ・グラットンとアンドリュー・スコットが著書「LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略」で提唱した言葉です。

2023年に入りNHKでも特集がされており、日本国内でも浸透しつつある概念といえます。

具体的には次のような根拠をもって主張されており、今後も「人生100年時代」は注目されるでしょう。

平均寿命の伸長

2022年に内閣府が発表した「令和4年高齢社会白書」によると2020年現在の男性の平均寿命は81歳、女性の平均寿命は87歳です。将来の平均寿命は男性が84歳、女性91歳が見込まれており、この数字は世界で最も高い高齢化率といわれています。

女性がもうまもなく90歳を超えると想定されていることより、近い将来、100歳を超えて生きる方は珍しくなくなるかもしれません。

平均寿命将来推計
出典:内閣府|令和4年版高齢社会白書「令和3年度 高齢化の状況及び高齢社会対策の実施状況|第1章 高齢化の状況」

健康寿命の伸長

平均寿命が伸びていることだけでなく、健康寿命も例外ではありません。

健康上の理由で日常生活が制限されることなく生活できる方は年々増加傾向にあり、同じく内閣府の令和4年高齢社会白書によると、令和元年での男性の健康寿命は72歳、女性の健康寿命は75歳でした。

健康寿命

さらに、65歳以上の者の新体力テストの合計点は上昇傾向にあり、中でも75歳以上の運動習慣のある者の割合は、男性が46.9%、女性が37.8%と健康意識の高さもうかがえます。

ですから、今後訪れる「人生100年時代」を生きるシニアの方々の多くは健康も維持しているといえるでしょう。

新体力テスト
65歳以上の運動習慣者
出典:内閣府|令和4年版高齢社会白書「令和3年度 高齢化の状況及び高齢社会対策の実施状況|第2節 高齢期の暮らしの動向」

2. 人生100年時代におけるシニア

「人生100年時代」の訪れと同時に、シニアにとっては100年時代をどのように生きていくのかがとても重要となります。社会貢献をしたい、生涯現役として働き続けたい、趣味の時間を充実させたいなどさまざまな考えがあるでしょう。

このようなシニアのニーズをとらえることはシニアビジネスにおいて非常に重要です。

具体的に3つの視点で人生100年時代におけるシニアを掘り下げていきます。

生きがい

人生100年時代を自立し、豊かに生きていくために大切なのは生きがいです。

長きにわたって送ってきた社会人生活を終えた第二の人生、子供が手を離れて生まれた自分のためだけの時間、それらをどのように過ごすかがシニアにとって重要なのです。

ニッセイ基礎研究所主任研究員の前田展弘氏によると、「高齢期に迎える3つのステージのニーズを満たしながら『より良く』生きていく」ということが、人生100年を生きる鍵だといいます。

そのステージとは以下の3つです。

  • まだまだ元気で自立して生活できる期間(ステージⅠ)
  • 自立しながらも日常生活において必要な援助が増える期間(ステージⅡ)
  • 最終的に本格的な医療やケアを必要とする期間(ステージⅢ)
高齢期ステージ
出典:事業構想「理想の生き方と 高齢期の3つのステージ」

この3ステージに共通して存在するのが「楽しみたい=ENJOYニーズ」なのです。多くのシニアが、住み慣れた地域で暮らす中、楽しめる趣味や習い事、コミュニティといった生きがいの有無は、シニアを支える社会の課題ともいえるでしょう。

リタイア後のシニアの生活についてより詳しく知りたい方は、次の記事をご参照ください。

キャリア

昨今のビジネスモデルの変容により、「60歳で定年し、その後は年金生活」は当たり前ではなくなりつつあります。もし今後定年が引き上げられ、70代後半~80歳になった場合、人生100年時代で働き続けるシニアは増加するでしょう。

会社という「組織」から「個人」へとキャリアがシフトしていく中で、シニアも今後キャリアを築いていく必要があります。そのため、人生100年時代を生きるシニアは自身の市場価値と向き合い、高めていくことが経済的にも自立して生きていく、ということになるでしょう。

なお、シニアの就業意識については次の記事でご紹介しています。

趣味

人生100年時代、第二の人生は趣味を生きがいに豊かに生きていきたいと考えているシニアは多いでしょう。特にアクティブシニアと呼ばれるシニア層は、意欲的に社会活動や趣味に取り組み、健康意識や自立意識が非常に高いです。

アクティブシニアの方は新しい価値観を求める欲求が強いため、最近ではインターネットを駆使して「新しい旅先」「新しい趣味」「新しいコミュニティ」の情報収集をしています。

また、SNSで影響力を与える「シニアインフルエンサー」が急増し、SNSはすでに世代間を超えた現象が起きているのです。シニアのSNS参加がトレンドになっていることから、活動の幅は今後も拡大していくでしょう。

趣味は身体的活動量を増やし、社会的自立をするために必要な神経や筋肉・骨格、認知機能などの強化も期待できるので、人生100年時代にとって非常に重要な概念といえます。

シニアの趣味の詳細は、次の記事でもご紹介しています。

3. シニアへのアプローチならおしるこがおすすめ

「人生100年時代」の到来が近づく昨今、デジタルシニアと呼ばれるシニアも増加しています。趣味としてインターネットを使いこなすシニアが増加しており、情報収集や買い物、YouTubeなどでの動画や映画鑑賞など、シニアはインターネットでさまざまなことを楽しんでいます。

特に注目すべきはシニアのSNSの利用率が年々上昇していることでしょう。

ブログや写真を投稿し、SNS上で知り合った方々とのコミュニケーションは趣味から生きがいになることもあります。そのため、シニアビジネスを展開している、今後展開する予定の企業の皆様はぜひ、SNSによるプロモーションを検討してみてはいかがでしょうか。

SNSからわかるシニアのニーズに着目することで効果的なマーケティング戦略が実現できます。

50歳以上限定のSNSサービス「おしるこ」では、シニアと企業を結びつけるさまざまな広告を提供しています。

シニアに効果的なアプローチがしたいと考えている方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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