成果を勝ち取る!SNS広告の平均クリック率を知って効果を底上げしよう
自社の商材を宣伝するために、多くの企業で取り入れられているSNS広告。
それぞれの企業が工夫して制作したSNS広告を出稿しますが、いざ出してみても具体的にどのくらいの効果があるのか、具体的な成果が得られているのかとなると「よく分からない」という企業は少なくないのが現状です。
そこで今回は、SNS広告の効果を見るうえで知っておきたい「クリック率」について詳しく解説していきます。
目次
1. クリック率(CTR)とは?
SNS広告がどのくらいの効果を上げているのかを調べる時には、「クリック率(CTR)」を知っておくことがとても重要になります。
せっかくSNS広告を出稿しても、具体的にその広告がどのくらいクリックされているのかが分からないと、その成果もはっきりしないからです。
そこでまず、クリック率の計算式やCTR以外の成果指標にはどのようなものがあるのかについて解説します。
クリック率(CTR)の計算式
クリック率(Click Through Rate=CTR)とは、SNSに広告を出稿し、その広告が表示されたユーザーが実際に広告をクリックした割合のこと。
その計算式は、以下のようになります。
CTR=広告クリック数÷表示回数(インプレッション数)×100
上の計算式にある「表示回数=インプレッション数」とは、SNS広告がユーザーに向けて表示された回数のことで、この数値は基本的に大きければ大きいほど良いとされているものです。
その数値で、実際に広告がクリックされた数を割ると、クリック数が割合となって表されることになります。
では、クリック率は高ければ高いほど良いのでしょうか?
そこは、決してそういうわけではありません。
SNS広告を出稿するということを考える時、その目的は一つではありません。
例えば、目的が商材購入の場合には最終的なCV(コンバージョン)数、また認知拡大であればインプレッション数と呼ばれる数値など、最終的な目的に応じて重要な目標も変化するのです。
クリック率は、商品購入につながるまでの中間的な目標として確認されることが多い数値となります。
なお、コンバージョン数は、SNS広告から自社ページに来たユーザーが商品購入や会員登録といった「成果」につながる行動を取った回数のことで、クリック率の次に目標となる数値です。
そういったことから、クリック率はその前のいわば「中間目標」的な数値と考えられています。
アメリカのマーケティング会社が調べた業界全般のSNS広告(ここではFacebook広告)のクリック率は0.89%であるとされています。
参考:Word Stream「Facebook ad Benchmarks for YOUR Industry」
その他の成果指標とは
クリック率(CTR)以外にも、SNS広告の出稿ののちにその成果を示す指標となる数値がいくつかあります。
クリック率の他には、以下のような数値を算出してその成果を知ることができるので参考にしてみてください。
CVR(コンバージョン率)
コンバージョン率(=Conversion Rate)は、先ほど解説したコンバージョン数(広告から入ったサイトでユーザーが行う「成果行動」の数)を割合化したもので、サイトの内容によって判断される「成果行動」の内容は変わりますが、ECサイトの場合は「商品の購入」が最終成果と判断されます。
多くは、自社サイトが目標とする数値から目標となるコンバージョン率を割り出すのが良いですが、これもまたアメリカの調査会社の調べによると全ての業界の平均値は1.82%となっているようです。
参考:Sprocktコラム「CVR25か国の平均値(Contents Square調べ)」
CPR数
CPRは(Cost Par Responce)の略で、レスポンス(商品購入や会員登録などといったユーザーの反応)1件に対してかかった広告費用のこと。
この場合の「広告費用」には、無料サンプルやトライアル、体験期間を伴うサブスクリプションなどにかかる費用も含まれています。
これらの費用をユーザーからの反応件数で割ることで算出することができ、具体的な販売促進や広告活動の効果を評価する時に役立ちます。
CPR数の他にもSNS広告の費用対策と効果に関する数値がありますので、詳しくは下記のページを参考にしてみてください。
2. 媒体別クリック率の平均
クリック率をはじめとするSNS広告の効果を確認する成果指標について理解ができたところで、現在日本国内で主に使用されているSNSにおけるクリック率の平均値を確認していきましょう。
データは海外の「tapClick」というサイトを参照しており、下記のページに掲載されているものを参考にしております。
参考:「【CTR1%は高い?低い?】SNS広告の平均クリック率まとめ」
主要SNSのクリック率平均について
以下が、主要SNSのクリック率平均値のまとめになります。
- Facebook広告…フィード広告は1.25%、インストリーム動画広告は2.78%。
AIが自動で掲載場所を振り分けてくれるので運用しやすいのが特徴。
動画広告の方がクリック率が高いようです。
- Instagram広告…フィード広告0.39%、ストーリーズ広告0.46%。
Instagramの方も、若干ながら動画広告の方がクリック率が高いようです。
- Twitter(現・X)…Twitter広告の場合、クリック率は0.86%と平均並みですが、リツイート機能(現在はリポスト機能)があるのが特徴です。
広告を見たユーザーが実際に広告をクリックしなくても、拡散力があります。
- LINE広告…LINEは海外での運用がほぼ無いため、日本国内でのクリック率を試算すると、だいたい1%前後となっています。
- YouTube広告…YouTubeビデオによる広告クリック率がおよそ0.1%となっていて、他の媒体よりもクリック率が低いものの、今とても注目を集めています。
ここでは平均値を記載しましたが、出稿する広告の種類などによって、クリック率の平均は変わるものなので、安易に比較するのも考えものです。
例えば、Googleなどのリスティング広告は、既に悩みが顕在化している人に向けた広告なのでクリック率が高いですが、SNS広告の場合には悩みの有無に関わらず特定のターゲットに対して広告を打つことからクリック率は上がりにくいという特徴があります。
そのため、認知を広げたい時にはSNS広告を使うなど、最終的な目的に応じて出稿先を検討すると良いでしょう。
3. クリック率を上げるための取り組み
CTR数やCVR数などを駆使して、自社が出稿したSNS広告の運用状況を把握することができたら、次に考えるのは、それらの数値が低かった時の「改善方法」ではないでしょうか。
最後に、運用した広告のクリック率などを上げるために必要な取り組みをご紹介していきます。
ターゲティング設定の見直し
SNS広告を出稿する上で、最も重要なこととされる「ターゲティング」。
せっかく広告を出稿してもクリック率などが上がっていないのであれば、まずはターゲティングの設定から見直してみることが必要になります。
どんな人がどんな時にその広告を見るのか、そしてどんなアクションに誘導したいのかを明確にするだけで、クリック率や他の数値の改善を図ることができるでしょう。
SNS広告のターゲティング方法については、更に詳しい解説が下記のページに掲載されていますので参考にしてください。
クリエイティブの見直し
ターゲティング設定の見直しと同じく重要なこととしてSNS広告の「クリエイティブ」を見直すことがあります。
自社のターゲット層が、どのような見た目のSNS広告に目を引かれるのか、自社が求める訴求内容を伝える効果がある広告なのかを見直して改善すると、クリック数などが効果的に上がることも少なくありません。
SNS広告の場合、敢えて一般ユーザーの投稿風に広告をクリエイティブすることなども可能ですから、この際しっかり見直してみるのがおすすめです。
SNS広告の効果的なクリエイティブ制作については、下記のページを参考にしてみると良いでしょう。
静止画だけでなく動画を活用する
前項でもお伝えしたように、SNS広告の場合もGoogle広告の場合も同じく、最近は動画を活用した広告の方がクリック率が高いことが分かっています。
そのため、クリエイティブの見直しの際には「動画」を効果的に活用してみることもおすすめです。
動画広告の場合は、最初の5秒で人目を引くことが重要とされているため、実際に制作する場合にはかなりの工夫が必要になります。
SNS媒体の見直し
色々なことを試してみても、クリック数が改善しない場合には、出稿するSNS媒体そのものを見直してみる必要が出てきます。
取り扱う商材をよく見直し、自社のターゲット層がよく使うSNSを選ぶようにすると、一気にクリック数が改善することもあるため、それぞれのSNS媒体がどんな年齢層によく使われているかを調べてみましょう。
例えば、若い世代なら「TikTok」や「Instagram」がおすすめSNSですし、シニア世代なら50歳以上限定SNSである「おしるこ」がおすすめです。
4. まとめ
このように、SNS広告を効果的に運用するためには、定期的にクリック率(CTR)などの数値から効果を測定し、改善点があれば随時改善を図ることが重要です。
中でも重要な「ターゲティング」は、設定を誤ると自社商材を知ってもらうことも難しくなるので、細かく設定していきましょう。
そうすることで、自ずとどのSNSに広告を出稿すればターゲット層に響くのかも知ることができます。
例えば、50歳以上のプレシニア・シニア世代に対して自社の商材を宣伝したい時には、その年齢層が多いSNSを利用するのが一番ですが「シニア向けコミュニティアプリ・おしるこ」なら、登録者が50歳以上限定とされているため、ターゲット層に対して的確に訴求効果を発揮することができます。
シニア向けコミュニティアプリ「おしるこ」に関する詳しい資料は、以下からダウンロードできますので、ぜひご確認ください。