団塊の世代の特徴とは?性格や購買行動について解説
あなたは「団塊の世代」についてご存知でしょうか。
現在では70歳を超える団塊の世代。彼らが生きた時代背景や、性格・購買行動の特徴、さらには現代における団塊の世代の影響について紐解いていきます。
団塊の世代について知識を深めたい方はぜひご参考ください。
目次
1.団塊の世代とは
まずは団塊の世代(だんかいのせだい)とは何か、名前の由来や時代背景などの特徴を紹介します。
団塊の世代について
団塊の世代とは、第一次ベビーブームのあった時期である1947〜1949年に生まれた世代のことを指し、2023年時点で74〜76歳の方が団塊の世代に該当します。2024年には全員が75歳を迎え、後期高齢者に分類されるようになります。
第二次世界大戦終戦直後の年のため、さまざまな時代の移り変わりを体験している世代ともいえます。
またベビーブームの時期ということもあり、人口が圧倒的に多いことが特徴です。
団塊の世代の由来
団塊の世代という名前は、堺屋太一さんの小説である『団塊の世代』が由来となっています。
内容としては、人口が多い世代がやがて高齢者となったときにどのようなことが予想されるのかを描いた小説です。
このタイトルが日本中に広まり、団塊の世代という言葉が使用されるようになりました。
戦後に生まれ、高度経済成長やバブル経済などの好景気、オイルショックやリーマンショックなどの不況のどちらも経験しており、変化の激しい時代を生き抜いた世代と言えます。
2.団塊の世代の性格の特徴
そんな団塊の世代の性格の特徴を、団塊の世代が過ごした時代背景とともにお伝えします。
特徴は以下の3つです。
- 競争意識・仲間意識の強さ
- 努力は報われる思想
- 流行に敏感
それぞれ詳しく紹介していきます。
1.競争意識・仲間意識の強さ
団塊の世代の圧倒的な人口の多さから、競争意識が強いといった特徴があります。
受験や就職活動、出世など、同世代の人数が多いため倍率が高まり、常に競争を強いられてきました。
また、同じ激しい競争を乗り越えた仲だからこそ、仲間意識が強いことも特徴です。
一度入社したら定年退職するまで働く終身雇用制度が主流だったこともあり、会社・組織・仲間への愛着が強い傾向にあるようです。
2.努力は報われる思考
団塊の世代は、努力は必ず報われると考える人が多いことも特徴です。
団塊の世代が働き盛りの頃は、高度経済成長やバブル経済で景気が右肩上がりだったこともあり、努力した分だけ給料や役職が上がることが多かったようです。
その分仕事に打ち込む人も多く、家庭よりも仕事を優先する働き方が良しとされる時代でもありました。
3.流行に敏感
戦後の日本で若者文化を作り上げてきた団塊の世代は、流行にも敏感です。
アメリカをはじめとした海外の文化を積極的に取り入れており、ジーンズやミニスカートを履いたり、ビートルズやローリングストーンズを聴いたり、当時の日本文化からすると革新的であったと言えます。
そのため、「日本初」「世界初」といったワードを好む傾向もあります。
3.団塊の世代の購買行動の特徴
性格の特徴でもお伝えした通り、団塊の世代は、流行しているものや集団で行うものを好んで購買する傾向があります。
景気が回復してきた時期には、電化製品で有名な「三種の神器(モノクロテレビ・洗濯機・冷蔵庫)」の登場もあり、流行に対しては敏感な世代といえます。
現代においては、最新の家電製品や趣味サークルに興味を持ちやすい傾向があります。
テレビやWEBサイトからの情報に興味を持ちやすいため、その時の流行に合わせたものを訴求すると購入してもらいやすいでしょう。
また仕事や生活においても集団意識が強かった背景もあり、個人よりもつながりを大切にしていた方が多いです。
そのため商品を購入する際は、メディアでの同一世代の口コミや家族・友人の意見に興味を持ちやすい傾向にあります。
SNSなどのコミュニティサイト・アプリで、同一世代の商品レビューを提示したり、家族・友人経由でオススメしたりすることで購買意欲を刺激できます。
シニア世代の口コミマーケティングに関しては、以下の記事で詳しく紹介しています。
4.現代における団塊の世代の影響・社会問題
ここからは団塊の世代の影響を紹介していきます。戦後のベビーブームにより人口が非常に多い団塊の世代は、社会に与える影響も非常に大きいものとなります。
2007年問題
現在は70歳を超えている団塊の世代ですが、彼らが定年退職を迎える年は「2007年問題」と呼ばれています。労働力の減少や技術・ノウハウ継承の不安、退職金支払いによる企業負担など、さまざまな問題に直面するのではないか、と危惧されていました。
実際には、年金受給開始年齢の65歳への引き上げや、それに伴う定年廃止・定年年齢の引き上げなどが活発化し、一度に大量の退職者が出る結果にはなりませんでした。
2025年問題
次に問題視されているのが、団塊の世代の全員が75歳以上の後期高齢者に分類されるようになる年の「2025年問題」です。後期高齢者の医療費・介護費の増加により、社会保険費などの負担増が予想されているのです。また、医療現場の逼迫も懸念されています。
2040年問題
さらに、団塊の世代の子供世代である「団塊ジュニア世代」が65歳以上の高齢者になる「2040年問題」もあります。団塊ジュニアは第二次ベビーブームで生まれた世代であり、団塊の世代と同様に、社会に対して大きな影響があることが予想されています。2040年には、65歳以上の人口が全人口の約35%にもなると推計されており、超高齢化社会にさらに拍車がかかることでしょう。
5.団塊の世代の前後の世代
団塊の世代の後に生まれた新しい世代についての紹介です。
新人類世代
新人類世代は1960年代に生まれた世代のことを指します。
その時期にみられていた学生運動が衰退し、政治に対しての興味が薄い傾向にあります。
戦争中や戦後の世代から「常識が通用しない」と言われていたことが、「新人類」の由来でもあります。
新人類世代の詳しい特徴は、以下の記事をご覧ください。
バブル世代
バブル世代は1965〜1970年頃に生まれた世代のことを指します。
ちょうど就職の年齢がバブルの時期に差しかかり、多くの方が大企業に就職することができた時代です。
また同時期に男女雇用機会均等法が施行されたこともあり、女性が就職する割合が増えていったのも特徴です。
バブル世代の特徴や性格は、こちらの記事で詳しく解説しています。
団塊ジュニア世代
1971〜1974年頃に生まれ、文字どおり団塊の世代の子ども世代のことを指します。
団塊ジュニア世代が社会人の年齢に差しかかった時期にバブルが崩壊したため、就職が困難となり氷河期世代とも呼ばれていました。
団塊ジュニアの詳細については、以下の記事もご参考ください。
6.団塊の世代にアプローチするために
団塊の世代の特徴や背景、高齢になることで生じる問題について紹介させていただきました。
団塊の世代の方たちは、好景気や不景気といった激動の時代を生きてきたことがわかります。人口が多いこともあり、常に競争意識を持たなければ社会で成功できない時代ともいえます。
また、団塊の世代の購買行動の特徴において、テレビCMだけでなく、WEB広告やSNSのコミュニティでのアプローチも有効であることをお伝えしました。
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