リスティング広告とSNS広告の違いやメリットをご紹介!
インターネット広告の配信形態や運用方法は多様化しています。
そのため、売り出したいサービスや商品、伝えたい内容によって、広告媒体は慎重に選ぶことが重要です。
中でもWeb広告は、ユーザーの行動にあわせた内容や掲載先を調整する「運用型広告」が主流。電通が発表した2021年 日本の広告費|インターネットによると、インターネット広告媒体費が2兆1,571億円のうち運用型広告費は、1兆8,382億円と半分以上を占めています。
その「運用型広告」には、「リスティング広告」と「SNS広告」があり、Web広告出稿を検討しているマーケティング担当の方はどのように選べばよいか悩みますよね。
今回の記事では、「リスティング広告」と「SNS広告」の特徴や違い、課金形態や出稿時の注意点を解説していきます。
ぜひ参考にして、広告出稿にお役立てください。
目次
1. リスティング広告とSNS広告の特徴
まずは、リスティング広告とSNS広告、それぞれの特徴や配信方法などをお伝えしていきます。
リスティング広告とは
リスティング広告とは、Google やYahoo!JAPANなどでキーワードを検索した際に、検索結果上部に「広告」と表示されるテキスト広告のことです。
リスティング広告は他にも次のような呼ばれ方をしています。
- 検索キーワード連動型広告
- 検索広告
- 検索キーワード広告
ユーザーが検索したキーワードに合わせて広告が表示されるため、ニーズに応じた広告を配信できます。
画像表示オプションを管理画面で導入することも可能ですが(画像参照)、基本的にはテキストのみで訴求するため、短い文字数のなかでユーザーに刺さるアピールをしなければなりません。
また、ユーザーの検索ワードに依存するため、アプローチできる層が限られてしまうのがリスティング広告の弱さも。
商品やサービスと関連性の高いキーワードを選定したり、アクセス解析で検索者のニーズを分析したりする必要がありますが、有効に活用できれば高い効果を見込める広告媒体です。
リスティング広告の配信方法
リスティング広告は通常、次の手順で配信可能です。
- 管理画面でアカウントを作成
- 配信する条件設定(キーワード選定、ターゲティング方法の決定など)
- 広告文を作成
- 配信開始
リスティング広告は、2.で選定したキーワードに対して、入札金額が高い順に表示されます。あわせて、「品質スコア」も加味され、上位表示されるか否かが決まるのです。
「品質スコア」とは次のような評価基準で決められます。
- 対象のキーワードに対する広告文やLP(ランディングページ)のマッチ率
- クリック率
- LP(ランディングページ)でのユーザーの滞在時間
- ユーザーに対して有益なLP(ランディングページ)であるかどうか
そのため、同じ予算でも広告の内容がキーワードにマッチしていたり、ユーザーに有益だったりするページのほうが上位表示されやすくなります。
リスティング広告のメリット3つ
続いては、リスティング広告のメリットを3つご紹介していきます。
1.見込の高いユーザーにアプローチできる
リスティング広告は、商品やサービスと親和性の高いユーザーに直接アプローチできることがメリットです。
前述したとおり、ユーザー自身が検索窓でキーワードを入力して検索しているため、検討意欲が高い状態。
リスティング広告はそのタイミングを狙って広告配信することが可能なのです。
また、キーワードだけではなく、狙いたい地域も絞り込むことができるので、費用を抑えながら効率的に広告表示することもできます。
2.低予算でも出稿可能
基本的にユーザーが広告を実際にクリックした際に費用が発生するため、リスティング広告は少ない予算で始めることができるのもメリットです。
広告が表示されただけでは費用はかからず、また、広告予算も自由に設定できます。
そのため、想定よりクリックされて予算をオーバーしてしまうというリスクヘッジも可能です。「少しだけ試してみたい」「広告予算が少ない」という企業にはおすすめです。
3.配信停止や変更がすぐにできる
すでにお伝えしたとおり、リスティング広告は「アカウントを作成→条件を設定→広告文を作成」の手順ですぐに配信可能というスピード感が強み。
設定した広告がリアルタイムで確認できるというのは安心感もありますよね。
そのため、時間や予算を無駄にすることなく、また効果がでていない広告はすぐに停止・変更ができる仕組みもメリットといえます。
SNS広告とは
SNS広告とは、Facebook・Twitter・Instagram・LINEに代表されるSNSに配信する広告のことです。
SNSのタイムラインやおすすめに表示される広告で、昨今は画像のようなテキストやバナーだけでなく、動画など、クリエイティブは多岐にわたります。ユーザーの登録情報に基づくターゲット属性や「いいね」などの行動・興味関心などで、親和性の高い広告が表示される仕組みです。
SNS広告の配信方法
SNS広告もリスティング広告と同じく、管理画面上でアカウントを作成し、ブランド認知なのか獲得を増やしたいのかといった条件とアプローチしたいターゲットを登録することで出稿できます。
また、Facebook広告の場合、FacebookのタイムラインだけなくInstagramやメッセンジャーも配信先に設定可能。
ほかにも、「自動配置」と呼ばれる機能を活用すれば、設定した広告の目的や予算に応じて広告を自動で配信できます。
SNS広告のメリット3つ
リスティング広告同様に、SNS広告のメリットもみていきましょう。
1.精度の高いターゲティング
SNS広告は、ユーザーの登録している情報に合わせて広告配信できるため、ターゲットに届けやすいという強みがあります。
たとえば、年齢や性別、地域などが設定可能です。
さらに、ユーザーがどんな情報に興味をもっているか、日ごろどんな行動をとっているかなども、データとして活用可能なので、そこまで絞り込めるのはSNS広告の非常に大きなメリットといえます。
2.シェアやいいねによる拡散力の高さ
インターネット上で拡散する、いわゆる「バズる」ことができるのもSNS広告の魅力です。
シェアやいいねで「バズる」ことに成功すれば、商品やサービスの宣伝効果は非常に大きなものになります。
たとえば、Twitterでユーザーがリツイートで拡散できるのは企業の広告も例外ではありません。
そのため、広告を見たユーザーが良いと思って拡散すれば、フォロワーがさらに別のユーザーにも拡散してくれる可能性があります。
この拡散力はSNSの大きな魅力の一つでしょう。
3.低予算で広告を始めることが可能
リスティング広告同様に、SNS広告も費用を抑えて配信することができます。
SNSで広告費用が発生するタイミングは、クリックされた時と表示回数(インプレッション数)が一定数に達した時のみ。
つまり、広告がクリックされなければ費用は発生しないので、商品やサービスに興味のないユーザーに費用をかけずにすみます。
2. リスティング広告とSNS広告の比較
ここまでご紹介したとおり、リスティング広告とSNS広告にはそれぞれ特徴や違いがあります。
最後に、配信目的、課金、注意すべきことをまとめましたので、二つの媒体を比較してみてくださいね。
リスティング広告 | SNS広告 | |
---|---|---|
配信目的 | 自社の商品やサービスに関心を持つユーザーをWebサイトへ「集客」すること。 | 潜在層を含むより多くのユーザーに、自社の商品やサービスの「認知」を促すこと。 |
課金形態 | 広告をクリックしたときに費用が発生。 | 出稿した広告の「表示回数(インプレッション数」「クリック数」「アプリのインストール数」「動画視聴回数」で費用が発生。 |
注意点 | 人気のキーワードは競合が多いため費用が高騰傾向。 予算が設定が低すぎても広告自体が表示されないので、ユーザーの目に届かない。 | SNSを流し見しているユーザーには広告がスルーされてしまう。 ユーザーの反感を買うと炎上してしまう可能性がある。 |
3. まとめ|リスティング広告とSNS広告を組み合わせも有効
今回の記事ではリスティング広告とSNS広告の特徴や配信目的、課金形態などの違いを紹介してきました。
それぞれにメリットがあるため、自社の商品やサービスをどうしたいのか、誰に届けたいのか、といった「目的」に合わせて使い分けることが大切です。
また、すでにサービスを検索している確度の高いユーザー向けにはリスティング広告、認知拡大目的ならSNS広告を使うなど、組み合わせて出稿するのも試してみる価値あり。
さらに、近年はシニアのSNS利用率も高く、シニア向けにもSNS広告は有効です。
特に「おしるこ」など50歳以上のシニア限定SNSもあり、もちろん広告配信も可能。
詳しいサービスについては以下のリンクからご確認いただけます。
ぜひ、参考にしてください。