SNS広告のデメリットから導き出す!SNS広告出稿成功のカギ
平成から令和に突入して5年以上が経ち、どんな世代の人もSNSを使いこなすようになりました。
最新の「通信動向調査」では、インターネット利用者の8割以上がSNSを利用しており、多くの人々への宣伝としてSNS広告への注目度はますます高まっています。
参考 総務省「令和4年通信利用動向調査/図表2-3 SNSの利用状況(個人)」
しかし、SNS広告には大きなメリットがたくさんある一方で、注意すべきデメリットもありますから、それらを十分理解してSNS広告を運用するのがおすすめです。
そこで今回は、SNS広告のデメリットに着目して、デメリットを乗り越えて成功するにはどうすれば良いかについて解説していきます。
目次
1. SNS広告とそのメリット
わざわざSNSに広告を出稿するということは、そこに大きなメリットが存在しているからです。
新聞やテレビなどの媒体ではなく「SNSに広告を出す」ということには、一体どんなメリットがあるのでしょうか。
SNS広告とは?
そもそもSNS広告とは、SNSのプラットフォームを利用して商品の宣伝や情報の拡散を行うものです。
SNSのプラットフォームとは、SNSなどのサービスを動かすための基盤や環境のことで、オンライン上で利用者が無料で使用することができるようになっています。
そのプラットフォームに企業側が広告を出稿することにより、多くの人々が広告を見てもらえるのです。
SNS広告のメリット
SNSのプラットフォームに広告を出稿する最大のメリットは、情報拡散力の高さです。
どのSNSにも「いいね」や「シェア」などといった機能があるため、情報の拡散やシェアを気軽にしてもらえるからです。
こうしたアクションを起こしてもらうことにより、企業のサービスや商材を知らない潜在顧客にも認知をしてもらう機会を増やすことができます。
また、年齢や性別、居住地域や興味関心など、細かくキーワードを指定すれば、更に精度の高いターゲティングのSNS広告を出すことも可能です。
このようなSNS広告のメリットについては、下記のページに詳しい解説がありますので、ぜひご覧になってみてください。
2. SNS広告のデメリット
SNS広告のメリットだけ見ると、出稿についても広告枠自体は有料になりますが、投稿に関しては無料または安価であれば運用コストがかからないので、誰もが気軽に「やってみたい」と思いますが、やはりメリットがあればデメリットもあります。
そこで、SNS広告にはどのようなデメリットがあるのかを以下にまとめてみました。
魅力的なコンテンツでないと見てもらえない
SNS広告のメリットは「多くの人々に見てもらえること」ですが、日々たくさんのSNS広告がタイムライン上に溢れている今、本当に魅力的なコンテンツを制作していなければ広告そのものを見てもらうことができません。
広告のターゲティングはもちろんのこと、コンセプトが分かりやすくデザインにも気を配ったものを制作しないと、まず見てもらうことが難しいので、最初にどのような広告を出稿するのかをじっくり吟味して制作しなくてはならないところは「気軽に・片手間ではできない」という意味でデメリットだと言えるかもしれません。
炎上する可能性がある
SNS=炎上というイメージは何となく理解できるかと思いますが、たとえSNS広告とは言っても内容によっては炎上する可能性があります。
過去には、某下着メーカーで表現が性的であるという理由で炎上したり、某衣類メーカーや某子供向け玩具メーカーが、不適切な内容の投稿を企業アカウントにて発信して炎上、その理由は担当者の悪ふざけだったという事案もあり、企業側の意図とは違うことで炎上することもあるのです。
老若男女、色々な人々が見ているSNSだからこそ、広告の表現や内容には十分注意し、複数のスタッフでチェックするなどの体制を整えておくことが大切です。
PDCAを回す必要がある
SNS広告の出稿において「PDCA」とは、以下のことを指します。
- P「Plan(計画)」…広告を出稿して得たい目標を設定します。
- D「Do(実行)」…設定した目標を達成するために様々なことを実行します。
- C「Check(検証)」…計画通りに実行できているのかを検証します。
- A「Action(改善)」検証結果から得た課題を克服するための改善策を講じます。
SNS広告の効果を得ようと考えるなら、この「PDCA」を繰り返し実行していく必要がありますが、専属のスタッフを置いて細かく実施していかなくてはならないので、人手が不足している企業にとってはデメリットになることもあるでしょう。
ユーザー属性に合わせたSNS媒体の選定が難しい
出した広告が「どのユーザー層をターゲットにしているのか」によって、相応しいSNSが異なりますから、その見極めとSNS媒体の選定は難しいと感じるかも知れません。
SNSも「Facebook」や「Instagram」、「LINE」「X(旧Twitter)」などによってターゲットにしている年齢層や属性が違うので、自社の商材やサービスが出稿したSNS媒体と見合っているのかの見極めの難しさは、大きなデメリットと言えます。
高年齢層へのアプローチがしづらい
50代以上の年齢層の人々も、多くが何らかのSNSを活用するようになってきているとはいえ、やはり高年齢層へのアプローチは大きな課題であり、SNS広告を出稿する上でのデメリットであると言えます。
総務省が2023年12月25日に公表した「デジタル空間における情報流通に関する現状」より主なSNS系サービス・アプリの利用率(年代別)を見てみると、YouTubeやLINEに関してはどの年齢層も8~9割の人々が利用しているのに対し、FacebookやInstagramなどのSNSサービスは50代以上になると2~3割に留まっている現状があります。
そのため、50代以上の年齢層へアプローチしたい場合には、どのSNS媒体を利用するのか、慎重に選ぶ必要があります。
3. SNS広告を成功させるには?
このように、SNS広告の出稿には様々なデメリットも見られるため、本当にSNS広告を成功させたいと思うのであれば、デメリットをどのようにして克服するのかを十分検討しておくことが大切です。
先ほど挙げられたデメリットについては、どのようなことを注意しておくと良いのでしょうか?
また、浮かび上がったデメリットから成功を導くヒントはあるのでしょうか?
デメリットに対する注意点
先ほど5つ挙げたデメリットの中で「PDCAを回す必要性」については、専属のスタッフを置いて継続的な運用を心がけることで解決することができますが、その他のデメリットについては個別に注意点を解説していきます。
魅力的なコンテンツ作り
SNS広告では、他の広告媒体以上にターゲットとするユーザーを惹きつけるための魅力的なコンテンツ作りが重要になります。
最近では、敢えて「マンガ」を取り入れた広告を作ったり、動画を活用した広告デザインなど、様々な手法でSNS広告を制作することができます。
ターゲットの訴求に合わせたコンテンツ作りを心がけることで、このデメリットは解消することができるのです。
詳しくは、下記のページに細かな解説が掲載されていますので、ぜひ参考にしてみてください。
炎上対策
SNS広告を制作する時には、もちろん炎上などしないように慎重を期して制作をしますが、予期せず炎上してしまった時のために「マニュアル」を完備しておくと安心です。
謝罪文や訂正文の文例を用意しておき、その記載方法もあらかじめ取り決めておきます。
また、法的措置の検討についてもマニュアル化しておくと良いでしょう。
事実確認が必要な場合には、どのような手順で行い、どのような形で発信するのかも決めておきます。
いずれにしても、SNS広告は多くの人々の目に触れるものですから、時節や時代に対して常にアンテナを張り、世の中にとって「触れてはいけない話題」を理解しておく敏感さが必要です。
SNS媒体の選定
いくら素晴らしいコンテンツを制作しても、その広告が自社の求めるユーザーの興味を引かなければ意味がありません。
つまり、SNS広告は本来ターゲットとしないユーザーにもアプローチするものなので、その商材やサービスをどのターゲットに見せたいのかによって、ターゲット層がよく使っているSNS媒体を選ぶ必要があるのです。
そのためには、SNSごとの特徴をしっかり理解しておく必要があります。
下記のページにはSNS広告の仕組みとともに、主なSNSの特徴が解説されていますので、ぜひご一読ください。
高年齢層へのアプローチ
SNS媒体の選定を慎重に行うだけでは、若い世代ほどSNSを活用していない高年齢層へのSNS広告によるアプローチは難しいかもしれません。
50歳代以上の高年齢層へ、魅力的なコンテンツによって的確なアプローチを行いたいのであれば、選定するSNS媒体は「高年齢層が好んで使用するSNS」を選定すべきでしょう。
もし「高年齢層=シニア層をターゲットにしたアプローチ」を検討するなら、下記のページに詳しく解説されていますので、ぜひ参考にしてみてください。
デメリットから導き出す成功のポイント
SNS広告を出稿するデメリットへの注意点から、成功へ導くポイントが自ずと見えてきたのではないでしょうか。
まず「継続的な運用」を心がけることによって、ただ出稿するだけで終わらない「成果の上がる広告運用」ができるようになります。
そのためには、止めることなく「PDCA」サイクルを回していく必要があることを忘れずに覚えておきましょう。
また、魅力的なコンテンツ制作は当然ですが、コンテンツを制作するにあたって「炎上対策」は意識しておくことが重要です。
ターゲットにとって「魅力的」だと感じたからといって、あまりに過激で奇抜なものは炎上の危険性を生みます。
ですから、複数のコンテンツを制作して運用しながら出稿する広告をバージョンアップしていくと良いでしょう。
そして、時代や世情に常に敏感になり、誰にとっても「触れてはいけない」話題や物事があることを理解しておくと安心です。
更に、アプローチが難しいシニア層に対しては、シニア向けSNSの存在に目を向け、シニアに対する広告出稿は、シニア向けSNSに出すということも検討してみてはいかがでしょうか。
こうしたSNS広告運用のノウハウは、下記のページに詳しく掲載されていますので、一度ご覧になってみてください。
4. まとめ
SNS広告を出稿しようと考えているのであれば、まずメリットだけでなくデメリットも十分理解して運用に当たるのが賢明です。
デメリットに注視することで、どうすれば成功させることができるのかが自ずと見えてきます。
炎上対策や継続的な運用だけでは対策が難しい「シニア層へのアプローチ」については、シニア向けSNSを活用することで、広告出稿を成功に導くことができます。
特に、シニア向けコミュニティアプリ「おしるこ」は50歳以上限定のSNSなので、ターゲットとするシニア層が何を求めているかも分かります。
シニア向けコミュニティアプリ「おしるこ」に関する詳しい資料は、以下からダウンロードできますので、ぜひご確認ください。