動画広告は使い分けが重要!種類・配信場所・メリットを解説
近年その勢いを増し、さまざまな場で目にするようになった動画広告。ユーザーニーズに合わせて変化・増加した動画広告の種類は、多岐にわたります。
配信側からすると、「どの種類の広告が自社に合っているのかわからない」という場合も多いのではないでしょうか。
この記事では、そのような方に向けて動画広告の種類やそれぞれの配信場所、種類ごとのメリットについてまとめました。動画広告を始めたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
- 動画広告とは
- 動画広告の市場規模
- 動画広告の配信場所
- オフラインにおける動画広告の配信場所
- オンラインにおける動画広告の配信場所
- インターネット動画広告の種類
- インストリーム広告
- アウトストリーム広告
- インターネット動画広告の種類別メリット
- インストリーム広告のメリット
- アウトストリーム広告のメリット
- 動画広告の種類を把握して使いこなそう
1. 動画広告とは
動画広告とは、その名のとおり動画を使用した広告です。従来の広告は静止画や看板、つまり一枚絵で動かないものが多く見られました。しかし、ITが発達した現代では、オンライン広告・オフライン広告問わず動画を使用した広告が多く見られます。
静止画では伝えきれない多くの情報や、深いストーリー性を持った広告をユーザーに配信できる点が最大の魅力です。
動画広告の市場規模
サイバーエージェントの調査によると、動画広告の市場規模は年々拡大しており、2025年までには1兆円規模にまで成長する見通しです。コロナ禍においてさまざまなものがデジタル化していき、消費者の生活様式も変化していくなかで、「動画」というスタイルが一般に定着してきたことも要因と見られています。
参考:サイバーエージェント、2021年国内動画広告の市場調査を発表
なお、動画広告はデジタルデバイスを使いこなす若者だけではなく、シニア世代にも重要な訴求手段となっています。デジタル・IT=若い世代という考えはもはや過去のものであると言ってもいいでしょう。
シニア向けの動画広告展開を考えている場合、ぜひ以下の記事を参考にしてください。シニアに対してなぜ動画広告が重要なのかや、動画広告の活用メリット・注意点などを事例もあわせて詳しく解説しています。
2. 動画広告の配信場所
動画広告は現在、さまざまな媒体・メディアで見られる広告です。
動画広告の配信場所は、主にオフラインとオンラインに分けられます。
オフラインにおける動画広告の配信場所
オフライン、つまりインターネット以外での動画広告は、以下のような場所で見られます。
- テレビ
- タクシー
- デジタルサイネージ
テレビではテレビCMとして、タクシーでは座席に設置されたディスプレイに流れる広告として見られます。
デジタルサイネージとは、電子看板のことです。駅や電車内などに交通広告として設置されているほか、ビル看板のように大型のデジタルサイネージが設置されていることも。近年ではショッピングモールやホテルなど、設置している施設も増加しています。
テレビ以外では目にする機会があまりなかった動画広告ですが、近年ではこのように配信場所が増加しています。
オフライン広告では、オンラインと比較すると多くの人に確実に広告を見せられるという点が大きなメリットです。
オンラインにおける動画広告の配信場所
オンライン、つまりインターネット上での動画広告の配信場所は、以下のようなものが挙げられます。
- ディスプレイ広告枠
- 動画配信サービス
- SNS
ディスプレイ広告枠とは、広告媒体がWebサイト上やアプリに設置している広告枠のことです。一例として、Googleが保持しているディスプレイ広告枠のネットワークであるGDN(Googleディスプレイネットワーク)は、提携している200万以上のWebサイトに広告を配信できます。多くのWebサイトがGoogleパートナーとして広告枠を設置しており、その枠に静止画・動画広告が配信されるということです。
このほか、YouTubeやニコニコ動画、AbemaTVといった動画配信サービスでも動画広告が配信されます。TwitterやFacebookといったSNSでも動画広告を配信することが可能です。
オフライン広告と比較すると
- 少額で始められる
- ターゲティングを絞り込めるため効率的な出稿が可能
- 効果測定がしやすい
といった点がメリットとして挙げられます。
3. インターネット動画広告の種類
ここからは、オンラインで見られる動画広告、つまりインターネット動画広告に焦点を絞って解説していきます。
インターネットにおける動画広告の種類は、主に「インストリーム広告」と「アウトストリーム広告」の2種類に分けられます。それぞれ、詳細を見ていきましょう。
インストリーム広告
インストリーム広告とは、動画配信サービスでユーザーがコンテンツの動画を視聴中に流れる広告のことを指します。
YouTubeを例に挙げると、インストリーム広告は以下のように分類されています。
- プレロール広告:動画の最初に表示される動画広告
- ミッドロール広告:動画の途中で表示される動画広告
- ポストロール広告:動画の再生終了後に表示される動画広告
それぞれ最適な使い方が異なるため、目的に応じて使い分けるとよいでしょう。
最適な使い方に関しては後述します。
アウトストリーム広告
アウトストリーム広告は、Webサイト上やアプリに設置された広告枠やフィードに配信される動画広告のことを指します。フィードとは、動画配信サイトにおける動画の一覧ページや、SNSなどで投稿が表示されるタイムラインのことです。
Webサイト上やアプリに設置された広告枠に配信される動画広告のことを「インバナー広告」、フィードに配信される動画広告のことを「インリード広告」と呼びます。
4. インターネット動画広告の種類別メリット
ここからは、上記インストリーム広告・アウトストリーム広告において得られるメリットや最適な使い方について解説していきます。
インストリーム広告のメリット
インストリーム広告のメリットについては、プレロール広告・ミッドロール広告・ポストロール広告に分けて解説します。
プレロール広告は動画の最初に表示されるため、動画本編を見たいと思っているユーザーは必ず目にするということがメリットでしょう。そのため、「ブランドを知ってもらいたい」など、認知拡大の目的に最適です。
ミッドロール広告は動画の途中で表示されるため、動画を最後まで見たいユーザーは必ず視聴することになります。スキップされたくない内容、最後まで見てもらいたい内容の動画広告を配信する際に最適です。
ポストロール広告は動画の最後に表示されるため、離脱率が高いです。しかし、逆に言うと目当てである動画コンテンツの視聴は完了しているため、広告内容に興味を持ってもらえた場合クリックしてもらえる確率が大きく高まります。コンバージョンする確率が高いユーザーが集まると言ってもいいでしょう。質の高いユーザーを集めたい場合におすすめです。
アウトストリーム広告のメリット
アウトストリーム広告のメリットは、なんといってもリーチの広さでしょう。インストリーム広告は動画コンテンツを視聴したいユーザーにしかアプローチできませんが、アウトストリーム広告はより広い範囲のユーザーに動画広告を届けることが可能です。
また、拡散性の高さも魅力です。SNSであれば、簡単に自身のフォロワーにシェアすることができます。
一方で、アウトストリーム広告として動画広告を配信する場合、必ず見てもらえるとは限らないという点がデメリットです。インストリーム広告は、動画コンテンツを視聴したいと考えているユーザーに対して、少なくともプレロール広告とミッドロール広告であれば高い確率で視聴してもらえます。
アウトストリーム広告はWebサイト上やSNSのフィードに表示されるため、興味を持ってもらえなければスルーされてしまうでしょう。
ターゲティングを絞る、目を引くアイキャッチを作成するといった工夫が必要です。
5. 動画広告の種類を把握して使いこなそう
動画広告は、今や大きな市場規模を持った重要な広告形式です。世代を問わず多くのユーザーに効果のあるアプローチ方法といえます。
この記事を参考に動画広告の種類を把握し、自社の目的に合った形式で動画広告を配信していきましょう。
なお、シニア向けSNSアプリ「おしるこ」でも、動画広告が配信できます。シニア層への効果的な訴求方法を熟知している「おしるこ」運営にPR動画制作をご依頼いただくことも可能。「動画広告を配信してみたいが制作スキルがない」という方も安心してご利用いただけます。
動画広告配信にあたってのお知らせ方法・キャンペーンの提案や、出稿後のアフターフォローも行っています。
動画広告以外にもさまざまな形式での広告の配信が可能です。サービス事例や「おしるこ」での広告展開については以下のページで詳しく紹介しているので、気になった方はぜひご覧ください。