LINE広告全12種類!各配信面の特徴や10個のターゲティング機能を解説 | シニアド

LINE広告全12種類!各配信面の特徴や10個のターゲティング機能を解説
WEB広告の基礎知識 投稿日: 更新日:

LINE広告全12種類!各配信面の特徴や10個のターゲティング機能を解説

配信面が多くターゲティングが多彩なLINE広告ですが、「どんな種類や機能があるのかわからない」という方もいるかと思います。

ここでは12種類の配信面と10個のターゲティング機能について解説

自社の商材と相性の良い配信面や機能がわかれば、成果もグンと出やすくなりますよ。

目次

  1. 12種類の豊富な配信面とその特徴
  2. LINE広告の配信面の選び方と10個のターゲティング機能
  3. SNS業界随一のリーチ力!LINE広告3つの魅力
  4. LINE広告を導入した3つの企業の成功事例
  5. 業界ナンバー1の力を使い目的を達成しよう

1.12種類の豊富な配信面とその特徴

LINE広告の特徴の一つに配信面の多さが挙げられます。商材やサービスと相性の良い配信面を合わせることで、より効果的に広告を配信できるメリットがあります。配信面は以下の12種類です。

【LINE広告の配信面】

  1. Smart channel(トークリスト)
  2. LINE NEWS
  3. LINE VOOM(旧タイムライン)
  4. ウォレット
  5. LINEマンガ
  6. LINEポイントクラブ
  7. LINE BLOG 
  8. LINEチラシ
  9. LINEクーポン
  10.  LINEマイカード
  11. LINEショッピング
  12.  LINE広告ネットワーク

全12種類の配信面について解説していきます。

1.Smart channel(トークリスト)

LINE中で最も利用頻度が高い『トークリスト』の最上部に広告を表示できます。LINEはMAU(月間アクティブユーザー)8,900万人を有するなど大規模なプロモーション展開に最適。LINEを利用するユーザーの目的のほとんどは他ユーザーとトークすることなので普段SNSに触れない人にもリーチできるのが魅力です。

2.LINE NEWS

MAU6,800万人、トップページ、ニュースタブに加え、300を超える各メディアの記事ページに広告を掲載します。またLINE NEWSユーザーは一般生活者よりも購買意欲が高い傾向があります。

3.LINE VOOM(旧タイムライン)

公式アカウントをブロックされていても広告配信できる特性があります。またMAU6,800万人(2019年8月時点)に対し、4,900万人は月に1回以上LINE VOOM上の広告に接触しているなど、興味・関心を引きやすい媒体ともいえます。一般ユーザー同様にフィードされるため、広告らしさを感じさせないのも魅力の一つです。

4.ウォレット

モバイル送金や決済サービス『LINE Pay』など、LINE内のあらゆるお金を管理しているページに出稿できます。MAUは5,200万人、ユーザー属性としては女性の利用者がやや多く、20〜50代まではバランスよく利用されている傾向にあります。

5.LINEマンガ

10〜30代がメインユーザーなのが特徴です。アプリダウンロード数も7年間で3,000万を突破、スマホマンガアプリダウンロード数週間ランキングでも1位を獲得した実績もあるなどマンガアプリの中でも活発な広告掲載先といえます。

6.LINEポイントクラブ

月2.8億ものPVと利用ユーザーの半分が40〜50代で約8割が女性と、高年女性層に強いのが特徴です。「友達追加」や「動画視聴」「ミッション」など指定された小さな条件をクリアすることでポイントが貯められるため、隙間時間に利用されやすいです。

7.LINE BLOG

男女比は女性が多め、20〜40代が主な利用ユーザーで全体の80%近くを占めます。アーティストやタレントなど2,500組を超える公式ブロガーが情報を発信するたびに、タイムラインに自動的に広告がフィードされるのが特徴です。

8.LINE チラシ

お得な情報を求めて閲覧されるため、購買意欲の高いユーザーが集まりやすいです。地域の店舗のセールや特売情報が掲載されており、利用比率は女性が高く年代は40〜50代が多いです。

9.LINE クーポン

普段からお得情報に敏感な40〜50代女性が集まりやすいです。MAUは5,200万人、ウォレットタブやLINEクーポンの公式アカウントから誘導されたユーザーが多く閲覧します。

10.LINEマイカード

お店のポイントカードや会員証などを管理できるページへの広告配信が可能です。こちらも暮らしやお得情報への感度が高い層へのリーチが強く、ウォレットタブから誘導されたユーザーも閲覧します。

11.LINEショッピング

2020年9月時点で、LINEショッピングの規約に同意した会員数が3,500万人を突破。約300社、3億点を超える商品からLINEアプリ上でショッピングできるサービスです。男女比率は3:7で女性の方が多く、利用する主な年代は20代後半〜40代前半です。

LINEショッピング
出典:LINE Business Guide

12.LINE広告ネットワーク

1.1億MAUにリーチできるアドネットワークです。LINE以外の「クックパッド」や「あすけん」などの人気アプリに幅広く広告配信できます。マンガ系・暮らし系などのアプリとも提携しており、潤沢なデータ群を活用してターゲティングできるのが魅力です。

2.LINE広告の配信面の選び方と10個のターゲティング機能

PCでターゲットを決める人

続いてLINE広告の配信面の選び方と、コンバージョンを高める10個のターゲティング機能について解説します。

LINE広告の種類を選ぶ3つのPOINT

LINE広告でより良い成果を出すには、自社の商材と相性の良い配信面を選ぶことが大切です。ここでは配信面を選ぶ3つのPOINTを紹介します。

1.ターゲットユーザーが多く利用する配信面を選ぶ

配信面ごとに利用ユーザーが異なるため、ターゲットにしたいユーザーが多くいる配信面が有利となります。例えば20代から30代の比較的若い層を狙うなら「Smart channel」や「LINEマンガ」、高い年齢層を狙うなら「LINEポイント」や「LINEクーポン」がおすすめです。

2.広告の商品と親和性がある配信面を選択する

例えば「LINEマンガ」であれば、スマートフォンで利用できる暇つぶしコンテンツを求めている方や、マンガやゲームなどエンタメ系のコンテンツを好む方が多く集まります。そのためエンタメ系商材には「LINEマンガ」は最適です。逆に女性向け化粧品販売などは、購買意欲の高い女性ユーザーが多く集まる「LINEショッピング」がおすすめとなります。

3.認知やブランディングなら、利用者数が多い配信面を選択する

認知やブランディングを目的としている場合は、より多くのユーザーが集まる「Smart channel」や「LINE NEWS」が配信面の利用がやはり効果的です。

10のターゲティング機能

配信面の多さはLINE広告の特徴のひとつですが、他にターゲティングの多彩さも魅力といえます。ここでは10個のターゲティング機能について解説します。

1.デモグラフィックデータ配信

年齢・性別・地域・興味関心などそれぞれターゲットを指定して配信できます。広告の対象となるユーザーの属性や興味を推測し、アクションしやすいユーザーにターゲティングできれば費用対効果の高い配信ができます。

2.オーディエンス配信

一定条件を満たしたユーザーに配信できます。例えば特定のサイトページを訪問していたり、アプリ内のアクションデータ、LINE公式アカウントの友達情報、カスタマーデータを使い、既存顧客を探し出して配信できます。

3.類似配信

コンバージョンオーディエンスやアップロードした顧客情報に類似したユーザーをLINE内で新たに探して広告を配信でます。類似性が高いほどアクションの確度は高まりますが、リーチできる人数が限られます。逆に、類似性が低いほどアクションの確度は下がりますが、配信分母は増えます。

4.Cost Per Friends(友達追加)

LINE公式アカウントの友達を獲得する配信機能です。「LINE VOOM」「LINE NEWS」「Smart channel」に広告を配信しアカウント追加を促します。デモグラフィック配信やオーディエンス配信で使用しているデータを用いて配信するので、確度の高い層へアプローチできます。費用も獲得した友だちの分だけと低コストです。

5.LINE Dynamic Ads

ユーザーの商品の閲覧履歴に基づき、興味がありそうな特定商品を広告表示します。そのためユーザーひとり一人に向けた配信最適化が可能です。また商品ごとに遷移先を設定できるため、より効率的に再来訪や購入を促進できます。

6.LINE公式アカウントの友だちオーディエンス配信

公式アカウントの友達をもとに「ブロックされていない使用者」「ブロック中の使用者」それぞれに配信するターゲットを作成し配信できます。そのためより精度を上げたターゲティングが可能です。

7.リエンゲージメント配信

アプリをインストールしたまま利用していない状態のユーザーへ広告を配信できます。興味関心を持っているユーザーなため、確度のより高いアプローチができます。

8.自動最適化配信

機械学習による広告入札の最適化を自動で実施、効率改善や運用工数の削減が期待できます。

9.リーチ&フリークエンシー

月に1回以上タイムラインの広告を触れている使用者に対し、優先的に広告を配信できます。

10.ブランドリフトサーベイ

広告接触の有無でユーザーを分類抽出し、それぞれのユーザーへブランドリフト調査を行えます。広告認知度やブランド認知度・利用好意度・利用意向などの項目を設定し調査することで広告効果を正確に把握し、今後のマーケティング活動に活かせます。

3.SNS業界随一のリーチ力!『LINE広告』3つの魅力

3本の指を立てるビジネスマン

LINE広告の魅力を理解すればマーケティング施策をより効果的に展開できます。ここでは3つの魅力を解説します。

1.『LINE』上でしかアプローチできないユーザー層がいる

『LINE』は老若男女問わずに利用されており、他SNSと被っていないユーザーが40%ともいわれています。そのため他のSNSで伸び代が見えなかったり、成果が出なかった商材でも響く層にアプローチできる可能性があります。またMAU8,800万人という圧倒的ボリュームに加え、85%のユーザーが1日1回以上利用するなど日常との親密性も抜群です。

2.幅広いコンテンツによって蓄積された独自データの活用が可能

『LINE』だけでも、広告、ショッピング、クーポン、カード、マンガなどあらゆるジャンルへの購入履歴や行動履歴が蓄積されているため、類似配信などでターゲティングする際にも、実際のアクションを基に確度の高いユーザーへアプローチできます。

3.多彩な配信面とターゲティング機能

『LINE広告』は、12の配信面と10個のターゲティング機能を備えています。さらにファリミーアプリと呼ばれる広告ネットワークによって可能性の更なる広がりも。配信面やターゲティング機能が豊富なことのメリットは、自社商材やサービスとより相性の良い手段を選べることです。効果的な手段を選択できれば成果も改善しやすくなります。

4.『LINE広告』を導入した3つの企業の成功事例

成功への階段を上る男性

ここまでLINE広告の配信面の種類や選び方、ターゲティング機能について紹介してきましたが、「具体的にどうすれば成果が出るのか」よくわからないですよね。ここではLINE広告を導入して成果を上げた3つの企業の事例を元に、どんな取り組みをしたのか解説していきたいと思います。

1.精微を尽くしたターゲティングとスピーディなPDCA!CV数が半年で8.4倍に

『株式会社スナックミー』は2015年創業、おやつの定期便サービスを提供している会社です。スナックミーではLINE広告を導入した結果、新規顧客の数が半年間で8.4倍にも伸びました。着手したのは以下の3つです。

  1. LINEターゲティング配信
  2. オーディエンス配信
  3. 類似配信

『LINEターゲティング配信』ではLINE側の保有するオーディエンスデータを基に25歳以上の女性ユーザーをターゲットに広告を配信。また「オーディエンス配信」でリターゲティングも強化しています。「類似配信」では、スナックミーが所有する顧客情報に類似したデータを持つ層へと広告を配信しています。

またサービスの継続率を下げないためにも、お客様の要望や小さな不満を取りこぼさないよう問い合わせのハードルをいかに下げるかに注力しました。対策として以下の3つの形式を用意。

  • LINE公式アカウント
  • Webフォーム
  • メール

なかでも問い合わせの6割がLINE公式アカウントへと寄せられおり、日頃から身近にあるLINEからなら問い合わせがしやすいとの結論に。他にも「ユーザー目線の広告クリエイティブ」「静止画広告と動画広告のパフォーマンスの検証」「LINE公式アカウントへの投稿すべてに担当者が考えて返信をする」など徹底されたOne to One 精神が8.4倍ものCV数を実現しました。

参考:MarkeZine「新規顧客の30%がLINE広告経由!半年でCV数を8.4倍にしたスナックミーの運用ノウハウ(2021年10月22日公開)

2.友達追加広告の活用でCPAの257%改善を実現

高品質なメンズスキンケア・ヘアケア製品など、化粧事業が主力の『株式会社バルクオム』では、ユーザーとの接触機会を増やすことがCPA257%改善へと繋がりました。実際に行われた主な施策は次の2点です。

  •  友達追加を通じてLINE公式アカウントの友達を獲得
  •  獲得した友達と『fanp』を通じてコミュニケーションを深め商品購買につなげる。

バルクオムでは「LINE Ads Platform」を利用。友達追加課金型でコストを押さえつつ、ノンインセンティブで追加後のブロック率を低減。またインフィード広告だけでは購入に至らないケースが多いため、株式会社ZEALSが提供する会話広告パッケージ『fanp(ファンプ)』と組み合わせることで、公式アカウントに誘導し友達として登録を促す仕様にしてあります。

友達登録直後にCVせずとも、日々コミュニケーションがとれる潜在ユーザーを獲得し、fanpを通じてコミュニケーションをとることで定期購入までつなげ、CPAの改善を実現しました。

一方的なコミュニケーションにならないよう”肌診断”の実施をユーザーに促し、必要な情報や知識を提供する工夫も光りました。

参考:LINE for Business「CPAが257%改善!LINE広告とチャットボット活用によるナーチャリング施策(2019年5月公開)

3.40〜60代ユーザーへの認知拡大成功と商品売り上げ向上

「40〜60代ユーザーへの認知拡大」「ECサイトへの訪問ユーザーの増加」「商品の売り上げ向上」に成功したのは、「雪待(ゆきまち)にんにく卵黄」や「熟成やずやの香醋(こうず)」などの商品で高齢者層をターゲットにしてきた『株式会社やずや』です。

やずやは「70代以下の新たな年代層に商品認知を広げたい」「健康補助食品『にんいく卵黄WILD」の定期購入数(売り上げ)増加」を目的に以下の施策を行いました。

  • 運用型広告「LINE広告」への出稿
  • 直接LPへ誘導せず、記事広告やアンケート広告を配信

ターゲットである40〜60代はLINEのメインユーザーではありませんが、LINEにおいてはメインユーザー以外のボリュームも多く、十分な成果が得られる結果となりました。

注意したのは「直接LPへの誘導を行わないこと」と「配信設定のセグメントを切りすぎないこと」。ユーザーとの温度差や健康に対する気づきを高めることを意識してアンケートや健康に関する記事を配信しました。また、配信設定のセグメントを切りすぎないことで、クリック単価とコンバージョンのバランスを調整、効率的な売り上げアップを実現しました。

参考:LINE for Business「健康食品の王道」を突き進むやずやの広告戦略」(2019年10月公開)

5.業界ナンバー1の力を使い目的を達成しよう

LINEの特徴は圧倒的なユーザー数ですが、配信面やターゲティングを間違えれば、興味のないユーザーへ大量に広告が配信される難しさもあります。ただしLINEにしかないパワーがあるのは明らかです。配信面やターゲティング機能をうまく使い、目的を達成できればと思います。

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